劇中では彼女に触れられない時間があっても、プライベートはずっと一緒だから。

そう信じて疑わなかった自分の甘さに嫌気がさす。


彼女は今、名目上は俺の専属料理人として、そして実情は俺の恋人として俺の家で暮らしていた・・・はずなのに!

ここ数日、俺が家にいる時間に俺の家に彼女の姿はなかった。

社長のお遊びなのか、それとも監督の閃きなのか・・・

誰の策略なのかわからないが、家に帰るスケジュールが確実にずらされていた。


そして今日も・・・

家に帰ると暗い部屋が俺を出迎える。

彼女の暖かさを知ってしまった今、この状況は何とも言えず寂しい。


ダイニングに行くと、彼女が俺のために作ってくれた料理がラップに包まれ並んでいる。

彼女は間違いなくここに帰ってきているのに!

もどかしさを感じながら、携帯へ目を落とすと、いいタイミングで彼女からのメールが入ってきた。


『今日も夜の撮影なので入れ違いになってしまいます。お食事作っていますから、必ず召し上がってくださいね』


はぁ~・・・・

どうしても洩れてしまう溜息。


気分を変えようとシャワーを浴び、上半身裸のまま髪をタオルドライしながらリビングへと戻る。

そして、何気なく・・・

そう、何気なくTVのスイッチを入れた。




自分の部屋にあるTVに大きく映し出されている俺の恋人。

それはドラマではなく・・・・夜の情報番組。

レポーターに追われる彼女の姿とそれを庇うように歩くあの男の姿が!!!


『京子!熱愛発覚!!!』


画面右下にはそんなテロップが入っている。



これは!!

一体これはどうなっているんだ!!

彼女の横になんであの男が!!!



俺はこの時、『一切の嫉妬を禁じる』という戒律なんてすっかり頭から消え失せていた。

この状況で・・・嫉妬をするなというのは・・・到底無理だ!!!


気が付けば、俺は愛車を走らせていた。


向かうところはもちろん・・・決まっている!!



<策略の渦 21へ続く>



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えへへ、こんなんできましたぁww

次ターンはケロちゃん様にお願いしまっす!!

~「スキップビート」 蓮キョ(蓮ナツ)推進。 SS 小説ブログ ☆Happy cosmetics☆