2011年3月29日
今日という日は、僕のAKB48人生の中でも忘れられない日になりました。
18日振りに公演を行ったからだけではなく、AKB48がこの震災に向き合って
活動して行くことに対する大きな勇気とパワーを劇場から貰えたからです。
そんな気持ちになれた、メンバーとファンが創り上げた今日の公演のレポを
アップします。
今日は18日振りの公演、しかもチームA公演でした。
いつも通り、高橋が中心となって円陣を組みます。
いつもとは違う暗い楽屋での円陣
高橋が「今日は笑顔で一杯の公演にしよう」とメンバーに気合いを
いれます。
AKB48がこの震災に対してどう向き合えるのだろう?
高橋だけでなく、全てのメンバーとスタッフが悩みました。
「何が出来るのだろう」
やはりAKB48の「原点」である「劇場」で「公演」を行う。
そんな高橋の開演前アナウンスを聞く場内は、水をうったように
静かでした。
一人一人のファンが全員高橋の声に耳を傾けている姿も
いつもの劇場公演とは違う雰囲気でした。
また、本日から始まる劇場公演は、節電の為今までの演出とは違い
セリも動きませんし、照明も50%で行っています。
開演時間も遅れてしまい、楽屋周りもバタバタしていたのが印象的でした。
本日はまず出演者全員が舞台に整列して、ファンの皆様にご挨拶を
させて頂きました。
高橋が、AKB48として出来ることをやって行きたい
という所信表明を行いました。
そして、ファンの皆様へもご起立をお願いし
今回の震災の被害者全ての皆様に対して
1分間の黙祷(もくとう)を行いました。
ファンの皆様も全員、黙祷(もくとう)をして下さいました。
黙祷(もくとう)が終わり一礼を終え、ここから「目撃者」公演が
始まります。
ファンの皆様の笑顔が勇気をくれたということへの
感謝を述べていました。
「誰かのために」
を披露させて頂きました。
「誰かのために」の歌詞が、凄く心に響きました。
そして「歌うこと」の力の凄さを感じました。
あの劇場の独特の空間の中で、歌詞に心からの気持ちを込めて
伝えようとするメンバーと、それを身体全てで受け止めるファン
あの一体感は「劇場」でしか味わえない感覚です。
鳥肌が立ち、悲しいわけでもないのに涙が出そうでした。
そして・・
公演の一番最後に岩佐が「演歌歌手」という夢に向かって
前進する為に、長良プロダクションへ移籍する事が発表
本日の公演を終え色々と感じたことがあります。
ファンの方の笑顔や声援、応援がどれほどメンバーに
とって必要不可欠かということ。
メンバーの笑顔や何気ないMCを見ていると笑顔になること。
「当たり前だと思っていた」
ことがそうではなかったんだという事を、今回の震災で学びました。
そして、目には見えないモノかもしれませんが、今の凹まされた日本を
奮い立たせる為に必要な「何か」が劇場にはあると感じました。
そして、その「何か」を一人でも多くの方に感じて頂くことも立派な
「誰かのために」プロジェクトの活動なんだと、自信を持てました。
節電公演ではございますが、どこよりもエネルギーのある場所
AKB48劇場が本日より復活です!
こんな時だからこそ、AKB48劇場は皆様に笑顔を届けられるよう
全力で公演に取り組みたいと思います。