観劇ブログ『拝啓、ステージの神様』

舞台が好き、ハマッてる!?
演劇って観る機会がない、敷居が高い!? 
誰だって、いつだって、生のステージに
触れる機会があったらいいなぁ。
そんな思いでステージの神様と、舞台に興味があるたくさんの人たちに
手紙を書いてみようと思い立ちました。


テーマ:

拝啓、ステージの神様。


観客が皆、胸に手をあてた(に違いない)作品です。



とてもPARCO劇場 らしい作品、そんな気がしました。


パルコ・プロデュース『ハンドダウンキッチン』


舞台は都心から離れた1軒のフレンチレストランの厨房。

最近話題のそのレストランには、カリスマシェフ 七島誠(仲村トオル)いる。

そこに正統派フレンチレストランを辞めて腕をためしにシェフ 関谷直也(柄本佑)がやってきた。


ほどなく、そのレストラン「山猫」と、そこに集う人々が、普通ではないことを知る関谷。

このレストランを取材にきた料理ライターや七島の家族も巻き込んで・・・・・・。



レストランの名が「山猫」であることにニヤリとする。

朗読「宮沢賢治が伝えること」で「注文の多い料理店」を聞いて、その後読んだばかりだ。


佐藤めぐみ演じる料理ライターの取材の様子を見てニヤリとする。

彼女が写真を撮るシーンやら、その場をなんとなく仕切るシーンや、ちょっと言動が不思議ちゃんなことが、「あるあるある」だからだ。

私もライターだが、彼女のような不思議ちゃんではない。(言い訳しなくてもいいのだけれど)


YOU演じる七島の姉と江守徹演じる父の会話にニヤリとする。

互いに力の抜けた、でも頑丈な芝居がカッコイイからだ。


その他の登場人物も個性的で、ひと癖もふた癖もありそうな、事情を抱えているさまにニヤリとする。


フレンチレストラン「山猫」は偽ものなのか。

本物とは何なのか。

偽ものに踊らされている人が偽なのか。


物語は私たちが普段利用している情報や、発信している情報(というより感想みたいなもの)をつつく。

鋭く。


観客は皆、自分の胸に手をあててみている。

「そういう情報には惑わされないタイプだ」と思っている人すらも、

私のことじゃないよね、と自分の胸に手をあててみていたはずだ。


こういう感じが、冒頭でPARCO劇場らしい舞台を観たといった理由。



観劇ブログ『拝啓、ステージの神様』-kitchen
作・演出は蓬莱竜太さん。仲村トオルさんと

YOUさんの醸し出す雰囲気もとてもよかった。

ちなみにハンドダウンとは、受け継ぐもの、引

き継ぐもの。


テーマ:

拝啓、ステージの神様。


この声が届いているのですね。



38人の俳優や演出家たちが1公演3人の組み合わせで42公演。

朗読『宮沢賢治が伝えること』をふたたび。


山本耕史、木村佳乃、段田安則


初日を聞いてから、「注目の多い料理店」をはじめ、いくつかを全集で読んでみた。

しかも、小さく声に出して読んでみていた。

聞くよりも断然、声に出して読んでみると気持ちがよかった。

そういえば、声に出して読むのが好きだったよなぁと幼い頃を思い出した。


そして、単純な性格もあるが、読んだものを聞くと違うものだ。

声に出して読んでみたものを聞くと違うものだ。


想像力をフルに使おうとしていた前回よりも、もっとトリップしたような気分。

レストラン山猫ではないが、次、次と扉を開けて呼ばれていた前回に比べて、

次、次と扉を自ら開けていくような気分。



もう公演も残り少ないのでネタばれにはなるが、あの「雨ニモマケズ」の朗読がある。


前回は平幹二朗さん、今回は山本耕史さんが読んだ。


いつの頃だからか、さんざん暗誦した記憶がある。

なのに、言葉の並びが曖昧だったことに気付かされた。


正直を言うと、前回、平さんは、これを暗誦されたのだが、私は彼が一箇所間違えたのだと思ってしまっていた。な、なんと失礼なことを思ってしたったのだろう。

今日、山本さんが朗読したのを聞き、そして、ついさっき雨ニモマケズを検索して調べ、

完全に私の記憶が曖昧だったことに気付いたのだ。

別に誰にも迷惑はかけていないけど? 穴があったら入りたい。



さて、今回、朗読をする木村佳乃さんは初めて見た。

「僕は、」という、その「僕」の響きがなんと耳に心地よいことか。


山本さんと段田さんの掛け合いは、ファニーだった。

稽古は重ねているだろうが、舞台でのその場のテンションに瞬間的に反応している感じもあり、

この作品で一番数多く出演する段田さんの全パターンを観たくなってしまったのは、私だけではないはずだ。



次はどんな世界の扉を開けられるんだろう。




観劇ブログ『拝啓、ステージの神様』-kenji


観劇ブログ『拝啓、ステージの神様』-yoshino
30日はチケットが即完売したという組み合わせ

ですね。キャッ!


テーマ:

拝啓、ステージの神様。


続編があるとどうにも観たくなってしまうタイプでして。




『シダの群れ 純情巡礼編』をシアターコクーンで観た。


これは、2010年9月に上演された『シダの群れ』のその後の設定だった。


そんなわけで、まずはその『シダの群れ』を観たときのことを。



なんだかんだとたくさん舞台を見ているが、実はstage reviewを書かないこともある。
いや、書けないという方が正しいだろうか。

数年前、岩松了さん作、演出の作品を観たときが実はそうだった。
全くわからず、全く意図するものを想像出来なかったのだ。

その後、ガンマツさんと呼ばれるその人の作品が、とても深く、ファンも多いのだということを聞いたが、以来、私的には二の足を踏んでいた。

『シダの群れ』は、そんな岩松了さん作、演出の作品。
阿部サダヲ、江口洋介、伊藤蘭、風間社夫などなど、魅力的なキャストと、任侠ものという設定を聞いて、観に行くことを決めた。

舞台はとある組の部屋。組長は病で伏せっている。
その組長の息子、妻と愛人。
組長の愛人とその息子。組の片腕、舎弟たち。
組の後継者は誰なのか、それぞれの思惑と、微妙な距離感が、何か後味の悪そうなことが起こりそうなことを予感させもする。

キッチンやグラス棚など、部屋のしつらえが昭和を感じさせる。
暗転して、それらのポジションを少し変えるときも、真っ暗ではなく、オレンジ色のライトが薄く灯り、音楽もレトロなものが流れる。

息子の若い愛人が使う京都弁(花街の女だったという設定)が、聞いていると何か癇にさわる。
これも細かく計算された演出なのだろうか。

パンフレットのキャストのインタビューコメントを読むと、ほとんどの人のところに、「稽古は同じシーンを繰り返し繰り返しやる」こと、「それがとても楽しい」のだということ。
そして、「まだまだ岩松さんの世界を理解しきれていない」
と書いてあった。それを繰り返し稽古するうちに見えてくる気がするのだと書いてある。

な、な、なぁ~んだ。みんなわからないんじゃん。
とてもおかしな話だが、それを知って私は少し嬉しくなった。
気づかぬうちに、「何かを理解すること」が当たり前で、それが価値のように考えてしまっている自分がいたんだなぁと気づけたからだ。

わからない、わかりにくいというのも本当だし、間違いじゃないわけだ。
賢くなろうとしないで、そのライブ観や、ふとしたシーンで何かに気づいたりできる感覚を大切にしなくては。


まぁ、遠まわしに言ってますが、つまり今回の『シダの群れ』も、
作者、演出家の本当に意図することは、わかっていないのかなぁという気もしていて。



とまぁ、こんな感じ。


で、今回の『シダの群れ 純情巡礼編』をどう観たのかといえば・・・・・・。


つづく。



観劇ブログ『拝啓、ステージの神様』-sida
ドンパチとはよくいったもの。この公演では

ドンパチがあるたびに、数ミリ浮いていた記憶



 

【公演情報】

作・演出/岩松 了

出演/風間杜夫、江口洋介、伊藤蘭、阿部サダヲ ほか

期間/2010年9月5日~9月29日

場所/Bunkamuraシアターコクーン ほか

Amebaおすすめキーワード