退院 | 愛しの母君に捧げる小夜曲

愛しの母君に捧げる小夜曲

2012年10月22日、母から卵巣がんであると告知される。
1人暮らしをしている私は全てを放りだして母の元に帰る事を決心。

そんな母と娘のひっそり闘病備忘録in香港。

今日、約2週間の入院を終えて、母が退院した。

抗がん剤投与後も体調が良さそうだったので、晴れて退院することができた。

早いもので、母から卵巣がんだと告げられてから2週間が経ったわけだ。

かなり濃い14日間だったが、思えば最初の1週間は生きた心地がしなかった気がする。


抗がん剤治療にあたって、病院から色々なパンフレットをもらった。

それによると、母が今回投与された薬はカルボプラチンとタキソールの組み合わせ。

卵巣がんの標準治療として使われる代表的な薬のようだ。


投与後も体調が良さそうだった、とは言ったが、実は投与直後に少しだけ異常があったらしい。

どちらを先に投与したのかわからないが、2つ目の点滴をつないだ時、

急に身体が熱くなって、目の前がちかちかしたと言う。

さすがに驚いた母はすぐに看護師さんを呼んで、点滴を少しいじってもらったら、何ともなくなったそうだ。


その事をお医者さんに言ったら、そんなに気にしなくても大丈夫だと言われた。

事前に、抗がん剤にはアルコールが含まれているから、

投与後は酔っ払ったような感じになるとネットで見たことがあったので、多分それかもしれない。


何はともあれ、母は無事に退院して、ケモ1日目は大きな副作用も出ずに終わった。

おばさんからは色々と厳格に食事制限を言い渡されたが、

病院からもらったパンフレットには、高カロリーと高タンパクの食事を取るよう推奨されていた。

ただし、生もの・揚げ物・辛いもの・極端に甘いもの・脂肪の多い物は控えること。


まだ1日目で食欲もあるので、今日は上記以外でおいしい物を食べてもらった。

見てる限りだと、ケモの副作用が起きるなんて信じられない。

それだけに副作用がどう出てくるのか分からなくて、余計神経質になってしまう。

私がこんなんだと不安を与えてしまうから、もっとどっしりと、そして緩くいかなくては。