携帯で打っていましたが、半日かかっても打ち切れず、やっぱりキーボードのお世話に(笑)


前回のフリマの記事の続きです


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私達の隣にあるブースでは、ジャンク品のカメラとレンズを売っていました。


それを見つけた、とあるオッサンが、


オ「それ何、写るの?いくら?」


「500円、電池を入れてないので、入れれば動くかもしれません。でも補償は出来ません。」


オ「何?、写るかどうかわからないの?ハハッ!(笑)」


「補償は出来ません。」

フリマに出すくらいのモノです、補償などあるわけがありません。

(値段によっては連絡先を教えるというマナーもあります)


オ「そのレンズは?」


「これは、見えないくらいの少しカビがあります、

そんなに問題は無いと思いますけど。二つで1000円で良いですよ。」

カメラのレンズのカビは除去する事が出来ません。

今はむしろそのカビな模様を利用して、幻想的な写真を撮る方法もあるようです。


私は嫌ですけどね。


でも、そのオッサンは、
オ「カビはまぁわからないけど、本体がさぁ~電池入れれば動くって言ってくれればいいんだけど、どうかわからないってさぁ、ハハッ!(と隣にいた全然知らない人に同意を求める)」


「だから安い値段にしてるんですよ」


売主もイライラ気味。5分程、その問答が続き、また来るよみたいな言葉を残して去りました。

そのオッサンが見えなくなった後、ゆきゆきさんが私に向かって、


「あれでしょ、デッフィーさん、うるせーおやじだなと思ってるんでしょ(笑)」と。

「うん(笑)」

聞いた事のある単語を並べて中途半端な知識だけで、

あれやこれや口上をたれる人っているじゃないですか。私はどうも気に入らない。


自分が尊敬している人ならば、どんなささいな言葉でも受け入れますが。



そうして腹を立てているうちに、またそのオッサンは戻ってきました。


オ「カメラ売ってたのここだっけ」?持ち主も離席していたので、ブースの方は軽く無視。

しばらくすると、シーサイドラインに乗っていたら、窓からフリマが見えたから降り立った、という(会話を携帯でしていました)、スーツを着た別のオジサンが現れました。土曜日でもお仕事をされているような職種の方なのでしょう。


やはりカメラとレンズに興味を示し、いくらなの?みたいな話を始めました。

やはりまだ持ち主は離席しており、電話に出る様子もなく(それもどうかと思うんだが)お連れの方も困った様子。連絡を取っている間に、私の売り物のジャケットをお買い上げ下さいました。


「これ、あなたが着てたの?なら大きいよね?でも良いモノだよね。…ちょっと袋に入れておいて。」


なんとまぁスマートな言い方なんでしょうね。

かなり待っていたのにもかかわらず、隣の売主は戻りません。申し訳ないですから、商品は取り置いておきますから、また30分後くらいに、と約束してオジサンは、離れて行きました。


その30分後、やはりオジサンが先に戻ってきてしまいました。それからはブースの方の配慮で、その場に用意された椅子にかけてお待ちになることに。


これだけご自分の貴重な時間を割いて待って下さるくらいだから、よほど欲しいのだと思います。私は売り主ではないですが、最初のオッサンではなく、こういった方に買って頂きたいなと思うようになりました。

それから15分くらいしてやっと売主が戻って来て、説明が始まりました。

「これはジャンクなの?」


「基本ジャンクですが、電池を入れれば、動くかもしれません。」

「電池は持って来てないの?」

私はこのオジサンのこの一言にシビレました。確かにそう、電池があれば解決する問題です。単純だけど、頭が固いと、なかなかそういう発想、モノの言い方にならない。このオジサン、なかなかです。


そもそも、電車の窓から一瞬見えたフリマを見ようって、フラッっと降り立つなんて、

とちゅうげしゃのたぁぁびぃぃ おやおや アトウさん みたいな感じで良いじゃないですか。

あれこれ交渉して、全てのカメラ、レンズをお買い上げになり、名刺まで置いていかれてました。

そしてその場所から離れる時に、そのオジサンは私に「買ったぞ ありがとう」みたいなアイコンタクトをされて、お帰りになりました。 私も、ペコリと一礼。 一期一会、私も名刺欲しかったなぁ。

全く同じ意味の言葉なのに、違うヒトが言う事で、すごく不快になったりだとか、心地よくなったりします。

面白いもんですよ。