まだまだ暑い首都圏ですが、
秋を先取りして、アートに触れてみませんか。
現在、横浜美術館アートギャラリーで
日本を代表するプロダクトデザイナー柳宗理の
展覧会
が行われています。
世界中で活躍し、現代の日本のデザインの存在意義を主張し続けてきた、
柳宗理のデザインの数々を先日、観てきました。
食器・カトラリー・家具・文具のほか、
東京オリンピックの聖火コンテナなどの公共施設のデザインまで、
幅広い分野のプロダクトを手掛けています。
私達に一番身近なものといえば、カトラリーや食器などではないでしょうか?
スプーンにはすくいやすい先端と乗せやすい丸み、深さ。
フォークには「刺す」と「乗せる」を両立した計算し尽くされたカーブ。
使いやすさにこだわっていて、華美なデザインではないので、
どんな食卓にもなじみやすいでしょう。
このデザインの数々は、何度も手作業による実験、ワークショップを繰り返して、
構想から現実に形になっていきます。
地道なプロセスを踏んで生まれた形は使い手を裏切りません
それらの制作過程を、図面、プロトタイプなど、貴重な資料から追うことによって、
使い手のためのデザインを貫く柳宗理の思考に迫っています。
エントランスを入るとまず、代表作の「バタフライスツール」が迎えてくれます。
これも、はじめの図面から、2つのプロトタイプ、そして、完成品が並んでいます。
他に紙で作った微妙にカーブが違う
たくさんのミニチュアのスツール模型もあって、
どのようにして、使い手にとって快適な形になるのか考えながら、
柳宗理のデザインセンスを表現する課程が見えてきます。
あの緻密に計算されて作られた図面を見ると、
一つの作品が生まれるまでの柳氏の想いってスゴイな~と。
数々の柳宗理の展覧会を観てきたという
FMSalus 「ユトリヒト」のディレクターも
とてもレアなモノも展示されていると興奮気味に話していました。
バタフライスツールのクリアタイプは世界でも数少ないとか。
「柳宗理展」は8月31日まで、
横浜美術館アートギャラリーで開催されています。
開催期間の最後の1週間ですよ。
夏の終わりに、この展覧会で優れたデザインを眺めながら秋を迎えてみませんか?
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