さて、昨日観に行った芝居。
それにしても久しぶりに観に行ったなぁ。。。
やっぱり生の芝居はいいものだなぁ、と素直に思いました。

ストーリーとしたらわかりやすいものだ。
小屋も舞台もそれほど広いわけではない。
こぢんまりとした、という表し方が正しいだろう。
その中で人が動く、ただそれだけだ。
ダンスがあるわけでもない、ただ「人」を描き、うつし続ける芝居だった。
逆に言えば、全てを「人」で勝負しているような、
そんな芝居だったと思う。

詰めも詰め込んだりの1時間40分。
よくもまぁ、ここまで濃密につくったものだ、とも思う。
かといって、急いているわけでもなく、
ただただ淡々と進んでいくのが、
その雰囲気と裏腹に、ストーリーの強い外縁を際だたせていたように思う。

話自体の内容がどうこう、ということはそんなにないんだけど、
まぁ、わかりやすい話だったし。
そこに大きな目新しさがあったわけでもない。
しかし、そうだからこそ「魅せる」のが難しい芝居でもあるだろう。
驚いたのは舞台が現代にもかかわらず、
あそこまで小道具として「煙草」を使うのは久しぶりだなぁ、と。
時代、の映し方というのだろうか、
「煙草」にも象徴されるものかもしれないが、
「古い」と「新しい」をミックスさせることに比重があったのかな、
と感じる。
「世代」「代」という概念を強く感じる、
そこが大きな「中心線」としてブレずにあったことが、
この芝居の良さの、重要な部分だったと思う。

ともあれ、全ての要素の真ん中に、
強く太い一本の意思を感じる作品だったと思う。
楽しい時間を過ごさせてもらいました、と。

観に行くきっかけは本当に偶然。
そういう意味では、運がよかった。
こういう出会いっていうのは、運と一緒にくるもんだね。
感謝感謝、です。