$akantokuさんのブログ

重力が作る美しさ。
重力はあらゆるものに柔らかさを与え、
その柔らかさは、
美しさへと変わる。
なまめかしいその曲線。
細く、
長く、
美しく伸びる。

電線と重力が作るこの曲線、
好きだなあ。
無機質な物体が作るものなのに、
作られた曲線はとても有機的に見えるから。

鉄塔が作る遠近感、
好きだなあ。
人間の視覚を裏切るように、
立体的で美しいカタチを作り、
それがさらに奥行きを作り出すから。

なぜだろう。

こんなに無機質なモノたちなのに、
人為的な物体が何もない、
自然の中に溶け込んで見える。

冷たさを感じない。

なぜだろう。
一瞬って、
決して待ってくれないよね。
『ちょっと待ってよ』
って声をかけても、
知らんふり。
すぐにどっかへ行っちゃう。
こっちが一瞬のために準備してなきゃいけないよ。
もう、
わがままなんだから。
でも、
それが一瞬のいいところ。
誰にも媚を売らないし、
誰の言うことも聞かない。
だから、
追っかけたくなっちゃうんだけどね。
うまく気が合えば、
綺麗なものを見せてくれるよね。
たとえばこんなもの。

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こんな時に限って、
準備してないんだよね。
まったくもう。

携帯電話って、
便利だよね。
一瞬と、
一瞬だけ、
仲良くなれた。
携帯電話のおかげで。

よかった。
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そこに影がある。
行儀よく並んだ、
動くことのない、
格子の影が。
格子たちの距離は縮まることはない。
たとえ引かれあっていても、
その距離が縮まることはない。
太陽が動く。
影を作る。
太陽が動く。
影が動く。
格子たちの距離は変わらないのに、
動いてゆく太陽に、
作り出される影たちは、
その距離を縮めていく。
格子たちの思いを託されたように。

雀たちが集う。
その距離は、
いくらでも縮められる。
いくらでも。

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