今晩は。アキラです。

この記事は回想録になっています。
参考にされるかもしれない方の為に、子宮頸がん関連事象や、病気の症状、治療内容などストレートな表現になっていますので、気が進まない方はスルーで読み飛ばして下さいね。





感動の涙と共に子宮を取るという覚悟を決めた所までが前回でした。

覚悟を決めたら単細胞一直線、広汎子宮全摘出術について調査の開始です。

日本ではお臍上から縦に開腹するのが一般的であり、同時に骨盤内リンパ節郭清を実施。術後後遺症として排尿障害やリンパ浮腫が比較的起こりやすいこと。
但し、ガンが完全に切除出来れば予後は悪く無いこと。

何を期待し、何を更に覚悟すべきか、沢山の方のブログやカプランマイヤーの生存曲線を眺めて、それらが自分にどう関係するのかを理解し消化しようとする日々が続きました。


そしてあっという間に8月上旬、最初に人間ドックをした病院での手術。前日夜からの入院で5泊で退院予定。
勿論ドクターNが執刀医。
開腹はビキニラインギリギリを横に20cm程度との事で、エステティックも傷の回復の観点からもミニマムレベルにしてくれるとの事だった。表面的には所謂帝王切開の傷と同等レベル。
ベイビーを宿さず産まずして帝王切開の傷か、と思わず聞いた時には苦笑い。

実は開腹しない腹腔鏡術についても確認してみていた。
ドクターNの明快回答againである。
腹腔鏡広汎子宮全摘術のメリットは2点。
1) エステティックブーケ2
大きな傷が残らない。
但し、下着やビキニで隠れない場所に鉛筆直径程度の丸い傷が5箇所程度できる。
2)身体へのダメージパンチ!
回復手術と比較して5日程傷の接着、治癒が早い。
厳密に言うと、多分この他に、メスで筋肉断絶しない分筋肉が元通り付く時間分も異なるし、完全に開腹しないことによる細菌感染率なども違うのだと思うけれど、それ程の差異が無いのかもしれないですね。

デメリットとしては大きく1点。
1) 視野確保の難しさ
やはり開腹した方が患部及び切片確認が出来る為確実。
特に沢山の神経部位に触る手術なので、後遺症削減を考えると開腹した方が格段に良いとのこと。

手術自体の侵襲程度がそれ程大きく気にならないのなら、眠った後はドクターの腕次第、遣り安い方にしてもらった方がお互いの為。
後遺症の削減と、ストレートにドクターとして手術が遣り安い、という言葉、プラス女心としてビキニで隠れる傷になるという部分が背中を押して、開腹手術でお任せすることにしました。



入院後は少し長めの絶食のみで特に準備ということもなく、円錐切除と似たような手順で手術室へ。さようなら私の子宮、お世話になったわね、と感慨に浸る時間がほんの少し。

これさえ終わればまた元気になれる、普通の生活が送れる、子供は持てなくても毎月生理に悩まされることもない、精々自分を磨こう、綺麗さっぱりドクターNヤッチャッテ!という気分でした。

流石に今回は腕からの麻酔注入で、冷たい液体が腕から肩へゆっくりジワ~っと上がってきて首迄来るかしらと思った所でしっかりご就寝。

起きたのは6時間後、震えそうな寒さと物凄い痛みを下腹部に感じて意識が戻ってきた。

相棒氏が無事終わった、大丈夫だと話しかけてきているが、何が大丈夫だよ、どえりゃ~痛いじゃないのよ!と叫びたかった。呼吸管理の為挿管されていたらしく喉もヒリヒリし声にならなかった。

そしてまたもや、魔の時間。
執刀医ドクターNの登場です。汗汗汗
手術は成功、目視できるガン組織は子宮頸部入り口から子宮迄の間に留まっており、周辺への顕著な広がりは見受けられなかった。子宮全摘し、周辺部位はなるべく残したので準広汎子宮全摘となり、後遺症はほぼ心配しなくても良い。

但し!しかしながら残念ながら!
このステージにはとても珍しく、左鼠蹊部リンパ節への複数転移が認められた、と。ん~、撃沈。ドンッダウン
ドクターNの申し訳なさそうな慮るトーンに、またもや無情の鐘の音が聞こえました。

今回は泣く余裕も泣く。
そう来たか、やっぱり何だか悪い予感はしてたんだ、と。そんな事だけチラッと思った。

それよりもこの痛みをなんとかしてくれ~!という事で、痛みが酷かったら痛み止めの注射を打つけど、という有難いお誘いに、何とか相棒氏のシャツを探って握りしめ、有りっ丈のかすれ声で、今今今、今すぐ打って~~~ビックリマークと懇願した。

それが既に夜21:00を回っていたそう。
知りたがりのワタシの為に、几帳面相棒氏がその日の夜に詳細時刻付きで手術室に入ってからの出来事を日誌の様なメールを送ってくれていた。
分かってるじゃないの、よく出来ました!
まー、手術中に相棒氏が見たコメディドラマの情報はいらなかったけどね。

Ib期でリンパ節転移の確率は5%以下と言われることが多く、非常に低いと言えます。早期で腫瘍径が小さい程確率は下がります。ワタシの腫瘍は各種手術による切除生検結果から総合すると4cm弱だった様です。1b2期の判定ですが、それにしては少しばかり大きめでホストに似て勢いばかりある強情な奴だったのかもしれませんね。

さぁ、またもや難題が立ちはだかるしつこいワタシのガン治療。
外科手術成功の後の身体の回復と後続治療は次回の記事で書きたいと思います。
次回をお楽しみに~。
























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