GIGONDAS 2003 E.GUIGAL


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E.ギガル
E.Guigal


戦後の設立ながら、ローヌを語るのに欠かせない存在、それがギガル社
「コート・ロティの帝王」と言う名を欲しいままにしているギガル社。現在のオーナーのエティエンヌは、名門のヴィダル・フルーリィで修行し、畑と醸造の責任者を務めた。そして、1946年にコート・ロティのど真ん中のアンピュイの村に自らのネゴシアン会社を興しました。
その後急速に市場のニーズと合致し、61年に現社長のマルセルになってからは、急速に成長した会社はネゴシアン業だけでなくドメーヌもののワインも造り始めました。
また、1984年にはエティエンヌが修行時代を過ごしたヴィダル・フルーリィを傘下に入れるまでになりましたが、そのヴィダル・フルーリィのブランドをギガル社のセカンド的な扱いにするのではなく、あくまでも造り手の個性を尊重した資本参加が基本になっています。
大きな会社にはなりましたが、商売至上主義には走らず、「良い物を沢山の人たちと共有したい」、、的な感覚が見えて非常に好感の持てる造り手さんです。


GIGONDAS
タイプ 赤辛口
地域(AC) フランス(ローヌ ジゴンダス)
ブドウ品種 グルナッシュ、シラー・ムールヴェドル
ブドウは、グルナッシュ70%、シラー20%、ムールヴェードル10%の割合で用い、それらの平均樹齢はおよそ40年。
20日以上のおよぶアルコール発酵の後、フードルでも2年間前後の樽熟。

シャトーヌフ・デュ・パプに似たキャラクターながらも、較べると、よりフルーティーなタイプに仕上がっているのがジゴンダス。
樹齢40年、樽熟2年、35Hl/Haという低収量で造られた凝縮された味わい。
Vin du 268 より)




この生産者、「神の雫」に登場していたんです。それで、購入してみました。

購入価格:2780円


「もしかしたらこの流れの中に『第三の使徒』があるかもしれないな」
大人気コミック『神の雫』の中で、主人公がこのジゴンダスをひとくち口にしてつぶやいた台詞です。。
●「子供の頃、近所のおばあさんの家に入り浸ってたことがあるんだけど、その時にごちそうになった、干し柿を思い出した」
●「『ギガル』の『ジゴンダス』は果実味が非常に豊富で、『ヌフ(シャトーヌッフ・デュ・パプ)』 と比べると、タンニンも優しいし、よくこなれていて若いうちから楽しめる」
●「スパイシーだけどインパクトのある甘味がアフターに強く残るワインで、干し柿というイメージはさすがに見事だ」
●「ねえ、それって」
●「ああ。もしかしたらこの流れの中に『第三の使徒』があるかもしれないな」

ギガルは、南仏ローヌきっての名門。
このジゴンダスはそのギガルのワインの中でも、コストパフォーマンスの高さに定評のある一本です。
『神の雫』の中で「干し柿」とコメントされているように、 豊富な果実味がドライフルーツのような甘味に感じられるところ は、このワインの凝縮度の高さの証。
まずはひとくち、口に含んでみてください。
豊かな果実味が、このワインを味わうすべてのワインファンを、主人公と同じ世界に引き込んでくれるかもしれません。
Fine Wine Club より)


八角、シナモン、甘草などの甘い香りとミネラル感。豊かな果実味があり、すっきりとした後味は一度ハマると癖になります。
ワインアドヴォケイト誌から
非常に難しいこの2003年ヴィンテージのジゴンダスは、しっかりとした力強いジゴンダスより、ピノ・ノワールのような軽いスタイルのほうが一般的である。バランス良く仕上がっている。
ワインスペクテイター誌から
たっぷりのラズベリーとカラントなどの果実の香りが、ゆっくりと流れるように香ってくる。フレッシュで、良く熟成されている。甘いスパイスのノートはフィニッシュまで長く続く。予想される飲み頃:現在~2007年
イーショッピング・ワイン より)


追記

2007年12月31日に開けてみました。なるほど、豊かな果実味です。すこし時間がたつと、香りが満開となりました。たしかにフィニッシュが長く続きます。これ、すごいです。もう一本2003ストックあります。


2008年12月28日、北見で抜栓。相変わらず濃い。香りも味も甘く、とてもホットなワイン。鶏つくねの鍋と一緒にあわせましたが、これがまたぴったり。気軽にグビグビ飲めるワインです。値段の割に満足感が強いと思います。