5年前の9.11。 19歳。

当時の家、三鷹で徹夜してぼーっとしている朝方にテレビをみていると速報が入ったことを覚えています。

映像を見た瞬間にノートを手に取り、報道アナウンサーの発言やその瞬間の気持ちをつずった紙切れをさっき発見しました。


2004年の9.11に発売されたウィリアム・バシンスキー のdvd[disintegration loop 1.1]にはさんでいたものです。

彼がブルックリンの自宅からそれを取撮った映像に彼の音楽をくわえたもの。


出てきた紙切れはとても丁寧な作りでした。

ひとつひとつまとめようとしている様がうかがえます。


なんども同じことを書いていて。

1日中テレビの前で書いていたんです。


同じようなことを事をなんども。


同じようなことばかり流れてくるから。もちろんその事実に対しての事ですからそれでしかないのですけど。


次の日にもなると新聞やメディアも背景のあるものを伝えてきます。

評論家が過去を掘り下げたり。

情報は肥大しましたが書くことはすぐになく自分は日常にもどったんでしょう。


何冊か本も買いましたが、自分がノートに書いていたようなことは書いていませんでした。


3年後2004年。ウイリアム・バシンスキーの作品を見たとき、そのときの視覚の記憶が鮮明に蘇りました。

この人はもしかしたら自分と同じ目線であの風景を、それも自らのレンズ越しに見ていたのかもしれないとおもいました。


見ている・・・・・観ている。


彼を巻き込むつもりはさらさらありませんが、自分のノートの目線はとても言えたものではないです。


心から冥福を祈る相手はいませんでした。


その前の年2000年に死んだ友人に冥福を。