地元の古い友人から結婚式(披露宴)の招待状が届く。
音響の仕事で披露宴オペレートなんかもしてて身近なものになっていたものの、いざ自分が呼ばれるのは初めて。
まわりはどんどん結婚していく。(ただ普段つるんでる連中はまだまだなさそうだ・・・みんな他のことで幸せなのだ)
古い友人はお互い意思している感じがあったように思う。
2人とも田舎で育って、ファッションに興味をもって少ない情報を自分達の中で資料化して。田舎の中学生や高校生は異常なほど情報源が少ないから懸命に気になるファッション周辺を散策する。
もともと音楽聴き始めたのもファッション以降なような気がする。
ジェームスラベルとshadowだった頃のunkleのサイエンスフィクションが中2の時出た。ジャケットがフューチュラがデザインしたものだったから買った程度だ。同時にレイジアゲインストマシーンとボブマーリーを買った記憶がある。(田舎のcd屋はこんなもんだ)
この日かったcd全部に衝撃を受けた・・・のかな。後輩のアベマーがプロディジーを買うか買わないかで迷っていたのもこの日だ。
中学で何聴いていいか迷っていた頃(好きな音楽なんてなかった)、古い友人はpunkを聴いてた。
ニルヴァーナに似ているなと思っていた。グランジは好きじゃない。そのくらい。
高校になりインディーズばかり手を出すようになり、まだまだ迷っていた。インディーズはグチャグチャしていて焦点がしぼれる気がしなかったからだ。
まわり(少数だが)はハードコア、ヒップホップ、ハウスなど好きな音楽が固まっていっている時期だ。
自分は相当あせっていたように思う。
高2の時インディーズマガジンにboss the mcのインタビューが載る。hiphopは嫌いだった。ナンパな感じがしていたし、いいhiphopをしらなかったからだ。
bossのインタビューは挑戦的だった。どんなハードコアなバンドのフロントマンよりもストイックでその瞬間は文字でしかなかったけど、恐怖感があった。宗教じみてるともおもった。
次の号でブルーハーブを始めて聴いた。
音楽ではなくbossが語っているだけのトラック。
かなり驚いた。
実家は毎日溜まり場と化していたのでいろんな奴に聴かせた。
反応があったのは2人。
結婚する古い友人と不動産の息子だけだった。
その後hiphopはますます聴かなくなった。
boss聴いてから他のものが聴ける気がしなかったからだ。
同時期に家にターンテーブルが届いた。先輩がくれたやつ。レコードも一緒に何枚かついてきた。
mobb deepとdilated peopleはいまでももっている。当時は針も落とさなかったけど。
ターンテーブルでは毎日へんな音楽が再生されるだけ、スクラッチなんてしない。
古い友人の家にもターンテーブルがあった。
ロンドンナイトが仙台に来た時に3人(古い友人の姉含む)で行ってdjが面白い事に築いた。音楽を選ぶ事、知らない音楽が死ぬほどあること。
仙台まで電車でいって少しずつレコード買うようになった。
その頃すでにファッションより音楽に偏っていたけど、服飾の学校に行った。
憧れた人間がみんな服飾の学校でてたのもあるのかもしれない。安易な時期だ。
東京にきていろんな奴がいた。音楽くわしい奴も結構いた。
負けじとレコード買ってイベントやらせてもらっり何度か自らやったり。
イベントするようになって益々迷った。
皆ジャンルがある。
ただこの時はもうバカバカしくなっていたので、見下していた。(すごく)
ただ方向性を確立させたかっただけで。精神的な。
この頃地元の市長の孫と遊ぶようになる。
小学も一緒。
なのにこの時まで、接点はなかった。
彼は想像していたよりも変態で懸命にテクノを聴いていた。
びっくりした。
一緒に機材買ったり、レコード買ったり。
彼がいなければ4つ打ち聴いてなかったとおもう。(あまり聴かないが・・・)
彼が横で尋常じゃないスピードでレコード買うので負けじと買った。
その頃まわりで音楽聴く人間がすくなくなってたから、いい刺激になった。
ノイズや現代音楽に手を出したのも彼のせいでは・・・。
音楽から離れていく友人に疑問を感じつつ、専門をでる。
当分なにもしなかった。
本ばかり読んだ。
なんだか思い出話になってきた。
半年くらいして某機材屋にはいると、極端な人間が多々存在していた。
機材オタクはもちろん、おとなしいファンキーな人や、楽観的な凄腕dj、神。色々いた。
cubaseを買って自分で作る様になる。
へんなもんしかできない(いまだに)。
方向性っていうものがあるとすれば、自分にはないことがわかった。
散乱だ。
最近市長の孫から届いたソフトでチクチクやっているが、今度はコンピューターに使われてる
感じになってしまった。想像と操作のあいだにソフトがあるんだけど、変換がうまくいかない。
そして面白いものが出来るが迷いが生じる。
こんな毎日をすごして24である。
古い友人は音楽から離れ結婚する。
かたや映像やアートで日々勉強(想像)している友人もいる。
いつも思うのだが、自分はその間にいる感じがする。
ぐちゃぐちゃしてきた。