南河内フィルムコミッション富田林石川アケボノゾウ

足跡化 映像表現オフィス 化石林


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〈この記事は2017年9月12日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載致しましたした。〉 林 保夫

 

2017年7月22日、府立長野北高校科学同好会のメンバーがペットボトルのいかだで川下りをしながら探索中に、100+α万年前と思われる大阪層群に根を張った直立樹幹の化石木を発見しました。現在専門の検査機関で材質を確認中ですが、サンプリングの結果が確定できれば現在富田林市域で発見されている大阪層群の自然史遺産の分布がさらに大きく拡がることになります。

 

 

 

 2017.8.30.撮影 富田林市伏見堂 石川右岸(東側)

2017年7月22日、府立長野北高校 科学同好会(顧問:岩根 啓樹先生)の清水 大河君(高2)がペットボトルのいかだで川下りをしながら探索中に、100万年前+αと思われる大阪層群に根を張った直立樹幹の化石木を発見しました。

 

 

 南北70㎝、東西40㎝、高さ26㎝(水面より)

すこし砂利が堆積していますが、この直立樹幹の化石木は大阪層群と思われる青緑粘土層にしっかり根を張っています。

 

大きさに違いがあるものの、 2013.6.5.に発見された錦織 高橋下流200m地点の化石木群の中のポイントAによく似ており、検査結果を待たないと確定はできませんが針葉樹で、根の張り方より、メタセコイアに近い種類であろうかと想定できます。

 

 千代田橋~伏見堂大橋の間の両側が切り立った流れの中にこの化石木は存在し、川の中を巡検しない限りなかなか発見できない場所にあります。

 

 その意味でも、今回の長野北高校の科学同好会のペットボトルいかだによる探索は大きな意義があったと言えます。

 

大阪層群と思われる青緑粘土層が露出しています。地層は北西から南東に昇り勾配で傾斜しており、その下の層は礫を含む固結した層であるようです。

 

 化石木の地点を下流側に130m程下ると、伏見堂大橋が見えてきます。

 

 先ほどの直立樹幹以外にも、根っこか切り株のような材化石も見られました。

 

 粘土層に埋まっていますが、粘土を取り除くと大きな直立樹幹の室(空洞)の縁であったりして、すごく大きいこともあります。

 

 化石木の上流20m位の地点

手前左:大阪層群と思われる青緑粘土層

右奥:こぶし大の礫を含む固着した岩盤のようになっています。

この二つの層は不整合になっているようです。

 

 大きな礫を含んでいますが、実はこの岩盤に固着しています。

大阪層群のように100万年程度では、堆積した土砂は固結しないので、もっと古い時代に堆積した層であると思われます。火山岩をふくむ二上層群かその累層(1500万年前)の可能性もあるかもしれません。

 

 川底の表面をすこし削ってみました。礫を含む岩盤は比較的柔らかく、礫で叩くと崩れていくような感じです。

 表面を剥ぐと、礫を取り込んだ白っぽい岩でした。かなりもろく、そして一部チャートの丸い礫含むので、川や池に堆積した凝灰岩の可能性もあるかと思います。

 


 

 探索の要、ペットボトルいかだ

一見雑ですが、ちゃんと浮力を計算して、探索した清水君の体重に十分耐えるように設計されています。

河内長野市木戸東町の府立長野北高校へおうかがいして、第一発見者の清水 大河君(右)へ発見当時の状況をお聞きしました。

また、ペットボトルいかだの製作やいかだ探索の支援の要として活躍された名嘉山さくらさん(中央)、近藤ニコラス健二君(すんません、写っていません。)の科学同好会のメンバーからも製作に関わるお話を聞くことができました。ありがとうございます。

写真左は、今回の事を取材している高砂さん。(金剛コミュニティ)

今度、高校の近くの細谷池を水利組合の許可を得て、このいかだで探索するそうです。

日本固有種で絶滅が危惧されているイシガメに出会えるといいですね。

 


 

 5か所に点在する富田林市域における100万年前±αのアケボノゾウの牙・臼歯やシカマシフゾウ(シカの仲間)の角化石、ゾウ・シカ足跡化石と化石木の自然史遺産の、新たな6つ目の新発見として、しかもその南限域での直立樹幹の化石木ということでその意義はすこぶる大きいと思われます。

しかも近隣の市町村では見つかっておらず、富田林市のオンリーワンの一級の自然史遺産です。

今回の発見は二上層群の凝灰岩層と思われる岩盤も見つかっており、『横山潮湧石』の柱状節理や鉱泉湧出地点も上流800m程のところにあり、一大自然史遺産となっております。 

関連記事:私の富田林百景+  「 横山潮湧石 」 2013.10.4.

               横山潮湧石 2016 2016.12.2.

               石川化石木・足跡化石(26)

 写真撮影:2017.8.30.&9.08.

     2017.9.12. HN:アブラコウモリH 

 

 

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〈この記事は2017年8月10日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載致しましたした。〉 林 保夫

 

2017.8.08.10:19 大阪府富田林市富田林町金剛大橋下流の左岸180m 石川左岸

2017.8.07.に大阪府に最接近した台風5号により、長く風雨が続き、石川が増水しました。翌朝、金剛大橋下流の左岸180mの所-2014.7月のアケボノゾウの足跡化石が発見地点に出かけてみると、すでにおおむね水は引き、一部新たな層面が出現していました。100万年前の大阪層群が露頭になっているこの地点では、増水するごとに、新たな足跡化石が出現しております。

 

ひずめの跡と蹴返しがよくわかる足跡化石

 

赤い矢印・:アケボノゾウの足跡化石

青い矢印:シカと思われる偶蹄目の爪痕のようです。

 

金剛大橋から見た足跡化石出現現場(赤の矢印、方角は東北東)

 

 現場から逆に金剛大橋を見る。

手前のボコボコしているのが足跡化石です。

上層は青緑粘土でここにも足跡化石はありますが、その下層部に今回非常によくわかる足跡化石が出現しました。

この層は以前から露頭になっていましたが、今回さら表層部分の砂層が浸食されて、硬い粘土層が出現したようです。

 

 対岸から見た足跡化石層

東北東に傾斜しているのがわかります。

 

 足跡化石出現層は、植物の材化石を含む炭化層。上層と下層の地質とは明らかに異なります。

 

大阪府富田林市富田林町 下天溝(あもぞ)井堰

対岸の井堰右側にも足跡化石が見られます。

 

 蹴返しがよくわかる標本

 

 これもゾウの足跡化石と思われます。

 

  これもゾウの足跡と思われる丸い型が付いています。直径は約40cm

 

 

こんなゾウが群れをなしていたようです。

 

 石川は鳥の楽園

 

 撮影:2017年8月8日、9日

        関連記事:あらたな足跡化石?ー台風16号のあと 2016.9.23.

2017年8月10日 (HN:アブラコウモリH )

 

 

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〈この記事は2016年9月23日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

1ケ月ほど前の台風16号の襲来にともなう増水で、金剛大橋のすぐ下流部で、石川の河川敷の地層面が水に洗われ、新たな地層面が見ることができるようになっています。その結果、新たに100万年前のアケボノゾウの足跡化石が出現し、しかも蹄の跡もはっきり確認できる価値あるものも出現しています。この場所は、2年ほど前にアケボノゾウの足跡化石が発見され話題になりましたが、その後の増水等で浸食されたり砂が堆積するなどで、ほとんど化石がわからなくなっていました。しかし今回また出現したことにより、はっきりと観察できるようになっています。比較的見やすい安全な場所にありますので、お近くの皆様は是非一度、また消えてしまう前にご確認していただけたら思います。また、ここの約3km上流の高橋の下流部の化石木については、現在深溝(ふこうど)井堰の井堰ダムが満水の状況にあるので、幹回り4.5mの直立樹幹化石木については水没し、存在は確認できますが、真近で見ることはできませんでした。ここは浸食よりも砂の堆積の方が大きく、いくつかあった化石木もそのほとんどが砂に埋まっていました。これらの化石は石川の氾濫原にあり、刻々と変化しており、その後消えてしまうものも多々ありますので、その記録が重要であると思われます。 .

 

【足跡化石】

2016.10.19. 9:53 富田林市新堂   石川河川敷(左岸)にて

2016.9.20.に大阪府に最接近した台風16号により石川は増水し、石川の河川敷の地層面が水に洗われ、新たな地層面が見ることができるようになっています。その結果、新たに100万年前のアケボノゾウの足跡化石が出てきているようです。

 

 1ケ月前に比べ表面が乾燥し、円形の直径30~40cmの複数の足跡化石がよくわかります。

 

 なかには、ゾウの蹄の跡がはっきりしているものもあります。この足跡化石は左斜め上に蹄の跡がありますね。その方向に歩いて行ったのがよくわかります。

 

 蹄の形状より、矢印の方向に進んでいったのがわかります。

 

 金剛大橋から見た、アケボノゾウ足跡化石発見地点

 

 拡大すると、こんな感じです。台風などでかなり増水した時、水に浸かります。

 

対岸の中州から見た発見現場。後ろは清水町の府営高層住宅。

 

100万年前の大阪層群の地層。段になっている硬い部分は粘土層。砂層-シルト層-粘土層の互層になっていて、粘土層よりやわらかい砂層が浸食され、表面に粘土層が出てきています。

 

 黒い部分は植物の炭化した層

 

 この地点で初めて炭化層面が見つかりました。

 

 樹幹部分や木の根と思われます。

 

 青緑色の含還元鉄粘土層と、赤錆色の含酸化鉄粘土層がみえています。

 

堆積当時の環境によって、粘土層に含まれている鉄分が酸素の多い条件では、酸化数の多い赤サビになり、逆に酸素が結合しにくい条件では酸化数の少ない酸化鉄になるため、それを含む粘土の色に表われてきます。

 

 波状漣痕と思いきや、実は数年前に川底を整備した時に、ブルドーザーが川底を削った時にできた刃先の跡であることがわかりました。

そういえば、等間隔の平行な跡が行く筋もいろんな方向に走っているので、波状漣痕でないことがわかりますね。

 

 砂を除けば、さらにいろんなことが見えてくると思われます。

 

 川面では、多くの鳥が。

 

 小動物が多く、生活しやすいのでしょう。

 

 井堰を昇る小魚を狙うアオサギ

 

 捕まえた!やや大物!!

 

左奥に見えるは二上山。右手前の地点も足跡化石発見地点。

 

場所は下天溝(しもあもぞ)井堰下の右岸になります。

 

 2014年の発見では、ボコボコあいていたのですが、わかりにくくなりました。

円形に少しへこんだ影がいくつもあるのがわかりますでしょうか。

 

これなんかはわかりやすいと思います。

 

 雄大な景色が広がります。

 

 橋の上からは、小魚や大鯉がたくさん泳いでいるのが見えます。

 

【化石木】

 2016.10.19. 富田林市錦織東2丁目 石川左岸

 

 石川流域で、100万年前のゾウ・シカの足跡化石と立木化石群の発見を記念して建てられた案内板。

 

 現在は水に浸かっていますが、この辺りに2013年に発見された立木化石木群があります。

現在下流の深溝井堰の風船ダム(ゴム引布製起伏堰)が満水のため、化石木が見えません。

 

 このあたりが幹回り4.5mを越える大きな針葉樹の立木化石のあるところです。

 

 うっすらと写っているのですが、見えますでしょうか...

 

発見時はこんな状態でした。2013.6.5.(ポイントA)



 

 ここは別の地点。ここも水に浸かっていますが、よく見ると...

 

 真ん中が空洞になった樹幹が確認できます。

 

発見当時はこんな感じでした。(ポイントC-4)


 


 

 ダムの水位が下がれば、また化石木が顔を出すと思われます。

 

 化石の保存という意味では、水に浸かっている方が、いいのでしょうけれど...

関連記事:あらたな足跡化石?ー台風16号のあと 2016.9.23.

      石川化石木 C群 2014.9.13.

 

 

2017.7月4日 (HN:アブラコウモリH )

 

 

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〈この記事は2016年9月23日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

2016.9.20.に大阪府に最接近した台風16号により石川は増水し、その結果、さらに層面が出現し、あらたな円形の痕跡がでてきているようです。そこは、2014年に、100万年前のアケボノゾウの足跡化石が発見された地点で、今後の調査が期待されます。

 

 

 2016.9.21.7:16 大阪府富田林市富田林町 下天溝(あもぞ)井堰

 

 2016.9.21.7:19 金剛大橋のすぐ下の井堰です。

 

2016.9.21.7:28

2016.9.20.に大阪府に最接近した台風16号で石川が増水しています。

 

 2016.9.21.7:38 井堰の上手。川幅いっぱいに増水した石川。

石川はあばれ川で、明治以降、近代的な人工の堤防が築かれるまで、この少し上手で右岸が何回も切れています。

 

 2016.9.21.7:41 水に浸った河川敷の草むらに屯するシラサギ・アオサギ

 

 2016.9.21.7:24 このように河川敷が浸水したようです。

 

 2016.9.21.7:45  金剛大橋下流200m左岸

 この増水によってあらたに出現した流路あと。

 

 2016.9.21.7:50 

2014.7.25.に発見された100万年前のアケボノゾウの足跡化石発見地点と同じと場所です。

 

 2016.9.21.7:48

直径30~40cm位の円形に見える痕跡。

 

 2016.9.21.7:54

ここも6個ほどのアケボノゾウ足跡化石かもしれない丸い跡と、よく見るとふたつならんだ偶蹄目の足跡かもしれない痕跡が2つほど確認できます。専門家により調査していただかないと、確定はできませんが...

 

 2016.9.21.7:49 ここにもそれらしき痕跡

ここの地層は、100万年前の大阪層群の地層と同定されています。写真右側にここ粘土層のうえに堆積した粘土層が見えますが、砂層と粘土層の互層になっていて、3つくらいの上に堆積した粘土層が確認できます。

  

 2016.9.21.7:46

ここも円形の足跡化石の可能性のある痕跡。

 

 2016.9.21.7:59

崩れた部分が下の粘土層です。なにかボコボコしていますね。

 

 2016.9.21.7:46

炭化層や植物の根と思われる化石も出ています。

 

 2016.9.21.7:21 右岸から見た2014年7月発見のアケボノゾウ足跡化石発見地点

 

 2016.9.21.7:11

 その同じ地点が今回の台風16号によって、さらにあらたな層面が拡がり、円形の痕跡が出てきて、足跡化石の可能性があります。

見に行かれる方は、現場の保全をよろしくお願いします。

 

 2016.9.21.7:30

 ところで、河川敷にある石川サイクリングロード。増水したあとに、3つ足跡が残されていますが、これなんの足跡やろ?

 撮影:2016.9.21.

        関連記事:これなんですか? 2014.9.3.

               みつけたよ~!石川のゾウ・シカ足跡化石 2014.9.5.

2017.6月21日

夏至の日ですが、朝から大雨です。

ひょっとすると、石川が大増水して、大阪層群の新たな地層面から足跡化石が出現するかも知れません。牙の化石も出てほしい。

 (HN:アブラコウモリH )

 

 

 

 

 

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〈この記事は2017年5月11日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものです。〉 林 保夫

 

滋賀県犬上郡多賀町にアケボノゾウに関する展示をしている博物館があるのを知りました。多賀町内で1993年3月に180万年前のアケボノゾウの骨格化石が発見され、それに関する展示がされているということで、見学に行きました。

 

 

 

 2017.4.7.15:16 滋賀県犬上郡多賀町四手 あけぼのパーク多賀内 多賀町立博物館

アケボノゾウの全身骨格標本(レプリカ)

 

 図書館・博物館など3つの施設が合わさって、公園も併設されています。

 

 

 富田林市で発見されたアケボノゾウの足跡化石、牙・臼歯の化石などと関連した化石を展示されている施設があると聞いて、多賀町立博物館にやってきました。

 

 図書館と博物館の間の空間ホールに据えられたアケボノゾウの全身骨格標本

 〈画面をクリックすると富田林市桜ケ丘町にあるすばるホールのアケボノゾウの全身骨格標本が見れます。(非公開)〉

 

 

 ホールと外をアケボノゾウの足跡がつないでいます。

 

 ここ、多賀町四手(しで)のアケボノゾウ化石発掘現場を再現されています。

いいアイデアですね。きっと児童のみなさんは大喜び!

 

 ありました!発掘現場の全身骨格(レプリカ)

うらやましい。富田林市は牙と臼歯だけです。

 

 頭部の骨格はないようですが、ほぼ全身の骨格が出土しています。

180万年前の古琵琶湖層群の蒲生累層の最上部から出土したそうです。貴重な全身骨格の化石です。

〈画面をクリックすると富田林市美山台で出土したアケボノゾウの牙(レプリカ)が見れます。(非公開)〉

 

 富田林市美山台から出土したアケボノゾウの牙・臼歯の化石は約100万年前のものです。いずれも工事現場から工事関係者により発見され、学識者に連絡があり発掘がなされました。連携プレーが大きな発見を生んだということですね。

 

 博物館のアケボノゾウの展示と映像

[以下の館内の写真は博物館の許可をいただいております。]

 

 映像は1992年に発見された当時の模様を再現されています。

 

 発掘されたアケボノゾウの化石(実物)

多賀町のアケボノゾウの化石は、全国でももっとも完全に近い形で発見されました。そればかりか、アケボノゾウを含むグループであるステゴドン科のゾウ化石では、アジアで2番目によくそろった骨格です。

富田林市のすばるホールにある骨格標本も実はここで発掘された化石により作成されています。

 

 これ実物ですよ!すごい!!

1993年、滋賀県犬上郡多賀町の四手(しで)の、現在『多賀町立博物館(「あけぼのパーク多賀」内)』が立っているところから2kmほど離れた造成地で、約180万年前の昔の琵琶湖にたまった粘土の中(古琵琶湖層群、蒲生累層)から、アケボノゾウというゾウの全身の骨格の化石が発見されました。

 

 アケボノゾウは体高2m程度の小型のゾウで、今のアジアゾウ(インドゾウ)より小さいゾウです。日本列島に渡ってきて、順応し小さくなったと考えられています。でも牙は大きいですね。

海外では、アケボノゾウに相当するゾウの化石は発見されていません。このことからも、日本で独自の進化をとげたゾウと考えられています。(残念ながら、絶滅)

 

 当時の様子がよくわかるパネル展示

 

 多賀町の土地の移り変わりがよくわかる展示

 

 多賀町発見の全身骨格化石で、発見されなかった頭部

 

 足跡化石

富田林市の石川でも数多く出土しました。

富田林市のゾウ足跡化石と化石木:  石川化石林・石川足跡化石 学習会 2014.9.27.

「第9回 こども祭り(レインボーホールにおいて)」での「石川ゾウ足跡化石&化石木」展示と学習会

2017.1.25.

 

 多賀町立博物館は平成11年(1999)に開館し、18年が経過していますが、平成4年(1992)の発見当時の感動を生々しく語りかけてくるすばらしい展示です。そして、18年も経過しているにも関わらず、すこしも展示の劣化を感じさせないのも驚きです。

小早川館長にお話をお聞きすると、展示物の更新がなかなかできていないとのことですが、7563人(2017.4月)の多賀町の人口にあって、入館者数が1.6万人は立派と思います。訪問した4月7日にも企画展が開催されていました。町民は無料というのもいいですね。

18年も前に、人口7千人余りの多賀町にあって、こんなすばらしい博物館が存在しているというのは驚きです。富田林市は人口11.3万人(2017.4月)と多賀町の15倍の人口を擁していますが、文化財を展示するといった大きな施設がありません。

正直、とてもうらやましいことです。

撮影日:2017年4月7日

2017.5月11日 ( HN:アブラコウモリH )

 

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〈この記事は2016年4月12日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

 

 2016.4.6.17:18 富田林市富田林町 金剛大橋北詰

ここに「アドプト・リバー・100万年前のアケボノゾウの足跡(化石)」の案内板が写真入りで誕生しました。

 

金剛大橋下のアケボノゾウ足跡化石群は、 「2014.7.25.5:34」に発見されて3年ちかくが経過しています。

アドプトリバーとは河川環境の美化に取り組むことを目的としており、具体的には清掃活動・環境整備などを「富田林市アケボノゾウ足跡化石と化石林事務局」が大阪府、富田林市とともに協同して行ないます。

 

 

 2016.4.6.17:26 

二上山のみえるこの石川、金剛大橋下流すぐのところに、3カ所にわたり100万年前のアケボノゾウの足跡化石が50個以上出ておりました。

 

2016.4.6.17:39 

ここが発見場所の一つ、下流 左岸150mのポイント 100万年前の大阪層群が露出しています。実は私が第一発見者。朝日を撮ろうと散歩しているときに、30cmくらいの穴が複数開いていました。

 

 2016.4.6.17:36

これは現在の写真でかなりわかりづらいですが、一番輪郭が残っている写真です。クリーニングした後、増水で砂が堆積しました。

 

 2016.4.6.17:49 右岸50m地点

これは別の地点。青緑の粘土層に赤茶けた酸化鉄をふくむ粘土層が丸くみえます。

 

 2016.4.6.17:35 左岸

劣化してわかりにくいですが、シカなどの偶蹄目の足跡化石の可能性があります。

 

 2016.4.9.6:29 富田林市彼方(おちかた) 彼方地区憩いの広場

場所が替わり、化石木の発見された場所です。ここにも案内板が設置されました。

 

 ふたつ並んだアドプト・リバーのうち、右側が「100万年前の樹木(化石)」のものです。

 

 向こうに見える石川で複数発見されました。

 

 ここは無料駐車場になっているところでベンチなどもあり、ウォーキングやジョギングされている方の「憩いの広場」になっています。

 このすこし上流で発見されたというか、私が約3年前に発見しました。

第一発見者 アブラコウモリH

 

 手前の井路と石川

化石木を紹介したかったのですが、増水して水没していました。残念。

 

 対岸の錦織東二丁目では、すでに昨年大きな説明板が設置されました。

 

 現地では冬場や田植えの時期の水位が下がる時期に、現在も数か所化石木が確認できます。

 

2015.11.21.マキコムズ

昨年秋、富田林市中央公民館の別の講座で、アケボノゾウの実物大 展示をしました。

 

 2014.9.17.富田林市中央公民館 市民講座「富田林百景+」での報告会。

 

 2015.6.19.喜志小学校での報告会

 

 2016.1.22.富田林小学校での報告会における展示。

全部手作りでやってます。

 

 〈画面をクリックすると大きくなります〉

石川化石木は2013.6.5.発見

 

 

【最新の遺跡分布図】 2017.2月

〈画面をクリックすると大きくなります。〉

現われては消え、消えては現われるの連続です。今回、井堰の水を抜いたことにより、C6とC7が新たに見つかりました。

ここ3年ほど、貴重な遺産が増水の影響で流失・不明になっている中、ほんとうによかったと思います。

(ポイントの地点名は仮称です。)

 

 

  〈画面をクリックすると大きくなります〉

画面の中に「【A】2014.6.5.発見当日」とありますが、2013.6.5.の誤りです。

 

  〈画面をクリックすると大きくなります〉

 

 石川はこんなに増水することがあります。2015.6.25.

かつてはあばれ川で同じ場所で何回も決壊しています。

 

川底の土砂が流され、化石木が露出しました。

現在増水で水没中なので過去の写真です。(撮影: 2014.12.12.)

 

 これは別の化石木。現在、増水で流され消失。(撮影:2014.1.23.)

 

 この化石木も消失しました。(撮影:22014.1.23.)

 

 これも流失。」倒木です。(撮影:2014.1.23.)

 

 現在も存在。立木化石です。(撮影:2014.12.12.)

 

 はっきりした足跡化石も紹介しておきましょう。現在は劣化または消失しています。

発見当日(撮影:2014.7.25.5:34)

 

 発見当日(撮影:2014.7.25.5:36)

 

 カズサシカと思われる偶蹄目の足跡化石

発見当日(撮影:2014.7.25.5:38)

 

 ヒトがいない100万年前、ゾウやシカの楽園が日本にありました。金剛山・葛城山もそれほど高い山ではありませんでした。

 

 いまの石川でゾウやシカが闊歩していたとは驚きですね!

 

2013年5月に富田林市の中央公民館の市民講座「富田林百景+(プラス)」のブログとして始めてから丸3年、閲覧数が50万件を越えました。これは、毎日毎日ひとりひとりの方がお読みいただいたおかげです。

 私たちの住んでいる富田林市のことを少しでも皆様に知っていただこうと、公民館の方々と相談して立ち上げたこのブログ、すでに掲載数がを700を越えました。感謝の念とともに、これからも続けていきたいと思います。

関連記事:  これなんですか? 2014.9.3.

  0012.gif    みつけたよ~!石川のゾウ・シカ足跡化石 2014.9.5.

 

2017.5月12日 ( HN:アブラコウモリH )

 

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〈この記事は2015年10月14日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

 

富田林市の石川沿いの市立小学校において、今年春から順番に「石川化石木、ゾウ・シカ足跡化石発見の学習会」を、「 出前授業 」として実施しています。その授業の内容をご紹介させていただきます。 .

2015.9.25. 富田林市立 小学校にて

富田林市の石川沿いの市立小学校において、今年春から順番に「石川化石木、ゾウ・シカ足跡化石発見の学習会」を、出前授業として実施しています。その授業の内容をご紹介させていただきます。


 

 

出典:「富田林の足跡化石」 富田林市石川化石発掘調査団 1994.3.より

「一昨年に富田林市の石川で、化石木が発見され、去年、さらに別の場所でも、ゾウやシカの古い足跡の化石が発見されました。」

 

 *化石はその後の増水による影響で、消失、変容、新しい発見を繰り返しています。現在ご覧になれる状況が上記分布図の通りとは限りませんので、あらかじめご了承ください。

〈画面をクリックすると拡大します。〉

 

状況は以下の図の通り、変化しております。

現在の石川化石木 新たな発見! 2017.2.28. 2017.3.2.

 

 

 *足跡化石については、特にその後の変容が大きく、写真に比べ、わかりにくい状態になっています。それでも、「オ‐3」ポイント中心に20カ所ほど、ゾウの足跡化石と判定できそうです。

 〈画面をクリックすると拡大します。〉

*現在、オ-2、オ-3地点の足跡化石はほとんど確認しにくくなっています。

 

 

 「実は、これが2014年に発見されたゾウの足跡の化石です。すでに100万年の年月が流れています。100万年というと哺乳類が栄えた時代ですが、まだ人はここ日本列島には、住んでいません。いまの日本に人が住み始めたのは4万年前と言われています。

 2014年7月25日、金剛大橋の150m下流で発見されました。」

 

 「穴が開いていますね。よくみると、爪の跡があります。前足と後足、左の方向へ進んで入ったようです。」

 

 「埋まっている砂を取り除くとこうなります。やわらかい土を踏んで、その足跡が残り、その後すぐにそれが、土砂で埋まったようです。」

 

ゾウの種類で言うと『アケボノゾウ』という仲間になります。

 

 「これは天王寺動物園のアジアゾウのラニー博子さんです。インドからやってきました。めすのアジアゾウですね。

 現在はゾウはアフリカに「アフリカゾウ」とインド・タイなどのアジアに「アジアゾウ」しかいません。

アケボノゾウは絶滅しています。」

 

 「現在のゾウも足に爪があります。」

 

 「足跡化石にも、爪のような跡がありますね。これで、単なる穴ではなくてゾウの足跡化石であることが解りますね。」

 

 「現在のゾウの足の骨は前足・後ろ足とも5本あります。爪はゾウの種類により、すこし違います。」

 

 「これは、今回の発見の25年ほど前に、同じ石川の別の場所で発見された、ゾウの足跡です。手前から、向こうへ歩いているのがわかります。

 実はこの足跡化石、右足は右足で、左足は左足で同じ所を踏んでいるのがわかります。」

 

 「つまり、前足が先に踏んでさらに後足が同じところを踏んでいる形になります。」

 

 「これは天王寺動物園の故アジア春子さんの足形見本です。40cm程の大きな足ですね。前足の爪のが5本、後ろが4本あるのがわかります。」

 

 

 「ところで、すばるホールの小ホール横のパソコン室にはアケボノゾウの骨格標本があります。」 

 

  「この標本は、富田林で発見されたものではありませんが、このゾウが群れをなして、現在の石川付近で生活していたと考えられます。」

 

 

 「富田林で34年前に出土したアケボノゾウの牙のレプリカ(複製見本)も展示されています。しかし残念ながら、この標本はいつも見れるわけではありません。

すばるホールの学習会で説明するのは、大阪市立自然史博物館の樽野さん。ゾウの化石の専門家です。」

 

 「このような骨格標本から、ゾウの復元ができます。アケボノゾウは背丈が2m位の少し小型のゾウで、今のゾウより小さいです。日本の風土に順応して、小型になったそうです。」

 

 「さらに骨格標本を元にして肉付すると、こんな感じになります。このゾウの復元模型はアケボノゾウではなく、後の時代のナウマンゾウです。」

 

 「これは何だかわかりますか。これはシカの足跡化石です。ゾウと同じところで見つかりました。ゾウもシカも同じところで、一緒に暮らしていたのですね。

このシカの足跡化石は100万年 前のカズサシカという種類で、今の奈良公園にいるニホンシカとよく似た種類です。」

 

「写真は、天王寺動物園のニホンシカ。この足跡化石の近い種類で、小型のシカに属しています。」

 

 

 「足がじゃんけんのチョキの形をしています。偶蹄目といい、ウシやイノシシ、キリン、ラクダがこの種類に属しています。奇蹄目はウマ、サイなど。」

 

 「ですから、足跡もチョキの形になります。」

 

 「話をまとめると、100万年前に、ここ富田林にもゾウやシカが住んでいました。そして、まだこの時代は、ここ日本列島には人間が住んでいません。」

 

 「いまの日本人の先祖が大陸から渡って来たのはもっともっと後の時代の4万年くらい前になります。

そのころは、人間はまだここに住んでいないので、ゾウやシカの動物たちの楽園やったかもしれませんね。」「また、サイもいる可能性があります。サイの河原ですね、ホンマの話。(日本各地で50万年くらい前の地層から見つかっています。)」

 

 

 

 「これまで動物の足跡化石について、お話をして参りました。 それでは次に、これは何ですか。」

「これは木の化石です。木の根っこの部分の化石ですね。幹回りがなんと4.5mもあり、針葉樹であることは専門家の鑑定で解っています。どうも根っこの形状からメタセコイアの可能性が高いそうです。」

 

 

  「それでは、次に化石木のお話をします。これは、倒木の化石のようです。この前の増水で、行方不明になっています。」

 

 「この化石も木の根っこの化石のようですが、樹幹の周りだけが残り、真ん中は空洞になっているようです。これも相当大きな立木であったようです。」

 

「この化石も昨年夏の増水で消失してしまいましたが、 掲載している分布図の通り、あちらこちらで化石木が見つかっています。」

「場所は、近鉄の滝谷不動駅から、不動さんへ

 

行く道を渡る橋 高橋の下流250mのところで、2013年6月に、私が見つけました。」

 

 「このおもしろい形をした化石木も、現在消失して所在がわからなくなっています。」

 

 「手前の化石木が2014年の夏に流失しました。

化石は100万年経過しているので、黒ずんで石炭のようになっています。

普通の木は水にに浮かべると浮きますが、化石木の破片を水に浮かべると沈んでしまいます。水より重いということですね。」

「100万年の間に地中で木がギュと圧力をかけられ、その組織が縮まったという事ですね。」

 

 「化石木の多くは、専門の方に鑑定していていただいた結果、松や杉や檜と同じ仲間である針葉樹(葉っぱが尖っている)ということが解りました。しかし、組織が大きく変化を受けていて、何ていう木であるかは解りませんでした。

 おそらく100万年前の環境からメタセコイアであろうと考えられています。」

 

 「メタセコイアは生きている化石と言われています。現在錦織公園のやんちゃの広場に、3本あります。針葉樹は普通冬も葉っぱが付いていますが、このメタセコイアは秋になると葉っぱが落ちる針葉樹です。秋には薄茶色に黄葉します。」

 

 メタセコイアの「まつぼっくり(球果)」

 「100万年前には、たくさん生えていたいたようです。「生きた化石」と呼ばれ、初め化石しか発見されなかったため、絶滅したと考えられていましたが、その後中国で生えているのが見つかり、話題になりました。錦織公園へ行った時は、見てくださいね。」

 

 「メタセコイアの樹幹。ある程度木が大きくなると、幹回りが凹凸状になるのが特徴です。」

 

 「メタセコイアの根っこです。大きく根が張ります。化石木でも5m近く根が張っているのがご覧いただけます。」

 

 【足跡化石】のある場所は金剛大橋の下流100~150mくらいのところ、3カ所です。

 

 

 「2014.7月 発見当時は、化石もはっきりしていましたが、現在はその後2~3度増水があり、わかりにくくなってしまいました。それでも20個ほどは確認できます。」

 

 また、【化石木】の場所はこんな感じです。こちらは、高橋下流250m位のところから、散在し、現在4カ所程度確認できます。

 

 「以前、高橋の下流部では中州があり大きな木が生えていたことがありましたが、今から2年前、2013.9.18.の台風18号は、この中州を立木ごと押し流してしまいました。川の氾濫は先日の鬼怒川の氾濫でも解るとおり、本当に怖いです。」

「そして、その結果川底が浸食されて、さらに化石木が見えてきたということです。」

 

「石川は、いまでこそ上流に滝畑ダムができ、さらに堤防が整備されて、洪水の危険は少なくなりましたが、雨が続くと大増水し、川の様子や流れが変わることがあります。」

 「最近の増水でも、C群の立木化石が出現しています。」

 

 「以前は、頭だけ出していて、どういう状態かわかりませんでした。」

 

「これは、先ほどのC-2より、30mほど下流部で、今回新たに発見した倒木の化石木です。」 

 

 

「もしかして、ここより、上流部で今回流失したC-1のこれより大きな倒木化石の破片の可能性もあります。」

 

 「いずれにしても、川の中にある化石木は、刻々とその姿を変容させており、消失したもの、新たに発見されたものもあります。場合よっては、別の場所での保存も必要かもしれません。」

「ポイントAの幹回り4.5mの巨大な化石木も、幹の真ん中が最近かなり削られており、また乾燥により木片のはがれが目立つようになりました。まだ健在な今でこそ、その保存対策が必要かもしれません。このままでは、いつか必ず消失、破壊されてしまうことを懸念して止みません。」

 

 「現在、専門の方と協力していっしょに調査し、これらの化石を残して、皆さんに知ってもらい、富田林にはこんなすごいものがあるという事を覚えておいてもらいたいと思います。」

 

 「ここに人間のいなかった100万年前、ゾウやシカの楽園が、現在のここ富田林の石川流域にあったということを考えると、とても楽しいですね。」

 

 「錦織の化石木発見場所の近くのグラウンドの入口に今年のなって案内板が設置されました。

みなさんに、誇れる自然史遺跡をご紹介できるよう、今後もいろんな形でご案内していきたいとおもいます。

そして、この足跡化石と化石木は、全国でも珍しい貴重なものです。

しかも、みなさんがいつでもそこへ行けば、見れるようにしてあります。

サンプルを取ったり、化石に触れてこわす事のないように、充分気を付けてください。よろしくお願いいたします。」

 

 


 

 

 

 2015.5.8.小学校4~6年生

 

 2015.6.19. 小学校6年生

 

 2015.9.25. 小学校6年生

ビデオの製作は、「富田林の足跡化石と化石林実行委員会」 代表 辰 義孝さん ふたりで石川沿いの小学校を回っています。

みなさん真剣に聞いてくれました。

 

2017.5.6. 林 保夫  富田林市立中央公民館 市民講座「富田林百景+」講師

                 石川化石木、ゾウ・シカ足跡化石(オ-1ポイント)第一発見者

                 「富田林の足跡化石と化石林実行委員会」石川化石発掘調査研究グループ

                 大阪府 文化財愛護推進委員、学芸員、会社員             

                 (ハンドルネーム:アブラコウモリH)

 

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〈この記事は2015年9月26日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

 

 〈画像をクリックすると拡大します。〉

 

 2015.9.23.13:20 ポイントC1~C4の間

今回、新しく見つかったポイント(仮称C5)

倒木の化石木です。

 

 C5 木目がはっきりしています。炭化状態にあります。 

 

 C5 断面

 

2015.9.23. 13:18 C1ポイントのすぐ近く2mくらいのところにC2ポイントがあります。 

 

 今回の増水で堆積していた砂層が取り除かれ、さらに15cmほど露出しました。


 

 

 2014.6.4.以前のC2

この増水の前は、一部を2~3cm頭を出しているだけでした。


 

行方不明になっているC1 倒木の化石木


 

 ポイントA ここの化石木のシンボル的存在、健在でした!

中央部にかなり深いくぼみができていて、少しずつ痛んできています。

 

関連記事:一連の石川化石木・足跡化石(17)

撮影:2015.9月23日

 

*2017.5.3.現在、一帯はさらに変化しています。

詳しくは、 石川化石木 新たな発見! 2017.2.28.をご覧ください。

2016.5月3日 (HN:アブラコウモリH )

 

 

 

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〈この記事は2014年12月17日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

石川足跡化石が発見されて数か月、発見された2014年7月25日の時に比べかなりわかりにくい状態になっていました。台風等の増水で少なくとも2回以上水に浸かり、化石のある表面が増水の影響を受けてます。できるだけ記録に残しておこうと思います。

 

きょう、ご紹介の「石川足跡化石」の「オ」地点は、地図の一番右上に当たります。 

 

【石川足跡化石付近の地図】

 

【オー1地点】

2014.12.12. 12:05 富田林市新堂 石川河川敷(左岸)にて

発見されて5か月近くなります。側の地層がさらに崩れました。

 

 【2014.7.25. 発見当日】

 


 

2度の大きな増水で、表面が洗われ、また砂の堆積も見られます。

 

【2014.7.25. 発見当日】

 


 

ゾウの足跡化石の明瞭なものは土嚢で保全しています。

 

【2014.7.25.発見当時】

 


 

かどがとれて輪郭がわかりにくくなりました。

 

【2014.7.25. 発見当時】

 


 

シカの足跡化石

 

【2014.7.25. 発見当時】

 


 

 【オー2地点】

 2014.12.12. 石川河川敷(右岸) この地点は、一番低い場所で、しょっちゅう水に浸かっています。

 

【 2014.8.06. 発見当時直後】

 


 

 発見当時堆積していた砂や小石が流されています。

 

 【2014.7.30 発見当時直後】

 


 

 柔らかい部分が浸食され、逆に凹凸が大きくなっています。

 

 【2014.7.30 発見当時直後】

 


 

 クリーニングすれば、もっと明瞭にでてくると思います。

 

【2014.8.06.発見直後】 円形の輪郭がよく解ります。

 


 

 

 足跡化石として、標本価値の高いものもみられます。

 

 【2014.9.19. 約2か月後】

 


 

 【オー3地点】

 2014.12.12.石川河川敷(右岸) 下天溝井堰下

土嚢や石は保全のために、置いています。

 

【2014.8.6.発見直後】

 


 

 側面がかなり崩れました。

ゾウ足跡化石ごと落ち込んだ粘土層もみられます。

 

 2014.8.6.発見直後】

 


 

 ゾウ足跡化石とおもわれるものがたくさん見られます。

 

【 2014.10.10. 発見2か月余り】 大きな変化はないようです。

 


 

 これは調査員がクリーニングしたゾウ足跡化石

 

 【 2014.10.10. 発見2か月余り】 

 


 

 金剛大橋より下流部を写す。左にオー1地点、真中 川の中ほどにオー2地点が小さく見えます。

 

 井堰の上では大きな鯉がいます。

 

 アオサギ(写真)、コサギ、カワウ、コチドリ、カワセミも見かけます。

 

 河川敷の木に留まっているムクドリ

 

  関連記事: 石川化石木・足跡化石 (14)

2014.12月25日 ( HN:アブラコウモリH )

 

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この記事は2014年11月6日に、富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!に掲載したものを、一部書き直ししたものです。〉 林 保夫

 

富田林市新堂の金剛大橋下流部における、その後の調査の結果を報告します。度重なる増水の結果、出現した100万年前のゾウ・シカ足跡化石は、その後の増水でさらに変化しています。その状況を報告します。

 

 <地図をクリックすると画像が大きくなります。>

 

【2014年10月10日の調査】 オ-3ポイント

 2014.10.10 13:13 石川右岸のオ-3ポイント

10月に2度、たて続けに台風が上陸しましたが、18号の時に、ここオ-3ポイントが流れに洗われたようです。

 

 2014.10.10. 30cm前後のゾウの足跡化石らしい跡。

 

 2014.10.10. ここも同じような痕跡がありますが、調査しないとわかりません。

 

 2014.10.10. 法面が川の浸食で崩れています。表面の粘土層は硬いのですが、その下の層が粗い砂が混じっていて、浸食を受けやすくなっています。 

 

 2014.10.10. 横から見ると、こんな感じになります。表面は青緑色の酸化第一鉄(FeO)の含まれる還元鉄型粘土層、20cmほどの下部は赤茶色の酸化第二鉄(Fe2O3)の含まれる酸化鉄型粘土層で粗い砂が混じっています。

 

2014.10.10. 足跡化石と思われる断面を少し削ってみたところ。白い部分がゾウが踏んでへこんだ部分に、後に土砂が流入したと思われます。上部はすでに浸食されているようです。 

 

 2014.10.10. オ-3地点の足跡化石 クリーニング作業

足跡化石の中に埋まっている砂を取り除く作業を「クリーニング作業」と言っています。地層表面(露頭)に30cm位の円形の痕跡があると、足跡化石かポットホール(甌穴)かが想定されます。その全体的な並び具合で、ある程度どちらであるかは想定できるのですが、確定はできません。

よって、長鼻目の足跡化石は、クリーニングして、蹄の跡を確認し、立体的に見て着地痕・支持痕・離脱痕が解ればほぼ確定的となります。外観だけでは「足跡らしい」ということまでしか確認できません。単なる穴だけでは甌穴なのか長鼻目足跡化石なのか解らないのです。

そこで、痕跡のなかで、確認しやすそうなものからクリーニング作業をすることになります。あわせて、測量・現場写真・ビニールスケッチも行います。

 この調査については富田林教育委員会と連絡をとり、富田林の石川化石林・足跡化石実行委員会のメンバーがその保全と調査をしています。

メンバーは25年前の1989年8月富田林高校理化部の生徒による最初の発見とその後の本格的な3年間にわたる富田林市石川化石発掘調査団による錦織東一丁目の深溝(ふこうど)井堰下の調査に携わった森山氏(写真右)と樽野氏(左)を中心に活動しています。

 

 2014.10.10. オ-3地点 クリーニングした足跡化石 

離脱痕がわかります。

 

 2014.10.10. オ-3地点 クリーニングした足跡化石 

 離脱痕と蹄の跡のような痕跡(右斜め上が進行方向)

 

 2014.10.10. オ-3地点 足跡化石の可能性

すこし色の濃いところが境界です。基盤の灰色の粘土層の中に、赤茶系を含むすこし質の違った粘土が入っています。100万年経過し、上部が浸食されていることもあるのでなかなか判定はむつかしいです。 

 

 2014.10.10. オ-3地点 クリーニングした足跡化石 

蹄跡や離脱痕がうまく出ませんでした。

 

 2014.10.10. 浸食された地層の法面

地層の法面が川の流れにより崩れ、ちょうど足跡化石の断面と思われる箇所が確認できます。黄色い砂が入りこんでいるのがわかると思います。

 

【2014年10月10日の調査】 オ-2ポイント

 2014.10.10.オ-2ポイント

長鼻目の足跡化石と思われます。10月6日の台風18号の時の増水で水に浸かりすっかり堆積していた砂が取り除かれた状態です。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

オ-2ポイントから、下流(東北東)部を写す。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

 偶蹄目の足跡化石と思われます。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

 長鼻目(ゾウ)の足跡化石と思われます。離脱痕がわかると思います。自然の浸食でこのようになりました。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

かなり密度の濃い足跡化石です。 ひょっとすると一匹のゾウが歩いた跡が含まれているかもしれません。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

これは以前河床の工事に入った重機のショベルの爪の痕です。

 

 2014.10.10.オ-2ポイント

 測量しているのは森山氏。上流(西南西)部の金剛大橋と下天溝井堰が見えます。

オ-2ポイントの一番化石の密度が高い場所です。

 

【2014年10月10日の調査】 オ-1ポイント

2014.10.10. オ-1ポイント

重機のショベルの爪跡です。化石漣痕のようにもみえますが、爪跡が2つの地層をまたいでいるので、違うようです。

 

 2014.10.10. オ-1ポイント 同じく偶蹄目と思われる足跡化石

 

 2014.10.10. オ-1ポイント 偶蹄目と思われる足跡化石

 

2014.10.10. オ-1ポイント

 足跡化石を含む地層が川の浸食作用により、法面が崩されています。

 

 【2014年10月17日の調査】 オ-3ポイント

2014年10月17日の調査 オ-3ポイント

今回はビニールスケッチを森山氏と樽野氏が行いました。

 

 2014年10月17日の調査 オ-3ポイント

 ビニールスケッチは足跡化石の上に透明のビニールシートをかぶせて、それを写し取ろうとするものです。実測の測量図ですね。

乾燥しているようでも、日射が強いと地表から水蒸気が出て結露し、ビニールシートが曇りうまく写し取れないので、地表に接する裏面に、曇り止めスプレーをかけます。

写し取ることにより、足跡化石を配置でゾウがどの方向に歩いて行ったかがわかることもあります。

 

 2014年10月17日の調査 オ-3ポイント 足跡化石の一部をクリーニングしたところ

遺跡全体はこんな感じです。露頭部分は狭いですが、南側(手前)の砂が堆積している部分の下に大阪層群が連続し、足跡化石がある可能性が大きいと思われます。

 

 2014年10月17日の調査 オ-3ポイント クリーニング途中の足跡化石

離脱痕がはっきりしています。酸化鉄の赤茶色の砂が入りこんでいるので比較的解り易い。

 

 2014年10月17日の調査 オ-3ポイント

大阪層群の法面がその下部の粗い砂質の浸食により崩れ、露頭の足跡化石部分が沈んでいるようです。(矢印)

きちんと調査しないと確定はできませんが。

 

【2014年10月17日の調査 】オ-1ポイント

 2014.10.17.オ-1ポイント

 また増水で遺跡が劣化するといけないので、クリーニングした足跡化石を一旦樹脂で固定しているところ。

 

 2014.10.17.オ-1ポイント

 この足跡化石も樹脂で固定しました。

 

 2014.10.17.オ-1ポイント

かなり深いですね。左方向に進んだようです。

 

 2014.10.17.オ-1ポイント

上と同じ足跡化石 別の方向から写しました。

 

 

 2014.10.17.オ-1ポイント 上と同じ足跡化石 別の方向から写しました。

蹄跡らしい痕跡もあります。

 

  

 2014.10.17.オ-1ポイント 上と同じ足跡化石

この地点は他より標高が高く台風にによる増水にも無事でした。

 

発見からの関連記事も見てください。

石川化石木・足跡化石 (13)

2017.4月3日 (HN:アブラコウモリH )

 

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