君が中学生の頃

妹も弟も小さくて

小さな兄弟が学校で騒がしくするのがいやで

参観や試合には来るなという君でした




だけど母さんは一目だけでも君の姿が見たくって

こっそりサッカーの試合を見に行ってました

この日も、こっそり行ってこっそり帰るつもりだったのに

君の目に入ってしまい

とても怒らせてしまった事を

母さんは今でも覚えています

ごめんね

どうしても、どうしても見たかったんだ



そして懲りない母さんは

最後の試合だけは見逃したくなくて

自転車をこいで息を切らして相手チームのグランドに行ったあの日のことを今も鮮明に覚えています

花形選手では決してなかった君だけど


君がサッカーをしてくれる事が何より嬉しかった父さんの思いもあるけれど

ずっとずっと続けていたサッカー


絶対勝てないと言われていた相手チームから一点を奪った君の笑顔

嬉しかったよ

泣き虫母さんは、やっぱりこの時も泣いてました


結局12年間続けたサッカー

素敵なチームメイトに出会い

きつい練習を乗り越えて

今の君の糧になっていると思います



今ではすっかり君がボールを蹴ることがなくなりましたが

父さんと一緒にサッカーの試合の番組を見ながら盛り上がる二人を見るのが母さんの幸せなのです