とっとっと? | 奥田晃子オフィシャルブログ Powered by Ameba

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今日は、福岡県文化会館建設50年記念で行われている展示会、「とっとっと? きおく×キロク」に行ってきました。


私の友達の知り合いである、酒井咲帆さんをはじめ、6人の方の作品を見ました。











酒井さんの作品は、ふとしたきっかけで訪れた富山県のある地域の写真で、十数年に渡って毎年その土地を訪れて、その時に出会った人や風景を取り続けた作品でした。




何十枚もの写真が、横一列に並んで、全部違う風景なのに、時間軸が見える。それぞれ、意識してプロットしたのではなくて、流れるような、自然な時間軸でした。




酒井さんは今、写真屋さんをされています。私は、流れるような時間軸を大事にされてるのに、なんで写真屋さんをされてるんだろう?って思いました。


写真屋さん、というと、どうしても、成人式とか、結婚式とか、かなり限定された、イベントというか…はっきりと時間軸にプロットされる写真を撮ることになる気がしたからです。



商売と、自分の作りたい作品は違うとおっしゃった酒井さん。でも、例えば依頼者の家族になった気持ちで撮ったり、撮る空間自体を変えることで、自分の撮りたいものに近づくし、そんな雰囲気で撮った写真を、いいと思ってくださる方が、きっとまた来てくれると思う、と答えてくださいました。



仕事にするって事は、難しいんだね。



でも、その自然な時間軸は、とてもとても素敵で。私の人生も、撮ってもらいたくなりました。(笑)








もう一つ、すごく印象に残ったのは、菱川辰也さんの作品。



見た瞬間、え?線??って感じ。とっても、線を大切にされているの。全部の作品で、線が主役になってて、なんともない都市高速の絵も、乱暴な線と油絵で描かれてて。でも、雑だなーとか思ってたら、隣にあった「紙」って作品に心奪われました。




書かれてるのは紙なのね。(笑)油絵で、白い紙が書かれてるんだけど…それは、紙飛行機を折ったあと、広げた紙。一度、紙飛行機として完成してるのに、また正方形に広げてある、折り目がついた紙が書かれていて。とっても、繊細な線が、描かれていました。


線の荒さとかは、そのものから受け取るイメージで決めるらしくて、都市高速は雑なイメージだったらしいです(笑)超フィーリング!!お話できて、とっても楽しかったです。絵とか写真の作品の写真を撮るのは、あまり好きじゃないんだけど、その作品は許可を頂いて、撮らせていただきました。なんか、虜になったー。









ということで、とっても楽しい展示会でした。芸術家の方とお話するのって、本当に貴重な経験だし、自分の伝えたいものがしっかりしているところがすごく魅力的。


誘ってくれた、友達に、感謝です!







お近くの方はぜひ。
福岡県立美術館をググったら、詳細でます。