娘の結婚式~30年目の着物 | ALASKA-アヌーカ「アラスカの風をあなたに…」

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「アヌーカ」それはエスキモーの言葉で「風」を意味します。

アラスカの日常のちょっとした出来事を通して、アラスカの風をあなたにお届けします。

先週末は三女の結婚式でした。

 

 

たくさんの方々からお祝いのメッセージを頂きありがとうございました!

 

 

 

 

 


緊張の面持ちの花嫁の父と花嫁・・・ 

 

 

 

 

 

バージンロード......

 

 

やっぱりこの瞬間がいちばん感動的で流れそうになる涙を堪えるのに必死だった。

 

 

 

「ママ、ウェディングには何を着るの?」

 

 

結婚式まであと一週間を切った頃に長女からそんな質問を受けた。

 

 

 

 

 

 


「普通にドレスだよ~」と答えると......

 

 

「え~~っ!着物じゃ~ないの?!」

という長女。

 

 

『着物ね......』

 

 

確かにあることはあるのですが、一人では着れないし、着つけてくれる人を探さないといけないし、何といってもこの着物は30年前に私自身が結婚しアラスカへやって来るときに、父が半ば無理やり私に持たせた着物だったのです。

 

 

『着物を持って行きなさい。何かの時に着れるかもしれないし、日本的で向こうの人に喜ばれるかもしれない』

 

 

そう言って、面倒くさそうにしている私に、いくつか揃えておいてくれた着物の中から、この着物を選びいつでも着られるように、ちゃんと必要なものも揃えて持たせてくれたのでした。

 

 

あれから30年......

 

 

途中、チャンスがなかったわけではないけれど一度も袖を通すことなく、クローゼットの一番上にず~~っと眠り続けて来た。

 

 

でも、長女の一言がトリッガーとなり、そしてこの機会を逃したらきっと一生しまったままで終わってしまうのでは......?

 


そう思い、さっそく着付けてくださる方を探し出し昨日を迎えました。

 

 

一番の難題は30年前と体型が大きく、大きく!かけ離れてしまっていること(大汗)

 

 

 

 

 

 

でもそこをちゃんとカバーして下さって着付けて頂きました♪ (ありがとうございます♪)

 

 

おかげさまで、家族にも参列して下さった方々にも喜んでいただき、何よりもきっと今は亡き父が「やっと着てくれたか~!」と三女の結婚はもちろん、この機会にやっと袖を通したことを喜んでくれているように感じた♡

 

 

 

 

 

 

でも、不思議なのは長女がなんで私が着物を持っていると思ったんだろ~~??

 

 

一度も着物を持ってるなんて話したこともないのに...

 

 

きっと亡き父が長女のドキドキに語り掛けてくれたのかな~?(笑)