想い | yariさんのブログ

想い

18の日曜日、21時からのNHKスペシャル「自動車革命」を見た人も多いと思います。

産業としての自動車業界をトヨタをメインに据えて、次世代の代替エネルギーまでを捉えた番組作りがされていました。

当然ですが、そこに描かれていたのは”移動手段”としてのクルマで、先が見えた化石燃料に変わるハイブリッドやEV(電気自動車)での、エコや排出ガスの低減が早急に取り組む課題で、それによって商品価値を高めシェアを落とさずにこの業界で生き残って行く!それがどのメーカーも考えている事なのです。


但しクルマを移動手段と見るのではなく、趣味として扱ったり、それが生き甲斐!と言う私の様な人間からしたら、寂しい現実を突きつけられてる1時間弱でもありました。


商品力の最重要課題が、ハイブリッドやEVの電池の大きさを抑えていかに航続距離を伸ばすか!なんて、20世紀的な頭の持ち主の私には、身体に悪いから!と言って風呂上りのビールが飲めないようなモンです。


コースが限定されますが無駄なお金を使わずに済み、名所から名所をバスで運んでくれる旅行も楽で良いですが、行き当たりバッタリで時間やお金のロスも多い代わりに、自身の責任で全ての景色を見たいときに好きなだけ味わえる旅行の方が記憶にはグッと残る筈です。


今の内燃機関もロスの塊で、何でもエネルギー効率は25%程度しかないとのことです。

それがEVとなると80%近くまでアップするのですから、産業界が注目するのは解ります。
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それでも、今のクルマの殆どで使われてる4サイクル理論と、行動の原則として体内に刻まれている「起承転結」が妙にマッチするのか?私は未だにオンorオフのモーターは受け付けられないのですが・・・


トヨタという会社は大きな会社です。

一方の部署がハイブリッド(プラグインを含む)やEVをひっちゃきになって追いかけてるのに、もう一方は86(ハチロク)のリバイバル版新世代FRスポーツを提案している!

身の丈にあった丁度良いサイズのボディに、パワーは少し足りないけど良く回るエンジンで、これまたノーマルではチョッと物足りない足回りだったAE86。

そんなチョッと足りない部分の隙間を、オーナーである自分達が塞ぐ事によってかけがえの無い相棒として存在したからこそ未だに惜しむ声が絶えないのではないでしょうか?

多分トヨタにはその声の本当の意味は届いてないでしょう。

きっと立派なリバイバル86が登場する筈。昭和の最後を生きた86を知っている人は、平成の後期のNew86にどんな想いを抱くでしょう。


パーツの重量を30%削って、コストも20%削る!そうやって知恵を捻って作り上げた無駄の無い”高効率”なクルマは、オーナーのクルマへの愛も削ってるのに早く気づいて貰いたいものです。