語れるっていいなぁと改めて感じたのです。
ご縁をいただき、歌舞伎を愛する方々のイベント「神田de歌舞伎」に参加してきました。
来年1月の歌舞伎のみどころも教えていただけるということで、明けて3日、新橋演舞場での『壽新春大歌舞伎』を観劇予定の身としては、ちょっぴり予習も兼ねて!でした。
歌舞伎ライター 関亜弓さん、イラストご担当の瓜谷茜さん、歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんが、1月上演の歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場、浅草公会堂前、大阪松竹座で上演される演目から、注目の作品、みどころをいくつか解説くださいました。
参加されていた皆さん、やはりオススメポイントを聞くと「見たいモード」に灯がついていきます。
情報がたくさんあって、自分で取りに行けばいくらでも溢れている昨今、それ故に何を選べばよいかわからない、というのもよくあることで。
そんな時、こうしてポイントを聞いて、程よく期待値もあげてもらえる場って、やはりニーズがありますよね。
そして印象的だったイベント後半、お茶と御菓子をいただいた後に、主催メンバーの方々による2016総括として、もっとも印象的だった演目が披露されました。
私は、歌舞伎を観るのは年間で数えるほど。
「親孝行歌舞伎」(親を歌舞伎に連れていくこと)か、「おこぼれ歌舞伎」(歌舞伎好きの夫が仕事で急きょ行けなくなったときに、代わりに観に行かせてもらうこと)が主なので、紹介されていた演目はどれも未見でした。
しかし、話を聞きながら「ああ、語れるっていいなぁ。」とじんわり。
伝えるも大事だけど、語れるの先に伝わるがあるよなーと。
というのも、私もこの時期(に限らず)、「一番面白かった作品は?」なんて聞かれることもありますが、いろいろなジャンルを観ていることもあって、しみじみ語れたことがないような気がするのです。
しかも、単純脳で割りと最近観た作品をピックアップしがち(汗)
一年をそろそろ振り返りつつ、そんなことにも気づかせてもらえるイベントでした。
