激変だ | あきのブログ

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余命宣告はまだですが、進行ガンでそんなに長くは生きられない状況です。今のうちに、自分の人生観みたいなものを記しておこうと思いました。

略歴:
肝転移した状態で見つかったS状結腸ガンを切除したのが7年前。
腹部リンパ節転移が見つかってその増悪を抑制するための抗ガン剤治療を始めたのが5年前(だったかなぁ)。
腫瘍マーカーを見ながら抗ガン剤の効果が薄れるたびに抗ガン剤の種類を変えることたくさん(アバスチン、アービタックス、イリノテカン、TSー1、ベクティビクス、スチバーガ、他忘れたものもいくつか)。
この1年くらいは、ゼローダ+アバスチンでそこそこ腫瘍マーカーは安定。
5月頃から腰痛が出始め、6月に骨転移を疑って検査した結果、腹部リンパ節転移ガンが脊髄を浸潤したことに起因するガン性疼痛と診断。
7月から8月にかけて、鎮痛を目的に浸潤された脊髄を中心に放射線治療を実施するが結果的には効果は殆どなく、鎮痛剤で疼痛を抑えていた。
10月初旬には、会社への通勤も再開出来る程度にペインコントロールできていたが10月下旬に疼痛が再発。ガンの脊髄浸潤が進んだためとの診断(だが、MRI画像や腫瘍マーカーでは顕著な増悪は認められず、必ずしも疼痛の悪化とガンの増悪とは相関しないことを身をもって知る)。

先週末から:
ベースの鎮痛剤としてタペンタを朝晩2回飲んでいたが、タペンタを飲む前に酷い疼痛が来ているようで、私には、1回の服用で12時間もたないと判断し、8時間ごとに1日3回飲むことに変更。
また、痛みを感じるセンサー(?)の感度を鎮めることが期待できるとのことで、チルミメールを朝昼晩就寝前と飲むカロナールやリリカに加えて服用(リリカは、朝75mg、就寝前150mg)。
土日の様子を見て、今日、月曜日にさらにマッチングを考えることにしていて、今朝の時点では、リリカも、タペンタと同じように3回に分けた方が鎮痛効果が安定するかな、と思っていました。
少し話を金曜日に戻して、先生が、月曜日も奥さん来る?と聞いて来たので、いや、月金は仕事ですから来ない予定です、と返すと、今後の話をしたいのでできたら仕事を休んででも来て欲しい、とのこと。
鎮痛剤のマッチングが済めば、また、退院して日常生活に戻るつもりの私に、おそらく、疼痛は酷くなる一方で、次に同じようなことが起こった時にどうするかを考えておきたい、とのこと。
私の自宅は、この病院とは40kmほど離れており、疼痛を抱えて来るときは、タクシーの後部座席に横になって、痛みに耐えながら1時間ほどかけて来ます。疼痛が酷くなると、ここに来ることもままならないので、自宅近くの緩和ケアのある病院にかわるか、次の時には、自宅ではなくこの病院の入院生活を生活の基本とするか、そういう見通しを立てておこうということでした。
妻には月曜日も来てもらうことにしました。

月曜日朝:
土日の間は、妻は電車を乗り継いで日帰りで見舞ってくれます。月曜日に備えてあれこれ考えましたが、まずは、自宅近くに緩和ケアをしてくれる病院があるかどうかを調べてみました。
案外、少ないのですね。
結局、ひとつだけ候補が見つかりました。
そして、月曜日朝一番で電話して、私の状態を伝えたのちに転院可能かを聞くと、十分に考えてくれるようで、まずは、外来予約で1度来てください、となりました。

激変だ:
自宅近くの病院の電話を終え、前述とおり鎮痛剤のマッチング案も整理して、11時頃から、先生および数名のスタッフさんと、話し合いが始まりました。
鎮痛剤のマッチング案も妥当で、リリカを3回に分けてうまくコントロールできたら退院もできそうかな。退院したら自宅近くの病院に転院の相談に行くのも妥当な考えだから紹介状は書くよ、と、そこまでは問題なく話が進みました。
でも、先生が何か言いにくいことを言い出しそうで、何か問題でも?と聞くと、今回退院して日常生活に戻れるとは思わない方がいい、とのこと。
えっ?
どうも私の考えが甘いようで、具体的には、すぐにも退職の手続きをとり、いつまた疼痛が来ても良いように備えておくべき、というのです。
驚きはしましたが、実は、その程度のことは想定内だったので、すぐに理解し、わかりました、と答えました。

「さらに、もうひとつ話さなければならないことがあります。今日、話をしない方がいいというスタッフの意見もあったのですが、奥さんも来てくれたこのタイミングでお伝えします」
えっ?
「入院する時に誰にでもそうするように腰、胸の単純なレントゲンを撮りましたが、腰の方は疼痛が出ている状態から想定通りの像がありました」
「肺ですか」
「そうです。放射線治療する前の、ほんの3ヶ月ほど前の画像では、右肺に小さな転移巣の疑い、と言ってましたが、今回のレントゲンではびっくりするくらいの転移巣が両肺に映ってました」「単純なレントゲンで映るくらいだから、まず、間違いないと思います。そうすると、あなたは疼痛を抑えるということと合わせて、肺転移をどうするかを考えなければならないのです」「私はそっちの専門ではないので、はっきりは言えませんが、今の状態なら治療をしないという選択、すなわち、抗ガン剤治療をすることによる副作用のデメリットの方が大きいという判断もあると思います」

今:
その後、すぐに胸から腰のCT検査をし直して、転移の現状を把握し直しました。
今回の入院前は、腹部リンパ節転移ガンが複数あって、そのうちのひとつが脊髄を浸潤している、というものです。把握し直した結果は、
多発肺転移
多発リンパ節転移
多発骨転移
でした。

これから:
平然と日々を送ることができるのか、正直、自信はありません。
今までは、なんだかんだといっても、ガン患者というよりも普通の人に近い生活ができていました。
ガンを患っている方のブログも、割合と、日常生活に楽しみを持たれている方が多いように思っていました。真実は、わかりませんが。

私が、今日以降、普通にこのブログを更新できることを、どうか応援してください。絶望の淵に立っていても、最後まで落ちることなく、淵に立ち続けたいので。

長くなりました。
支離滅裂かもしれませんね。

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