まくってやる、か。
俊輔のまくり差しは本番までにきっちり届くのかどうか。
最近の試合ではバックパスが目立つ中村俊輔だが、アメリカ競馬史上にその名を残す名馬バックパサーも強力な末脚を持っていた。俊輔の脚にも期待したい。
因みにバックパサーという馬名は父馬トムフール(大馬鹿者)の名に由来しており、その意味は
「責任逃れをする者」
である。
「これまではパスを回して攻めていくサッカーをしていたけれど、今はシステムがこうなったから。でも、それはオレが言うことじゃない。今までやってきたことがいきなりなくなってしまうのは、それを見ている人がどう思うのか」
これまで積み上げてきたものが崩れた原因、かつてのそのシステムの中心にいた人間とは誰だったのか、見ているこちら側がどう思っているのか知りたいなら是非本人に伝えてあげたいのだけれども。
「今の自分の立場を認めるわけにはいかない」
縋るよすががプライドだけになったら選手はおしまいである。
言葉で伝える季節は過ぎた。
言葉より脚で語れ。