大手行員が内定をエサにわいせつ行為 | 中小企業コンサルタントのブログ

大手行員が内定をエサにわいせつ行為

「内定もらえる」と女子大生にわいせつ行為、大手行員逮捕
 三菱東京UFJ銀行の採用試験を受けた女子大生に対し、「内定をもらえる」と言って呼び出し、わいせつ行為をしたとして、大阪府警曽根崎署は19日、同銀行難波支社行員の白石真也容疑者(24)(大阪府貝塚市)を強制わいせつ容疑で逮捕した。

 調べに対し、白石容疑者は「受験者の弱みにつけ込んだ」と供述している。他の受験者数人も同様の被害に遭っており、曽根崎署は余罪を追及する。

 調べでは、白石容疑者は4月8日、同行の採用試験を受けた国立大4年の女性(21)に電話をかけ、「大学のOBだが、あなたの評価が高い。面談したい」と話して、大阪市内のカラオケ店に呼び出した。店内で、「自分がプッシュしたら内定がもらえる」と言って抱きついたり、胸を触ったりした疑い。

 白石容疑者は私立大卒で、入社2年目。同行は毎春、採用業務にあたらせる入社1~3年の社員に受験者の連絡先リストを渡しており、同署は、白石容疑者がリストを悪用したとみて調べている。

 三菱東京UFJ銀行広報部の話「行員が逮捕され、誠に申し訳ない。捜査には全面的に協力したい」

[読売新聞]

つい最近、新卒採用を検討中のクライアントに対して、
こういった採用活動に伴うリスクに関して説明していたから、
トップの見出しに思わず反応してしまった。

こういった犯罪の場合には、被害を受けた女性が警察に
届け出ないことも多く、今回のように発覚するのは稀なので、
同じような手口で事件化していないケースも多いと思う。

さらに、今回のような刑法犯罪にはつながらないまでも、
OB訪問を私用化したり、個人情報を悪用したりといった
軽い犯罪(道徳的な罪)が頻発していることを考えると、
採用活動に関するリスクは予想以上に大きい。

コンプライアンス(法令順守)の観点からだけでなく、
経営上のリスクヘッジとしても、自社の採用活動に関する
倫理規定を策定し、それを徹底させることが重要だろう。

また、以前には、女子アナ志望の女子大生に対して、
テレビ局の社員と偽って近づき、今回の事件のように
内定をちらつかせながらわいせつ行為におよんだ末に、
女性の訴えで後日逮捕されるという事件もあった。

そうしたケースの場合は、企業の管理できる範囲を
超えてしまっているので、防ぐ術はほとんどない。

そういった意味で、企業側の対応だけではなく、
学生側の意識の向上も必要だと思う。