2020年 本屋大賞

「流浪の月」

凪良ゆう 著  東京創元社

◉小学生の更紗は父母と楽しく幸せな日々を暮らしていた。愛し合う両親、自由に生きる母が大好きだった。更紗も人と違っても気にしない自由な子だった

しかし父が癌で亡くなり、母は自分を捨て出て行ってしまった。

伯母の家に預けられた更紗は、普通の子を演じて息苦しい毎日を暮らしていた。
友達と遊ぶ公園に、ロリコンとあだ名されてる男の人が居たが、ある日家に帰りたく無くてその男の人について行った・・・

◉幼児性愛者の加害者と被害者、世間の目と当事者のその後の人生、ネット社会ゆえの情報の拡散、事実と真実の違い。
読みやすく一気に読めました。
幼児性愛の場面などは出ませんので、ご安心を。

お勧め度 ★★★★



通常の説明するタイプの本ではなく、発達障害のあるご本人の経験を、漫画で分かりやすく書いてます。
自分の個性を知って 楽しく生きられる元気の出る本です。

特に大人のADHDの方にも、オススメです。



こちらを先に読むのをオススメです。
ポジティブに生きる参考になると思います。


こちらの方が先に出された本です。
お薬ついてや、全般的に書かれています。


 

★★★★

 

全国大学ビブリオバトル2018 のチャンプ本と新聞に載っていたので読んでみた。

 

 

 大学生のいずみは、高校の同級生だった裕司と昨年たまたま出会い、

 

家に遊びに行った。そこで夜市に行こうと誘われる。

 

夜市のある場所は、岬にあるというが、誰もいない様子。

 

暗い森に入っていくと、そこは別世界の夜市だった。

 

一つ目のゴリラや、人さらいなどが店を出し、

 

とんでも無い値段で、ありとあらゆる物を売っている。

 

 裕司はこの夜市に来るのは二度目だという。

 

子どもの頃、野球の才能と引き換えに売った弟を買い戻しに来たという・・・・。

 

 設定も、今までに読んだことのない話で、しかも話の展開が予想をしないものだった。

 

2007年のホラー大賞だけあって、とても面白かった。

 

ホラーというよりはファンタジーの様な気もした。

 

 ただ、別世界の夜市に連れてこられた女の子は、もっと驚き動揺するだろうと思う。

 

そこらへんが、ちょっと不満だったが、面白かった。

 

 自分的には、もうひとつの話の「風の古道」の方が、面白かった。

 

読みやすく、お勧めの一冊です!

 

 以前も発達障害関係でのお勧めの本を書いたけれど、こちらも紹介。

 

どっちかっていうと、保護者よりも保育園の先生とかに見てほしいかな?

 

● こちらは、自宅でも実践してほしい遊びがたくさん。感覚統合ですね。

  なぜこうするか?じゃあどんな遊びがいいか、具体的に

 

 

● これは私が研修で教わった先生の本でした。おすすめです。

 家でも遊びに取り入れてほしいけど、お母さんにそんな暇は無いよね。ぜひ保育園で。

 

●保育士さんたちにぜひ読んでほしい。具体例がある。

 

 

 

 

 

 

★★★

 

 高原の家に住み始めた私の前に、雷雨の中、女が迷い込んできた。

「ジョーンズ婦人をご存知ですか?」

「会いたい人はいませんか。生きていても亡くなっていてもかまいません。

 ジョーンズ婦人が必ず会わせてくれます。」

降霊させることのできるジョーンズ婦人は、来てほしい人が来てくれるとは限らないと言う。

 

 私の戦後間もない小学生時代の恵まれない友人キヨとの思い出の話の章。

大学生の時の恋人百合子との思い出の話の章。

そしてジョーンズ婦人との章に大きく3つに分かれている。

 

ちょうど作者の世代の話だろうか、戦後の話が妙にリアルに感じる。

 降霊会の話自体は、目新しい感じはないが、読みやすい。

浅田さんの本はやっぱり時代物が好きだなぁ。

「蒼穹の昴」がやっぱり今のところ一番ですね。

 

 

 

★★★

 

 リュウは、里帰りし母と休日を過ごす為に沖縄に帰ってきた。

母は、父の再婚相手。

就職してから、不義理をしてなかなか帰ることのない僕は、

死んだ父との思い出の地を母と訪れる2泊3日の旅。

旅する間、過去の自分や家族と出会ったり、もしかして自分は死んでいるのでは

ないだろうか?東京での自分の仕事や生活が思い出せない・・・・。

 

わりとよくある話っぽい内容ですが、有川さんの本らしく とても読みやすく、次々と読んでいってしまいました。

でも、最近の作品よりは、初期の頃の作品が好きだなぁ。

戦闘要素とか恋愛要素の入っている作品の方が、わくわくするわ。