☆SHINBAホストの道~序章~☆ -4ページ目

エピソード4:彼には涙の意味がわからなかった

エピソード4:彼には涙の意味がわからなかった







やんちゃな生活をしている彼。
毎日がなにも変わらない日々。中学2年になる前かなぁ。



そんなある日の夕方。
たまたま家にいた彼。


彼と親父と母親がいた。
いっさいの会話はない。
親父がトイレに行く。

普通の事だがその日だけは違がかった。

今、思えばトイレの時間長かったのかなぁ?!
テレビの音だけが狭い家に響いてるなか。











『・・・・・・あ満月ら』



俺だけの耳に届いた。
なぜか一瞬で恐怖感がわき出てきた。
なにを考える事もなく母親の所にいき

彼:『親父の声聞こえなかった?』
母親:『別に』
彼:『とりあえずトイレ見て!』







見たことのない赤い世界。

血で埋まるトイレ。

吐血。下からも真っ赤な血満月
もう親父はトイレで下を脱いだまま横になっていた。




ドクン。ドクン。
なぜか心臓が破裂しそうだった。


母親:『あ満月ら!救急車!!おとうさん大丈夫?』

親父:『・・・・・救急・・・車・・・・・大丈夫・・・・だ・・・・・か・ら』

彼はなにもわからず救急車を呼んだ。



ピーポーピーポー。

お兄ちゃんに電話。病院に直接向かう。


救急車よく昔、自分ので(ぜんそく)乗ってたから慣れてたかなぁ。
病院に着くとすぐにお兄ちゃんもきたぁ。

救急車の中での会話

救急医:『危ないかも・・・・』

母親:『お願いします。助けてください』(泣きじゃくってた)

彼:『・・・・・・・・・・』





緊急手術。

お兄ちゃん:『お願いします。絶対に助けてください』(お兄ちゃんの初めての涙)

母親:『どうか。先生。』(もう言葉になってない)(親の初めての土下座)。

彼:『・・・・・・・・』(涙もなにもでない)


先生:『精一杯がんばります。それでは急ぎますので』




手術開始。



待ってる間の記憶はあまり覚えてません。



お兄ちゃんと喫煙所に無言で二人でいたのはなんとなく。






手術終了。


先生:『無事に成功しました。ただまだ危険な状態なのでICUに入ってます。ご家族にお話がありますので個室の方で』(ウルオボエ)



( -。-) =3





先生:『お酒、どれくらい飲んでました?』

かなり!!

ホストのレベル超えてるぐらい。
タバコをやめてからお酒が増えた。

先生:『もう次にお酒飲んだら死にます。肝臓をクリップで止める事しかできないぐらい重症です』




重度のアルコール性肝硬変。(肝臓から血がかなり出ちゃうみたい)


一命はとりとめた為、少し母親とお兄ちゃんは安心したようだ。


正直、彼の頭の中で
[死んでもいい]
そんな気持ちがあった。

そんな自分に嫌気がさし
お兄ちゃんとその日は二人で帰宅。(朝方)


[大丈夫かなぁ]
そんな気持ちもあった。


その日、彼の心臓のドキドキが止まることはなかった。





今ならあなたに言えるよ。

本当に生きてくれてありがとうドキドキ
あなたは世界で一番、彼の事を考えてくれて世界で一番、彼を愛してくれた、たった一人の親父だよドキドキ



彼らはまだこれからの地獄を知らずにいた。

エピソード3:一番初めの仲間

エピソード3:一番初めの仲間







彼が中学生になる頃、

もう家族はいないもんだと思ってた。
家にもほとんど風呂以外で帰ることがなくなる。

世界で一番嫌いな人。

家族。


中学に入る頃には万引きから卒業する。


盗む物。


バイクドキドキ

大ブーム。
バイクの窃盗。


毎日、オールして盗めるバイクを探す。
はじめはヘルメットをかぶらず住宅街を暴走!

お巡り様に終われ調子に乗りすぎてコケル友達。

お巡り様から走って逃げる友達。
コケて親指複雑骨折。

伝説の悪友達。

[るなせ]

仮名。


ヤツは悪だったぁ。
どんな悪さをするときも一緒だったぁ。
タバコ。万引き。ケンカ(ほとんどなかったかなぁ?(笑))
仲良かったなぁー。

中学生なのに金持ってたなぁー。(笑)
なんでやろう?(笑)

彼と夜中の散歩は日常茶飯事。なんか面白い物を常に探してた。

まぁやはりお巡り様に終われるのはめんどくさくなりヘルメット着用をみんなで決めるも・・・・・・[るなせ]はけしてヘルメットもかぶらずお巡り様の前でのノッペル(ノットヘルメット)。


クレイジードキドキ(笑)

もちろんそんなんで大きい道路走ったらお巡り様も来ますよ。
逃げる姿のあいつは笑顔。
まぁヘルメットをかぶって一人で乗ってても彼も一緒にはしってれば仲間だと思われ一緒に終われるから結局、みんなで逃げますわ。

でもあのドキドキはもう今ぢゃあじわえないでしょ。(笑)

そんな毎日をしてると

たまに家に血だらけで帰ってくるお兄ちゃん。

(笑)

理由:バイクで事故って血だれけ。




確信:







お兄ちゃん免許もってなーいドキドキ(笑)



弟と同じことしてるやんちゃなお兄ちゃん。(笑)




まぁそんなお兄ちゃんがいる彼は先輩から(お兄ちゃんの後輩にあたる)目をつけられることもなかった。


ただ[るなせ]は違う。

どの先輩からもそのやんちゃっぷりから目をつけられてた。

まぁため口だし。
よくチャリンコで学校に来て先輩にがっつり言われてたなぁー。
彼の先輩達も[るなせ]を嫌う。

その先輩達のチャリンコの後ろに乗って登校する彼。
チャリンコできて先輩にやられる[るなせ]





気まずい彼。

なんか複雑。


でもその事で[るなせ]とケンカはなかったかなぁ。


[るなせ]
人生の一番のやんちゃ時代にいた友達。
[るなせ]もまた家庭などいろいろと複雑な環境の中で育った一人の男。大人になり歌舞伎町で働いた報告を得て彼が20、21歳の時に1度会い。

現在、行方不明ハートブレイク


多分、生きてはいる。

まぁダークな世界にいるはずだぁ。
まぁかなりのイケメンでモテたがヤンキーすぎたなぁ。
(ホストには1度もなってません)



るなせ~。どんな事、あっても友達だぞドキドキ


ほかにもいっぱいの愉快なバカでクズで世界一最高な仲間達がいますがのちのちパー


一番はじめの仲間ドキドキ[るなせ]

エピソード2:体弱いなんて言わせない。

エピソード2:体弱いなんて言わせない。





彼が小学生に上がる頃にはぜんそくがひどくなっていたぁ。

小学生1年生!
友達、100人できるかなぁー。ワクワクラブラブ

明るい性格なはずだしぃ。





!!!!人生初めてのイジメ。

学校の机に座ってただけだった気がする。


チョッキン!!

パラパラ。




髪の毛、切っちゃったぁ。

えっ?


多分、笑ってたよねぇ。
ってかその時は笑うしか反応ないでしょ?
まだ小学1年生にイジメなんてわかるわけもないしぃ。

二年生ぐらいになればボロボロのアパートに石が投げ込まれるなんて当たり前だった。

まぁ何回かはお兄ちゃんがバット持って追っかけてたけど。(笑)
けして俺を助けるとかぢゃないよ。
お兄ちゃんイケイケになってますから。当時、お兄ちゃん14歳。

14歳が8歳にバット持ってコラーって捕まるレベルだよねぇ。苦笑
まぁ家に石投げられたら切れるのわかるけど。その時はお兄ちゃんになぜか感謝していたよ。
そんなお兄ちゃんいればイジメなんてすぐになくなりますわ。

ありがとうドキドキ



学校生活が楽しくなってきた頃には彼のぜんそくは悪化。

朝、起きれば吸入機。

寝るに息が苦しく呼吸困難になりかねるぐらいの器官。
吸入機なしでは死んでたかなぁ。吸入機ってすごい高いのにごめんなさい。

友達と遊んでて苦しくなって
家に帰って吸入機使ってからまた遊びに行くみたいなぁ。
だいたい15分ぐらいで呼吸楽になるんですよ。(心臓に負担のかかる薬が入ってます)

まぁ明るい性格を神様が与えてくれたかぎり彼は明るい少年になってた。
苦しいときは正座して深呼吸して整えてた。深呼吸しすぎると脳に酸素がいきすぎて頭痛くなるの知ってました?




ついに引っ越し。
まぁもう慣れてたけど日本人形ともお別れかぁ。泣
さんざん怖がらせやがって。(笑)

狭い部屋が2つ。訳のわからないキッチンが一つ。

2Kドキドキ

四人のごろ寝とも卒業。
もちろん吸入機を片手に。
なんか初めての引っ越しはドキドキ。(今の実家となる。)


もちろんの如くお兄ちゃんのプロレス?は昔より広いリングに変わった。

ただ違かったのは少しお兄ちゃんに憧れがあった。

もちろん大嫌いのお兄ちゃんだが。
まぁ遺伝とは本当ですよねぇ。もちろん親父もお兄ちゃんもぜんそくでしたよ。
(親父、現在もぜんそく)
お兄ちゃん、小学生のプールで基礎体力をつけぜんそく卒業。

いいなぁ。

お兄ちゃん。

彼が小学生五年生になった。
お兄ちゃん(当時、ヤンキー?)

憧れてたのかなぁ。




!!!!!初のタバコ。

俺の重度のぜんそくのせいで親父はタバコをやめてくれた。まぁ親父もぜんそくですからやめるべきでしたが・・・・・


お兄ちゃんのタバコを盗む。
人の視線を盗み、知らないマンションの階段での初体験。


『スーーごほっごほっ』

『まずー!ってか絶対に無理!(笑)』

でも吸ってる俺、同級生のみんなよりちょっとランク上とか思っちゃいましたよ。

俺べつに体弱くないから大丈夫やしぃ。
もちろん吸入機とか寝る前にしちゃうけど。(笑)

それが習慣になり悪いことしてるのがかっこいいになる。(現在喫煙歴12年)

みんなに自慢する。
なにが自慢か今になると恥ずかしいですけど・・・・・

みんなで悪さをするようになる。


タバコ吸えるぐらい健康だし。

みんなにタバコやめろって言われまくったけど。



でも本当は吸入機ないと学校とか行けないぐらいやばかったけど。

学校では100%の元気だもん。





!!!!万引き。


誰から教えてもらったんだろー?
あの頃は0円で生活できたなぁー。
そんなことを覚えた彼は家に帰らない日が増えていった。

当時の彼、世界で一番嫌いな物、



家族。



家に帰ってもなにもご飯ないし。
家族みんなでご飯食べたことないし。
なんで嫌いだったんだろう?!
でもなんかどんどん吸入機と離れて行けてる気はしてたなぁー。
まぁオールの途中、苦しくなって吸入機しに帰ったりしてましたが。

家にいるのが苦痛だったんだよ。
早く家族いなくなれ。

お金なくても寒くてもみんなといるほうが楽しかった。






俺だけ?

ぜんそくで入院してるのに見舞いにくるのは母親だけ。


大嫌いな母親。

優しくしてくれたなぁー。




タバコ吸ってごめんねぇ。
心配かけてごめんねぇ。


でも俺も普通の男の子になりたかったから。
体弱いなんて言われたくなかったんだ。

不良になりたかったんだ。

ごめんね。