2011年12月23日

カミーノ・デ・サンティアゴ 巡礼記③-完ー

テーマ:スペイン
カミーノ・デ・サンティアゴの到着地点、サンティアゴ・デ・コンポステーラから「地の果て」(大西洋)へと続く更なる巡礼路を歩きました。寄り道満載で、サンティアゴへと戻ってくるまでの記録。巡礼最終章、長いです!
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
多くの人はここで巡礼を終え、バス、飛行機などで、自分たちの町、国へと戻っていく。

しかし、本当の巡礼路は、サンティアゴからさらに西へ85km、スペイン最西端の岬Fisterraまで続いていく。
Fishterraとは、"fin de la tierra”、"the end of the woirld”の意味。 
地球が丸いなんて誰も思わなかった古代、ここに最初に到着した巡礼者は、
崖で突然大地が終わり、広がる海を目の当たりにして、
そこを「地の果て」「この世の終わり」「生の終わり」と思ったのだそう。

以来、ここまで歩き通す巡礼者は、海で身体を清め、巡礼時ずっと着てきた衣類や杖を燃やすのが伝統儀式となり、西の海へと落ちていく夕日の前で、古い自分とさよならをするのだそうだ。

「絶対、行ったほうがいいよ。バスを使ってでもいいから、地の果ての海、見たほうがいい」
道中、巡礼リピーターに何度か言われ、最初は予定していなかったけれど、
一緒に歩いてきたテールとともに、大西洋を目指すことに。
Fisterraの北30kmにあるMuxiaという岬も寄るので、Fisterraまで片道113Km、4日間の行程となる。


<1日目:Santiago-Negreira>

2泊して身体を休めたSantiagoを出て、混み合う街を抜け、
再び現れた黄色い矢印と、地元の人を頼りにまた歩き出した初日。

新たな気分で新たな道を!と意気揚々と歩き出すも、午後、どうもおかしいよね、、と首をかしげる我々。
長らく黄色い矢印を見ていないし、いつまでも車道沿いで、自然の中を歩いていない。。
すると、だいぶ前に道を聞いたドライバーが、地元の人を連れて戻ってきて、
「君たち、カミーノからだいぶ離れてるよ」と告げてくれた。やっぱり・・・。
どうも15kmほどカミーノから逸れた道を違う方向へ歩いていたようで、車でカミーノまで連れ戻してくれることに。

ようやく帆立貝の石柱も発見、美しい山道に入ることができた。
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巡礼者もまた見かけるように。

山道を抜けると、ほっとする村の光景が。民家でリンゴの施しを受けて、リオハワインで元気倍増。

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この日の巡礼宿まであと5kmというところで、古い美しい橋のかかった川に通りかかった。
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「あぁ泳ぎたい!!」と海が待ちきれない私が思わず叫ぶと、「・・・泳ぐ?」とテール。
でももう夕方、今歩き続けないと暗くなって、宿も閉まるだろう。
やっぱり先に進もう、と、衝動を抑えようとした私を、テールが後押ししてくれた。

「急ぐ必要は無いよ。テントもあるし、宿が閉まったら野宿すればいい。
時々僕たちは考えるのを止めなくちゃ。」

そうして入った川の水は、本当に冷たかったけれど、火照った身体は鎮まり、
浮力に疲れを取り除いてもらい、岩の上で寝そべって蜂蜜色の夕陽で身体を温め、
存分に川遊びを満喫。立ち止まって本当に良かった。
理性で心の声を押しつぶしちゃだめなんだ。
Camino de Fisterraでの、最高の時間のひとつとなった。


木にかかったロープでスウィングして川に飛び込む地元の子供たち。
お気に入りの女の子たちが見ているからか、とても頑張っていたのが可愛かった。
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川遊びをして、カミーノに戻ったのはもく21時近く(といっても夏のスペイン、まだ暗くはない)、
ここから4kmほど森を通り、
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宿のあるNegreiraに着いたのは、もう22時。さすがにまっくら。

幸い、アルベルゲ(巡礼宿)は、混み合うカミーノ・デ・フランセと違ってかなりリラックスモード、
本当なら消灯時刻だけれど、多くの人がリビングや庭でくつろいでおり、
満室だったけれど、スタッフのおばさんもフロアで寝ることを快諾してくれ、かなりいい感じ。



<2日目:Negreira-Olveiroa>
朝5時半には出発していく人を横目に、久々の川泳ぎ疲れで二度寝、起きたらもう8時、チェックアウトタイム過ぎてた・・
でも誰もいないからリビングでヨガしてたら、おばちゃんが掃除しに来て、慌てて出ようとしたら、
「あら、いいのよ。続けて続けて」。いい感じ過ぎる!

久々の小雨の中、山の中を歩き、この日は33km歩く。
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プリミティボの道を歩き出した初期のような、久々の大疲労で宿のある村Olveiroaに到着すると、
Barで、プリミティボから一緒だったBar好き親父のミゲルを発見!
Fisterraまで歩く数少ない顔見知りの一人。
彼とは後半、はぐれてしまっていたので、サンティアゴで再会できたときは本当に嬉しかった。


キッチン横で寝かせてもらったアルベルゲ。古い家を改装した雰囲気が素敵だった。
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<3日目:Olveiroa-Muxia>
Olveiroaから5Kmほど歩いたところで、道は二つの岬FisterraとMuxiaに向けて二手に分かれる。
メインのFisterraに行った後、Muxiaへおまけ的に北上する人が大半のようなので、
さらに人の少ないルートを通ろうと、先にMuxiaへ行くことに。実際この日会った巡礼者はドイツ人ひとりだけ。

この道中、素晴らしい出会いがあった。

13km、半分弱歩いたあたりので、Senandeという小さな村に到着。
Barが2軒、向かい合って並んでいた。
ひとつは大きくて小奇麗、もうひとつは老舗、という感じ。
そこへ杖を突いたおじいさんが現れ、あっちあっち、と老舗の方を指すので、休憩しにそちらへ入店。
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さっきのおじいさんは、そこのマスターのお父さんだったわけですが(笑)、ここに入って大正解でした。
マスターは嬉しそうに、古いカミーノガイドブックやら地図を持ってきて、
極上ワインにパン&チョリソーのサービスをつけてくれたりと、おもてなしムード満点。

で、ガイドブックを見ていると・・・この村に「ガリシアでベストのオムレツを出す店がある」と。
「この○○氏ってマスターのこと?」と聞くと、にこりと微笑むだけのマスター。
押し売りしないのがにくいね。オーダーするしかないでしょう!

さっそくマスターのお母さんが焼いてくれた大きなトルティーヤ・パタタ(ポテト入りオムレツ)。
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スペインで味わった中で最高の味だった!
Barのタパスでは、乾燥してたり冷めてたり、やたらと油っぽいことが多いけれど、
ここはアツアツポテトにしっかりと味がしみこみ、卵のトロ味加減が絶妙!
ワインもおかわり、おいしくてラベルもしっかりチェック。

立ち寄る旅人をもてなし、幾度となく送り出してきたであろうここのご家族、
擦れた感じも商売っ気もあまり無くて、素朴さが心地よく、料理がいっそう美味しく感じて、
もうここ、帰りも寄り道して戻ってくるしかないね、と、大絶賛&大感動のうちにこの店、Bar Coxaを出た。

ほろ酔い&幸せ気分で山道をまた歩き、
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Muxiaの町まであと2km、というところで、ついに・・・
海が見えた。

大西洋に到着した。

ついに、西の果てに着いたんだ。

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砂浜に腰掛けて、しばらく海を眺め続けた。呆然と。
コンポステーら大聖堂に着いた時以上に、感慨深いものがあった。

バスク地方のイルンからスペインに入り、多くの人と出会い、別れ、
600kmだけだけど歩き続けてついに国を横断した。
歩き続けてきた大地は目の前で途切れ、あとは大洋が広がるだけ。

それでももちろんここは、世界の果てなんかじゃない。
水平線の向こうには別の大陸が浮かんでいて、まだ見ぬ世界と繋がっている。
まだまだ知らないことだらけ、世界はとてもつもなく大きいけれど、世界はひとつ。
丸い地球の存在を想った。

しばらく眺めてから宿へ。いびきかく人用の部屋の、最後のベッドをGet、
インフォメーションセンターで、果てまで歩きました賞状、もらいました。笑



<4日目:Muxia→Fisterra到着>

朝宿を出て、Muxia岬に建つ教会を訪れた。
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この前で、古代の巡礼者が、ボートに乗って海から現れたマリア様を見たらしく、そのボートも残されていた。

Muxiaから30Km南下すると、本当のスペイン最西端、巡礼最後の地、Fisterraに着く。
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道中、白いサンディビーチが見え、海沿いの道はカミーノと平行していると地元の人が教えてくれ、そのまま波の音を聴きながら田舎道を歩いた。

最後の村、山道を越えると、住宅街が現れて、Bar、スーパー、ホテルの立ち並ぶ、想像以上のツーリストタウン、Fisterraに到着。何せここは、サンティアゴからもお気軽バスがバンバン出ているし、車で寄るツーリストも多い。

公営アルベルゲは満室、フロアにただで泊めてもらい、フリーの夕食まで頂いた。
何とここ、機内食のようにパックされた夕食が巡礼者に配給される!
受付で証明書もぽんっと渡される。オーガナイズドされてますねぇ・・
さすが巡礼最後の宿、門限も無くて、22時過ぎても誰も寝てない。
ドアキーのパスワードをもらい、飲みに出かけたり、パーティーしたり、皆、全巡礼路を終えた喜び、開放感で満ち溢れている。

この町、地の果て感、ゼロ。笑

ま、何はともあれ、最後まで歩いたねぇ、と、
我々もMuxiaのマーケットで買っておいた自家製クレマ・デ・リッカー(カルーア・ミルクのような甘いお酒)で乾杯。ラオスの地酒、ラオラオを思い出させる濃さだったけど、美味しくて止まらず、二人で一本あけてしまった。。。



<5日目:ビーチ休暇>
早朝、バスでサンティアゴへと戻る人々がいそいそと出て行くのを横目に、我々はのんびり食料を調達して、いざビーチへ。

巡礼の最後の地では、海で泳いだりキャンプしたりして、羽を伸ばせるのを楽しみにしていた。
ドイツ人の女の子二人に、West Beachは、ポリスチェックが無くキャンプできる、との情報をもらい、
ピクニック気分でゆっくり向かう。何せ今日はリラックス・デーなのだから。

人の少ない美しいサンディ・ビーチを見つけて、待望の海泳ぎ。
しかし!海水冷たすぎ!脚まで入ってギブアップ・・すぐ砂浜に引き返し、マットしいて昼根タイムに。
「夏のスペイン、暑すぎるから歩くな」と何人もの人に言われたけれど、まさか大西洋が冷た過ぎて泳げないなんて・・!

ここで、フレンドリーなスペイン人カップルと出会い、一緒に最西端岬の灯台へ乗せて行ってもらうことに。
巡礼者、ツーリストでいっぱいだったけれど、最西端の崖では、巡礼を終えた人々が、思い思いの場所に座り、静かに海を眺めていた。

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昔の人が「地の果て」と思ったのも無理が無い・・。この先には何も見え無いのだから。

時折火が見えて、巡礼の服を燃やしている人たちがいた。

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巡礼の果て、目的地までの距離はついに0kmの表示。


岬から戻り、今宵の寝床、ビーチへと向かうと、サンティアゴ到着前に会った画家のホセと嬉しい再会!
彼は、小さなバッグに画材道具だけ入れて、あとは何も持たずに歩き始めた、という。
昔の人は、必要なものは神様が与えてくれる、とずた袋の口をあけ何も持たずに巡礼していたようで。
彼も道中、洋服、寝袋、食べ物・・、必要なものに恵まれながら巡礼していた。
神を信じているから不安は無い、と。

海に沈む夕陽を眺めながら、ホセも交えてディナー、乾杯。
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<6日目:トルティーヤ再び。動物小屋で眠る>
ビーチでキャンプをした夜に限って・・・雨が降った。笑
雨音で目覚め、雨で出られないので、そのまま眠り続け、巡礼疲れのため夕方までぐっすり・・

その後は、そのままサンティアゴへ帰るか、ビーチでもう一泊するか、迷ったのだけれど、
クレイジーな我々は、スペイン一のオムレツを出してくれたSenande村へ戻り、夕食に食べに行くことにした。
サンティアゴへ直帰する人が多い中、回り道してあの小さな村へ行く人はそうそういないだろう。
サンティアゴ行き最終バスにぎりぎり間に合い、途中の町Ceeで降りて、町外れからヒッチ。

スペインのヒッチハイクは難しい、と聞いていたとおり。
田舎町のドライバーは、我々をいぶかしげに見て通り過ぎていくのみ。。
しかし、すぐ前に会った家具屋の女性に道を聞くと、帰り道だからとSenandeまで乗せていってくれることに、
寄り道してBarまで運転してくれた!ありがたい!


Bar Coxa、ちゃんと開いてました!
マスターもご両親も、まさか本当にまた来てくれるとは、と喜んで迎え入れてくれ、
再びオムレツをオーダーすると、お母さんがとても喜んで作ってくれた。

卵もポテトも、うちの庭からのオーガニックのものよ、と案内してくれ、キッチンでレシピを教えてもらう。
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やっぱり絶品、最高の味だった!何より、家族皆がとても喜んでくれたのが嬉しかった。

もう暗いのでその辺でキャンプ、と思っていたら、店の奥の家畜小屋の2階で泊めてくれることに。
チキン&鳥の家に、ダンボールをしいてくれ、ぐっすり就寝。



<7日目:なぜかCorunaへ、なぜかガススタでキャンプ>
チキンの声で目を覚まし、
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店で水シャワーを浴びさせてもらい、
お母さんがタオルと、ミルクコーヒー&ビスケットを出してくれた。

不意に息子のマスターが、カフェの歴史を話してくれた。
祖父母の代、物売りからスタートしたこのお店、彼は18歳から働き始め、6ヶ月ほど南米を旅した以外は、
ずっとこのカウンターに立ってる、という。南米の旅の話を誇らしげに語った後、人生を振り返ってエモーショナルになったのだろう、突然目を赤くして、涙を流し、照れ笑いをしてカウンターの奥へと消えて行った。

毎日ここに立って、巡礼者を向かえ、二度と戻らぬ彼らを送り出す、、どんな気持ちなんだろう。

巡礼中、本当に多くの人との一期一会があったけれど、触れ合う一瞬の間だけ、その人の人生の歴史に触れ、自分もその一部となり、また離れていく。彼はずっと同じ場所に立っているけれど、無数の旅人の思い出の一部になっているに違いない。

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Fisterraへと向かう最初の巡礼客が入店、ポルトガル人だったので、北でお勧めの場所を色々教えてもらい、ここを後にした。

Bar Coxaのご家族、いつまでもお元気で。お世話になりました。


さて、いよいよヒッチでサンティアゴへ戻ろうか、というところで、テールからの提案。

「昨日のスペイン人カップルのいるCorunaを訪れようよ。サンティアゴから80Km,ヒッチすれば遠くないよ」

来てくれたらいつでもガイドするし、うちのおばあちゃんの作るトルティーヤは最高よ、とラテン気質な彼女がノリノリで招待してくれていたのだ。
あと一泊くらい、寄り道してもいいか、とCorunaへ冒険することに。
おまぬけ珍道中になるとも知らず・・。

彼女に「今からトルティーヤ食べに行くよ」とテールがSMSだけ送り、4Km歩いたところからヒッチ開始。
これが予想以上にスムーズ&ラッキーで、2台乗り継いであっという間に約100Kmほど北の、Corunaに到着できてしまった。


さっそく彼女に電話をしてみると・・・、
まさか本当に来るとは思っていなかったのでしょう、
やや困惑気味のご様子、「今日仕事なの・・」とお忙しそうで。
彼女の家の庭かカウチに一泊くらいさせてもらえるだろう、と勝手に考えていた我々の目論見も見事はずれ、
送られてきたのはホステルの情報。。

あれ・・・なにこの温度の差・・。完全にフライング・・・

知人のガイドが無いのか・・。
ここに何があるのか、見所も情報も全然無い私たち。
そこを通りがかったお兄ちゃんを捕まえて、この街の見所など突然質問詰めにし、
その人の言う灯台(またかい)とやらを見に、バスを乗り継いで街の中心へ。


美しい人工ビーチにショッピングモールに着飾った人々に・・・リッチな匂いのシティ。
ザ・巡礼装備の我々は、思いっきり場違いな場所に降り立ってしまった。。
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さくっと灯台寄って、
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街に興味を持てなかったので、その日中にサンティアゴへ戻ることに。

郊外まで歩いてヒッチ開始。

ところが帰りは本当に苦戦。。ようやく巡礼経験者のグループが、ハイウェイ近くのガススタまで乗せてくれたけれど、そこに着いたのが21時半、それから先はまるでダメ。
ガススタ横のカフェの芝生にテント建てて、まさかの野宿。
何でここで寝てるんだろ。
うーん、、なかなか面白い一日だったね。。



<8日目:ただいま!コンポステーラ。巡礼の終わり>
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やたらとハッピー&ハイテンションなごみ収集グループの笑い声で目を覚まし、朝のガススタでヒッチ開始。
1時間後、ようやくサンティアゴへ向かう中年男性が乗せてくれることに。

こうして無事、巡礼&寄り道旅を終えて、1週間ぶりにサンティアゴ・デ・コンポステーラに帰ってきた。
前回もお世話になった素晴らしいアルベルゲへ、スタッフの女性がまた笑顔で迎えてくれた。


前回、ここでやりそびれていることがあった。

カミーノを歩き始めたばかりの時、ノルウェーから1年近くかけて歩いているリピーターのNZの女性が教えてくれた。
コンポステーラ大聖堂の奥にはサンティアゴの像があり、参拝者はそこまで入って、像に触れることができる。
「巡礼の最後、サンティアゴにハグして『素晴らしい体験をシェアしてくれてありがとう』と伝えたの。古代からの巡礼者たちの温もりも感じる、美しい瞬間だったわ」

最後にサンティアゴにお礼をして、巡礼を終えよう。
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何度も通ったこの大聖堂に入るのもこれが最後。
列を待って、自分の番が来て、静かに聖堂を見守るサンティアゴにハグ。
祈りと感謝を捧げ、約一ヶ月歩いた巡礼の幕は下りた。


翌朝、古い修道院だったアルベルゲの窓からの景色。
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とても優しくて静かで、心穏やかな早朝だった。

巡礼の終わり。新たな旅の始まり。
さぁ、ポルトガルへ向かおう。


※その他の写真はこちらからどうぞ。

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長文、最後まで読んでいただき、有難うございました。


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2011年09月22日

カミーノ・デ・サンティアゴ 巡礼記②

テーマ:スペイン
カミーノ・デ・サンティアゴ 巡礼記②

<後半:カミーノ・デ・プリミティボ
Oviedo ~ Santiago de Compostela>

コンポステーラまでの道のりも半分を超えたオビエドで、巡礼者がかなり入れ替わった。
ここで巡礼を終えて去る人もいれば、オビエドから歩き出す人もどっと加わり、
持ち物、服の新しさ、ピンピンした身体などで、ここから歩き出す人はすぐに分かる。

オビエドで2泊&半日ゆっくりし、軽くした荷物とリフレッシュした身体で再び歩き出した。
8kgで歩くって、なんて身軽なんだ・・!36km歩いてもまだ余力があってびっくり。

オビエドからは、やや南下してガリシア州Lugoルーゴへ向かい、
カミーノ・デ・フランセのMelideへと抜けるカミーノ・デ・プリミティボ(原始の道)を歩いた。

プリミティボは、険しい山道が続き、カミーノの中でもっともきつい、
と聞いたけれど、もっとも美しいとも言われる道。

それまでの海の青に替わり、山深い道に入っていき、
雲にほとんど届きそうな中、何世紀も残っている古い教会が霧の中から突然ひっそりと現れる。
キツい道もあったけれど、生気に満ちた静かな世界はそれまでとまた違って魅力的だった。

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この頃から一瞬、朝型巡礼に転向。
早朝6時半頃、まだ薄暗いころ出発すると、澄んだ静寂の世界が赤く染まっていく、
何ともドマラチックな空を見ながら一日が始まる。

それまで一緒に歩いていた皆は先へと進んでしまい、もう会えないかなぁとやや恋しくなったけれど、
新たな出会いも色々あった。

スペイン人のフリオおじさんとは、言葉がまったく通じないのに、
一緒に歩いたり、夜はBarに飲みに行ったり。どうにかコミュニケーションとれるもんだ。
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特に、スペイン人のミゲルと歩いた日は、最高に楽しい一日だった。
ミゲルは、いつもBarがある度に止まっては、ワインやビールを飲み、
マイペースに歩くのを楽しむ、肩の力の抜けた不良親父という感じ。
でも巡礼は20回くらいしている。
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足首を痛めて早く歩けなかった私は、道中休む度に、一服してるミゲルと出くわした。
そこで、巡礼中だけどBarで一緒に飲み始め、赤ワイン×2、次のBarで白ワイン×2・・・とはしごし、
最後にはホロ酔い気味で、多くの人が抜かしていく中、ケラケラ笑いながらゆっくり歩いてた。
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この日から、Barを通るたびに、ミゲルの姿を探すようになり、
昼から飲んだり、夜もまた飲みに行ったして、すっかりBar友達に。

そんなミゲルと自転車巡礼者と、アストリアからを抜け、いよいよコンポステーラのあるガリシア地方へ!
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そうこうして毎日ちょっと早めに起きて長めに歩いていたら、数日後、宿で
イタリアングループ、テールらと嬉しい再会、追いつくことができた!

再び一緒に歩き出したテールが、足首を痛めていた私のバッグを持ってくれた上に、
杖用の枝を探してくれている、の図。
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ここから数日、足首は腫れてかなり痛み、彼が荷物を持ってくれたり、
道中笑わせてくれたりしなかったら、辛かったろうなぁと思う。

アストリアから一転、ガリシアはがらりと印象が変わった。
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丘の上から見渡す、パッチワークのように広がる緑。より雄大で開放的で、優しい景色が多かった。
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そういえば、パウロ.コエーリョの「星の巡礼」には、
巡礼者は村人や神父に敬われる、みたいなことが書かれていた気がするけど、
すっかり観光化し、さらに混みあう夏の時期、そんな空気は微塵も感じなかったなぁ・・
それでも、素朴な村で、ご高齢の村人に道を聞いたり、湧き水が無いので水を頂けないかお願いをすると、
親切に答えてくれ、庭先や畑の梨やリンゴをくれたりすることもあった。
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民家で、リンゴを一袋もらったときは、本当に嬉しかった。


コンポステーラへと近づくにつれ、大きめの町が増え始め、巡礼者も増えて、道もだんだん混んできた。
夕方、宿に着くともういっぱいで、町のスポーツセンター(体育館)で、
難民状態になって雑魚寝することも多くなってきた。

O Cadavoという町に着いたときは、ちょうどフィエスタ(祭り)が開催され、
ミゲル、テールらとBarで飲んで、0時から、ライブを見に特設ステージへ。
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陽気なブラジリアン音楽に、地元のおじいさんおばあさんも踊る踊る!

スポーツセンターで寝る利点は、門限がないこと!2時頃帰って寝たのは私たちだけだったけど。


次の大きな町Lugoにテールと着いたときは、
80人近く収容する大きなアルベルゲなのに、もうコンプリート(ベッド終わり)。
・・・と思いきや、受付終了ギリギリまで残されていた障碍者用のツインルームを運よくGet、
欧州にして、たった5ユーロで快適なツインルームに泊まらせてもらった。
しかも、ドア代わりのバリアフリーの大きな窓付きだったから、
門限後にこっそり忍び出て、修学旅行生のような気分で、ドキドキしながら夜の街を散策。
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ルーゴは、日中よりも夜が美しかった。


そして、カミーノ・デ・プリミティボ最後の村に到着。
ここから先は大きな宿泊施設が多く、キッチン付の小さなアルベルゲに泊まれるのはこれが最後だった。

スパニッシュのヴィクトリアがトルティーヤ・デ・パタタ(ポテト入りスペイン風オムレツ)を、
ミゲルがレンテルスープを作ってくれた。
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ワイン飲みながら、時間をかけてゆっくり料理し、よくしゃべり、笑うスペイン風食卓。
この後は村唯一のBarでやっぱりワイン。


ここを出た翌日は、ついにMelideにて、カミーノ・デ・フランセに合流。
170ベッドある宿は既にフル、スポーツセンターにもものすごい数の人々が既に陣取っている。
人気のフランス人の道は、混みようが違う・・!
ノルテ、プリミティボと歩いてきた私たちは、圧倒されるばかり。

ちなみにメリデは、スペインの中でも、ベスト・プルポ(タコ)が食べられるということで有名な町。
その中でも、ベスト・プルペリア(プルポを出すBar)をテールがリサーチしてくれ、地元の人一押しのBarへ。
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新鮮なタコにオリーブオイルとスパイスがほどよくからみ、うーん、最高!
ここではワインを、お碗のようなもので飲む。は~幸せ。疲れが吹き飛ぶ瞬間だ。

Melideでもフィエスタ中。休暇中のスペインでは、週末はどこでも祭り。
夜中まで賑わう通りの特設ステージで、オーケストラ&合唱団のコンサートを鑑賞。
足の痛みを冷やすためにBarで氷をたっぷりもらい、夜中にスポーツセンターへ戻ると・・・
今度はいびきの大合唱だった。眠りの浅い方は、耳栓必携!笑

ちなみに、多くのアルベルゲでは、ドミトリーからやや隔離された場所に、
いびきをかく人用のベッドが設置され、自覚のある人は自主的にそこで寝ることになっている(笑)。

※あ、巡礼される方は是非、メリデのアルベルゲの隣のフレッシュ・ベーカリーをお試しあれ!!!!
大きな丸いパンに、デニッシュに、スポンジケーキに・・いくつか試したけれど、
どれもスペイン一のクオリティで二人で大興奮!!
町からけっこう離れた野原で朝食をとっていたのに、テールは買いに戻ったほど。


メリデを出ると、コンポステーラまではもう60kmを切る。
ここから私たちもカミーノ・デ・フランセを歩いたのだけれど、もうほんとに、どこを歩いても人!人!人!
コンポステーラで交付される巡礼終了証明書をもらうには、最後の100kmを歩くのが条件となっているため、
その距離を歩きに来たスペイン人であふれかえっている。

皆、新品の靴、服、カバンで、2,3日だけだからとにかく軽装。
さらに荷物を車で運ぶサービスを使っている人もいて、手ぶらの人も見かける。
ででもなぜか、ウォーキングスティックは持っていたりする。道は平らなのに・・

森の中の小川も、憩う人たちで混み合っている。
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そんなオンシーズンだから、スパニッシュ・ヒッピーが、
チャイ&スウィーツに楽器演奏をして、ドネーション制の店を開いてた。笑


どこもかしこも矢印だらけ。
見つからなくて道に迷った日々が恋しいくらい、多すぎる。。
どこのサインボードも落書きでいっぱいだし。
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巡礼用のカフェ、バーは至るところこにあって、無人果物野菜販売所まであり、
5kmごとにプライベート・アルベルゲが出てくるようになった。。

そんな中、「ツルグリーノ(ツーリスト&ペルグリーノ=巡礼者を混ぜたた言葉)。
ゴミを置いてかないで!!」と皮肉った地元民による看板があった。

うーん、、夏場にフランセを歩くのはきついな。。

宿代わりのスポーツセンターもいよいよあふれかえりすぎ!
イタリアから来た、ユニフォームを着たボーイ/ガールスカウト集団がやたらと増えた。

「今年も大盛況」と報じる新聞。
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もうキッチン付き宿などないこの頃の、われわれの夕食の定番メニュー。
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丸いパンを切って、野菜をしき、オリーブオイル&塩をかけて頂くサラダパン。
トマトとパプリカは本当に味が濃くて美味しいし、
オリーブオイルは魔法のドレッシングだから、これとワインで大満足。
ちなみにこのボトルは70セント。味も悪くないからすごい!


翌朝はいよいよ、コンポステーラに到着する日がやってきた。

体育館での朝は早い。
5時くらいから、トーチでパッキングを始める人たちが、大声で話していたりしてうるさい。
午前中、町の巡礼宿を通ると、もう到着した人たちが、受付が開くのを列を成して待っているではないか!
皆、急ぎすぎ。

以前、小さな村の宿で一緒になった巡礼リピーターのスペイン人男性が言っていた。
「今の巡礼者は皆、ストレスを抱えていて、距離を稼ぐことばかり考えている。我先に、と行き急いでいる。
僕はもっと自然の中を歩き、教会を訪れ、地元の人と話し、景色を楽しみたい」と。
確かに、「今日は40Km歩いた!」「14時には到着した!」と胸を張る人たちもたまに見かけ、
早朝の暗い中、早歩きして、景色見えるのかな、と思ったりもした。
達成感を得るのも、楽しみのひとつかもしれないけれど。


もうすぐ着いてしまうのか、と切なくなりつつ一歩一歩をかみしめる。

・・がいつにも増してカフェも、サインへの落書きも、路上のゴミも多くなって、複雑な気分。。


コンポステーラまで5kmのところで、Monte de Gozoの大きなサンティアゴモミュメントの前に到着。
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その前に建つ教会の庭の芝生で、マットしいて休んでいたら、
ツアーバスから降りてくる大勢の観光客が到着しては、コンポステーラへと向かっていった。

最後の数キロを歩くと、やがて大きな住宅街が見えてきて、
ついにサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着。

そしてついに、サンティアゴの墓のある大聖堂の前に到着。
はぁ~~~ついたねーーー・・・と立ち尽くしていたら、続々と、道中出あった巡礼者たちと再会。

「おぉぉぉ、もう3日前に着いてたの?早く歩いたねー!うちらが遅いのかー。」
などなど言いながら、知ってる顔がどんどん飛び込んでくる。

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足を痛めた頃、ゆっくり歩いていたので、先に行ってしまったイタリアングループとも再会できた!


聖堂近くの巡礼オフィスで、巡礼証明書を発行してもらう。
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まぁこれはおまけみたいなものだけど。
テールは、「敬虔なカソリックのおばあちゃんに捧げる」といって、すぐにコンポステーラ郵便局からベルギーへ郵送。
若いヨーロピアンが、「巡礼は親、祖父母の夢だったから」みたいなことを言うのを時々聞く。


ところで、コンポステーラの宿は、巡礼用、プライベートのもの含め無数にあったけれど(そして高い)、
私たちが泊まった、夏のみオープンするドネーション制のアルベルゲは、すばらしかった。
カミーノ・デ・フランセに入ってから、宿、Bar、インフォメーションセンター、
どこもスタッフから、親切、フレンドリーさが消え、事務手続き的な人が増えていたけれど、
この宿は、本物の奉仕活動者が、温かい笑顔で、一人ひとりを丁寧に迎えてくれる。
元修道院の中にあり、久々にベッドもGet!

夜は、大聖堂のミサに参加。
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いつになくまじめになったテールが、「セイントは写真に撮っちゃいけないのに・・」
とミサの間も歩き続け、写真を撮る観光客を嘆いていた。
聖堂では、家族のためにキャンドルを灯そうと話していたのに、
灯すキャンドルも電気にとって代わられていて、悲しい教会だ、と。
聖地とはいえ、スペイン最大の観光地のひとつだから、仕方の無い部分も多々ある・・

事実、この町は、大勢の巡礼者と観光客、そして大学生でにぎわっている。
聖堂前の広場でも、音楽や踊り、カソリックグループによるパレードなど、あちこちで盛り上がっていた。
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アルベルゲに戻ると、夜の10時から階上のチャペルで、宿泊している巡礼者のためのミサが行われた。
参加者は30人ほど、静かな沈黙の後、神父さんによる祈りの言葉があり、
各国から集まった巡礼者もそれぞれ、母国語で祈りの言葉を読み上げる。
スペイン、ドイツ、オランダに続き、日本語を読ませてもらい、
フレンチ、スカンジナビア、ロシア、イタリア語と続いていった。神への愛の言葉だった。

その後、神父さんによる話があった。
「この先も、あなたの人生の旅は続いていくのです。矢印はここ、あなたの中にあるのです」
「Be happy. Make all people happy.」

皆で輪になって手をつなぎ、キャンドルが回ってきて、
日本を含め、自然災害で亡くなった人々、行方不明になった子供など、
最近起こった悲劇のために、皆で祈った。

最後は、巡礼者、神父、スタッフ、皆とハグして終了。
初めて会ったのに、感激しながら抱きしめ、キスしてくれる人がいて、素敵だなぁと思う。

笑顔の人、感極まって泣いている人、静かに物思いにふける人・・それぞれの想いがチャペルを包み、
あぁ本当に到着したんだなぁ、と改めて実感。心から満たされた気持ちになった。

最後にそんな演出をしてくれた宿に、そして道中色々助けてくれたテールに感謝。

しかし我々の巡礼はここで終わりではない。
ここからさらに西へと巡礼路はさらに伸び、大西洋までつながっている。
2日コンポステーラで泊まった後、再び歩き始めた。
(巡礼記・完へつづく)

その他の写真はこちらからどうぞ。

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2011年09月20日

カミーノ・デ・サンティアゴ 巡礼記①

テーマ:スペイン
スペイン北部、バスク地方をキャンプしながら進んだ後、Santanderという都市から、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道を歩きを始めた。
この巡礼カミーノ・デ・サンティアゴこそ、今回、西アフリカからヨーロッパに戻ってきた最大の目的だった。


カミーノ・デ・サンティアゴの歴史は2000年近くに遡る。以下要約。

イエスの死後、スペインで布教活動をしていた十二使徒の一人聖ヤコブ(スペイン語名:サンティアゴ)が、エルサレムに呼び戻され、首を斬られて殉教したのが紀元44年。
弟子たちがスペインに遺体を運ぶが行方不明になり、長い歳月を経て813年、星の光に導かれた羊飼いによってヤコブの墓は発見された。
その場所が現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラで、これを記念して墓の上に大聖堂が建てられ、
ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教の三大巡礼地のひとつとして、
ヨーロッパ中の人々がサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かって巡礼の旅を始めた。

今では、世界中から年間10万人以上もの人々が巡礼するこの道(去年は聖ヤコブ年で20万人超え)。
宗教目的だけでなく、観光、異文化体験、スピリチュアルな学び、自分探し、体力づくり、・・と目的は人それぞれ、誰にでも開かれている。
イスラム教が台頭してくる中、サンティアゴはスペインの守護聖人とされ、今もスペイン人の巡礼者が半分以上を占めている。


カソリックでもない私が、何でこんなにこの道を歩きたかったのかよく分からない。
けれど、私は、巡礼というものがとても好きだ。
祈りのエネルギーに満ちた道を歩いていると、心が透明に浄化されてくる。
チベット、ネパール、インドはじめ、聖地のパワー、巡礼路の美しさに圧倒されてきたから、
1000年以上に渡って、何千万という人が祈り続けた道を、ただただ歩いてみたかった。
車も電車もなかったころの人々が、杖とマントとひょうたん水筒とずた袋だけで、どのように歩いてきたのか、感じてみたかった。
今では道はすっかり整備され、観光局も力を入れ、何もかも変わったこの時代に、
古代の人々と全く同じスタイルで歩く、というのは無理だけれど、同じ行程を歩くことはできる。

それに、国の端から端まで歩けることなんてそうそうない。
普段、乗り物、燃料を使いまくる生活(旅)をストップして、プリミティブな方法で、地球の広さを味わってみたかった。
はたまた、中世ヨーロッパをジプシーのように旅していた、という過去性の記憶が、私をこの道に運んできたような気もする。

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フランス国境からコンポステーラへの主なルートは二つ、カミーノ・デ・フランセ(フランス人の道)と、カミーノ・デ・ノルテ(北の道)。
当初は、最もメジャーなフランス人の道を歩く予定だったけれど、オンシーズンはものすごく混むらしいので、夏はより美しいと聞いたカミーノ・デ・ノルテを歩くことに。
友人とキャンプしながらノルテをなぞる形で進んでいたので、別れた後、そのまますぐ目の前の道を歩き出した感じ。
Santanderからは、全行程800Kmの半分強の、約500Kmの行程となる。


<前半:カミーノ・デ・ノルテ Santander ~ Oviedo>
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7月30日。
美しい夕焼けを見た翌朝、ついに、念願のサンチャゴへの道を歩き出した。幸せで胸がいっぱい。


・・・しかし、荷物が重い!
8kg前後が理想と言われる中、18kgものバカ重い荷物を運ぶ変人はそうそういない。
けれど、オビエドにいる知人が荷物を預かってくれるというので、そこまで1週間は運ぼうと。

カミーノ・デ・ノルテがこんなに山道続きなんて知らなかったんだよ。。
急な上り坂が8km続いたり、下って登ってまた下って・・ 登山じゃん!
一時間に3kmしか進まなかったことも・・・。
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巡礼者が少ない分、アルベルゲ(巡礼宿)も少ないから、20km先まで宿がなかったりすることも・・
(あっても、7個しかベッドがなくてもちろんいっぱい)。

加えて、巡礼の目印である黄色い矢印サインもめちゃ少なく、10Km先まで矢印を見ないなんてことも・・。
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村人に聞こうにも牛しかいなくて、迷って途方にくれることもしばしば。。
小さい村や山では、商店やバーも少ないから、買えるときに飲料、水を補充しておかないといけない。


でも、ノルテを選んで本当によかったと思う。

整備されていない分、巡礼度は増すし、特に前半の道のりはハイシーズンなのに混み合っていないのだ。
私の場合、荷物が重いから、夜遅めに宿に着くので、朝もゆっくりめにスタートし、
美しい景色があればゆっくり休んでランチして、シエスタして、テントでたまにキャンプ。

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そんな風にマイペースに歩いていると、一日に見かける巡礼者はたった数人、
人気の町や都市ではなく、小さい村を好んで泊まっていたら、
アルベルゲには二人だけ、ドミトリーを独り占め状態だったこともあった。

泊まった村や町の景色。
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商店さえなく、一軒Barがあったのみの村。
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海沿いを歩いていくノルテの道は、本当に本当に美しかった。

遠くの山々、芝生の青緑にのんびり放牧された牛たち、抜ける青空に時折見える海、ビーチで聴く波の音、
大きな庭付きの古い家、石畳の道、車の通らない古い村々、中世から守られてきた古い教会・・・
はっと心を奪われ、立ち止まることは度々あり、顔は自然と笑顔になってくる。

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ひたすらバッグの重みに耐えて、坂を上りきった後、
不意に目に飛び込んでくる海の青は、疲れを吹き飛ばすごほうびだった。
ベリーもたくさんなっていて、脚を休めつつ、ベリー狩りにふけることも。


田舎道を抜け、野原を歩いていると、おじいさんに話しかけられた。
「ここからの道はビエン!ビエン!(いいよ) ずっと緑が広がって、道も平らだぞー!」
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その向こうには、本当に気持ちの良い景色が待っていた。
草原の果ては青い海、サーファーが浮かぶ以外誰もなくて、風が絶景を吹き抜けていった。
ノルテというと、まずこの風景、風の感触を思い出す。


回り道してビーチに降りて、町で買っておいたバゲットにタコを挟んでランチ休憩。
丸い水平線を見て、この海は地球の向こう側にもつながっているんだなぁと、
カリブ海の方にいる友人たちのことを想ったり・・。
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最初の宿で会い、以降一緒に歩いたり夕食を食べたりしたイタリアンたち。
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カミーノは2回目の弁護士4人&シンガーの女の子のグループ。彼らの作るパスタは絶品!

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歩き出してから1週間ほどが経ち、知人の住むオビエドが近づいてきた。
彼に伝えた日に到着するためには、前日に35km歩かなくてはならない。
肩も腰も疲労がきつくて、最後の数キロはバスに乗ろうかと考えていたら、一緒に歩くようになっていたベルギー人のテールが助けてくれ、後半、彼の10kgのバッグと交換してくれた。

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ちなみに、彼もバックパッカー。アジアを2年旅して、なりゆきで巡礼を自転車で始め、
道中、人と話せないので自転車を人にあげて歩き出し、
はじめは彼も18kgの荷物を15日間担いで、一日に55km歩いたこともあるというノッポの超人。


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その夜のアルベルゲは、修道院の一角。
夜はミサに参加し、メキシコから来た神父さんと語らい、すばらしい場所だった。
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こうして翌日、ついにオビエド到着。
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Ramon氏が迎えに来てくれ、その夜はアルベルゲではなく、
彼の友人家族の住む高級マンションに泊まらせてくれた。
久々の個室、あつあつのシャワーに疲れを癒し、
夜はレストランで、タコ&エビ絶品ソースがけ、ハム&チーズ、リオハワインなどなどすっかりご馳走になった。

アップルサイダーは、高い位置から注ぎ入れて、泡をたてる。
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ところで、このRamon氏との再会は奇跡だった。
出会いは昨秋、ブルガリアからルーマニアへ、ずっこけ夫妻とヒッチハイクしている途中、乗せてくれたのが彼。
9ヵ月後、ガーナにいた時突然メールが届いて、脚の故障でブルガリアからスペインに戻ることになった、と。
彼の家は巡礼の道中。私もフランスに飛びスペインを歩く予定だったから、突然のこのメールは、スペインからの招待状のような気がした。
それにしても一度だけのヒッチハイクでの出会いなのに、こんなにも親切にもてなしてくれるなんて!


翌日はゆっくりオビエド観光。圧倒されたスペイン一美しかったオビエドの荘厳華麗な教会。
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この友人宅に2泊目もお世話になる予定・・・が、失態をやらかしまして。
泊まらせてもらったのは、彼の友人家族のマンションで、
旅行に出ているところを一人で使わせてもらっていた。
家族に内緒だったとは知らず、家の電話を彼からのものと思って出てしまい、
家族はびっくり仰天→困惑→問題に。

急遽、荷物をまとめ夜な夜な家を出ることになり、
結局、2泊目は夜中にアルベルゲに侵入し、庭にテントを張って寝たのでした。。笑


そんなトホホな結末ではあったけれど、ここで荷物を半分に減らしてコンポステーラへと郵送、
リフレッシュした気分で、身軽になって再び歩き始めた。
(巡礼記2へつづく)

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2011年08月08日

バスク地方 ビーチ休暇2

テーマ:スペイン
Zarautzを出た後、バスクの都市Pamplonaを訪れる予定だった。
が、電車待ちが長く、高い急行しかないことが分かり、
ビーチライフに味を占めた我々は、途中で海沿いへ引き返すことに。

Dabaという町からバスで、キャンプ場のあるOncarroaという海沿いの町へ。
キャンプ場はいまいちだったけど、漁船のたくさん止まった湾や町の中心の雰囲気が大好きだった。

子供たちが駆け回り、若い人も多いのだが、郡を抜いてお年寄りが多い。
それも皆、その辺でしゃべりまくり、バールでワインにビールを飲みながら、タパスタイムを楽しんだり.. 皆ラブリー、とてもいい顔してて、生き生きしていた。
ツーリストもほとんどいなくて、タベルナ(食堂)も地元の人オンリーなのが心地良かった。


翌日、ビルバオへ。
バスは、田舎の山道のワイルドな自然、古い家々、崩れ落ちそうな建物などを抜け、
ビルバオをさくっと散策してからは、、やっぱり目指すは海!
メトロで郊外の街Plentziaへ、そしてさらにバスでGorlitzという村に到着。

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いやー、ここで泊まったビーチ近くのキャンプサイト が素晴らしかった。
なるべく自然をありのままに生かした作りながらも、設備が至れり尽くせり!!
バスルームのお湯は完ぺき、ランドリー、ドライマシーン、アイロンまである(天気が崩れやすいので)!

商店には食材も揃い、レストラン&バーは地元の人が足を運んでくるほど定評があり、
スタッフ(特にドイツ人ご夫妻)がとてもいい人たちだった!

どうりで熟練キャンパーがたくさん訪れ、ほぼ家のようものを建てて長期滞在していたり、
キャンプといえば、のダッチツーリストもわんさか来ている訳だ。


そんな親切なスタッフにBBQ用の炭やらトン具やら恵んでもらい、念願の料理?BBQ。

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スペイン、特にバスクエリアは、肉、魚料理が中心。
食堂でべジ料理はありつけない。
この辺の野菜は本当に美味しいのに、なんてもったいない。。
ということで、10人分?ってくらいの野菜を買い込んで、久々に野菜に感動し、
肉食のイーフが呆れるほど食べて、最後には気持ち悪くなった。。。
でも、パプリカ、ズッキーニ、ナスの味はほんと絶品だった!


Gorlitzは、村も町もビーチも、Zarautzに比べてだいぶ落ち着き、
若いグループより、家族連れ、老夫婦、カップルが多く、年齢層高め。
ビーチには、おしゃれとは言えないカフェが2件あるだけ。

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海も波があまり無く、海水浴に最適。
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そんなわけですっかり気に入ってしまい、1週間滞在。
本当はもっと数カ所動くと思ってたのに、ついにイーフの休暇の最後までいてしまった。


湾を形成する丘の上へと登っていくと、海に突き出た断崖に、美しい芝生が広がり、黄、ピンクの花ばなが咲いていた。
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寝っ転がって大きな空を眺め、海からの風に心身を浄化してもらった。

何世紀も見捨てられたような塔の一部に、だれかが残した焚火の跡が。
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海に隣村へのトレッキングに、かわいらしい町に。。Gorlizは本当にいいところ。


ちょうど週末、Gorlizの中心で、祭り&カーニバルに出くわした。

大人から子供まで、バスクのこの州のユニフォームを着て、通り中、人だらけ。
バールは外にカウンター出して、ワインもビールも飛ぶように売れている。

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農家やスポーツチーム、地元の色々な団体が練歩き始め、
子供たちは大興奮、ほんの10歳くらいの少年たちが、カーニバルに参加する女性に投げキッスしまくっ
ている。血がラテンですね。

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大人も顔をしわくちゃにして、楽しんでいて、
参加してる人々、そして何より観衆の楽しんでいる姿に魅了された。

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カーニバルが終わっても興奮冷めやらず、ブラスバンド楽隊が通り、皆踊り、
夜中には各バールから音楽がガンガン響き、通り一体がクラブと化していた。


海沿いを歩いて30分、隣町Plentziaも、心がなごむ町だ。
シエスタでひっそり静まり返った古い石畳の道に、
出窓やドアノブ、番地プレート、花の飾り方...細かいデザインのかわいい家々が並び、素敵な教会、2軒発見。

前には、いつも地元の人たちで大にぎわいの、雰囲気がとてもよい古き良きカフェがあり、
ここで、なんとも恐ろしい見た目の魚介プレートに挑戦。

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一見、怪物のひづめにナイロンテープが巻かれたようなぎょっとする見た目で、
どうやって食べるのー?と手間取っていると、通りすがりのおじさんが簡単に身を取り出す方法を示し、笑顔で去っていった。

その中身のおいしいこと!
磯の香り、中からあふれるコクダシスープに、郷愁を感じる。
あぁ島国の血よ、万歳!
これには、山と牛しかないスイス(といつも冗談言ってました、笑)から来たイーフも大満足!



最後の日は、ビーチでヨガをし、泳ぐには寒すぎたので、砂浜をはだしでジョギングをした。
退院後、体はだいぶ回復したけれど、しばらく、走ることができなかったのに、
走れるようになっていた! 早くはないけど、ちゃんと体が動いてくれる。

退院から一カ月半、またまた健康体がが当たり前に感じつつあったけれど、改めて健康に感謝。

走り終えると、温まった体で勢いで海へ!
あんなに冷たかった水も、泳いでいれば適温。
水上でぷかーっと浮いていると、ビーチから、何でこんな中泳いでるのかしら?という視線が注がれてくる。
全然寒くないんだよー。むしろ気持ちいいんだよー。

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最後の夜は、我々お気に入りのバールへ。。
いろいろ試したけれど、ここのタコのプレート、リオハワインが最高なのだ!
(グラス一杯1ユーロちょい!)

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店の前はライトアップされた教会。
良い夜をね、とバールから出ていくおじさんたちが声をかけて去っていく。
ワインおかわり。あー。幸せだー。
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夜はやっぱりテントでリオハワインと大好物のオリーブ。
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そんなこんなで、休暇が終わりに迫ったイーフは、予定より既に2泊延泊していたのだが、
ついにビルバオのバスターミナルで、2週間旅したイーフとお別れのときがきた。
彼はフランス経由でスイスへ、私は逆方面のSantander行きのバスチケットを買った。


イーフのバスを見送ると、彼がくれた手紙を読んだ。
短い間だったけど、私たちの人生がまた交わったこと、出会いと再会への喜びと感謝の気持ちがつづられていた。
どうかこれからも、健康で、安全で、元気に旅を続けられるように、との願いが込められていた。


何だかビルバオの駅でひとり泣けてきた。

ありがとう。時間をシェアしてくれて。

彼の発する言葉の80%はギャグで、いつもガハガハ笑い合っていた。

人を思いやること、目の前の人を楽しませること、この時間を大切にすること。
何も責めない。受け止める。

そんなことを教えてもらった気がする。
再び巡り会えてよかった。


遅れてようやく私のバスは到着し、Santanderに到着した。
ここから巡礼を開始し、毎日重いバックパックを背負って25-35km、てくてくひーひー歩いて1週間。

今いるオビエドで、知人と再会し、体を伸ばし、ここで荷物を軽くして再出発。
2週間後には、最終地点サンティアゴ デ コンポステーラに到着している予定。


フランス、バスクで出会った皆、思い出に光を送り、
今日も、元気に歩いています。西へ、西へと!

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2011年08月06日

バスク地方 ビーチ休暇1

テーマ:スペイン
スイスから列車で15時間かけてバイヨンまでやってきたイーフと、フランス国境最後の街Hendaiaへ。
そこからバスク地方のローカル列車乗り換えて、スペインへ入国。

窓から見える家々のベランダには洗濯物が干されるようになり、車内の人々の話し声がとたんに大きくなった。
駅名、ポスタ-、看板何でもバスク語とスペイン語のW表記。
たまにバスク語のみ。英語なんて存在しない。笑
どこまでも誇り高き文化圏だ。

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San Sebastian経由で海沿いの町Zrautzに到着。

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週末、休暇で欧州各地からやって来た車でにぎわうキャンプ場にテントを張った。

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町の中心、透き通る海が見渡せる丘に登って、まっ青な空の下ででランチ。
バゲット、チーズ、生ハム、貝、オリ-ブ、トマト、アボガド、フルーツ、赤ワイン...
そしてフランスから買ってきた破格のフォアグラ!
その辺の商店で揃う食材で大満足できてしまう。


あとはひたすら、美しいビーチにでごろんと横になり、本を読み、
シエスタし、身体が火照れば波間に浮かび、またごろごろ。

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裸もいれば、サーファー、家族連れ、ビーチスポーツを楽しむ人たち、二人の世界に入り込んだカップル,,,
と皆思い思いに楽しんでいてとても自由。


夜はビーチ前のステージでレゲエライブなんかを見ながら、やけど気味の身体を夜風に浸す。

スペイン人の夕食は遅いので、小腹が空けば、その辺のバールでタパス(カウンターに並べられた軽食)をつまむ。
周りを観察しているのが面白い。
道端やらバールで大声でしゃべりまくるおじさん、おばさんのスペイン語の音は、
たまに酔っぱらいの日本語に聞こえるのだ。

また、スペイン語で[アキ]、は[aquí]、ここ、という意味。
至るところで私の名前が呼ばれてる気がして、ついつい振り返ってしまう。。

そして21時過ぎ、地元のおじさんらで賑わうタベルナを探すと、確実においしい料理ありつける。

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タコ、パエリヤ、白身の魚、イカ、、と日替わりで魚介類を堪能。
赤ワインが最高! 本場サングリアも感動のおいしさ!
コーヒーの味も格段と良くなった。クロワッサンは劣るけど。。

店員の態度もよりフランクになり、自然体が心地よい。
そんな素晴らしい食事と、人情味あふれる人々、ぺらぺらしゃべるスペイン語に触れ、にやにやしてしまう。
あぁついにずっと着たかったスペインに入ったんだなぁ。静かに感動している。


こんな風に、完全ツーリストなビーチライフを送りながらも、
ふと、2カ月前にいたアフリカのこと思い出すことがあった。

ガーナの漁村で一っぴき10セントの焼魚をかじり、ミロを飲み、
子供たちと遊んだりしたビーチの日々とは何て違うんだろう!
ここにはお金持ちがたくさんいて、まったくの異世界に来た気分になる。

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フランスの街なかではお金持ちほど不満を多くぼやいていて、
アフリカから着いたばかりの時は、物質界の矛盾を感じずにいられなかったけれど、
とにかく今、ここはバケーション。
皆仕事や日々の雑事、ストレスから離れて羽を伸ばし、顔の筋肉も緩んで、
家族とゆっくりと楽しんでいる。日々頑張ってるんだなぁと、何だかすべての人が愛しく見えた。

西洋人の休暇の楽しみ方にすっかり習って、こちらもひたすらリゾ-ト気分を満喫させてもらった。


Zarautz滞在中、日帰りで訪れたサン セバスチャン。


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ネオゴシックの教会に、丘の上から見下ろした湾。

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さらにZarautzから山を超え、5km離れた隣村のOrioへ。
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大きなブドウ畑、緑と牛と大きな農家の家の横を通り、San Martinの教会に到着。
サンチャゴ巡礼中の人々とかなりすれ違い、心の中からエールを送った。
私ももうすぐ加わるからねー!

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こうしてのんびり5泊したZarautzを後にした。


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