2017年は、日本の法令上「国宝」の語が初めて使用された

「古社寺保存法」制定より120年にあたります。

当館開館と軌を一にするこの節目の年に

昭和51年(1976)に「日本国宝展」を開催して以来、実に41年ぶりとなる「国宝展」を開催

本展覧会では、絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から

歴史と美を兼ね備えた国宝約200件を大きく4期に分けて展示されていました

 

Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)
 Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)
 Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)
 Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

 

全部見にいきたかったのですが

日にちの都合がなかなかできず

4期のみ見にいきました!

これも備忘録して残していきたいと思います!!

絵がないので本当につまらないと思います

 

 

場所は京都国立博物館です

 

開館時間には間に合わず、

10時ごろに到着

平日ということもあってマシなのかな??60分待ちはまだ序の口でしょうね

書跡

和様書を大成させた「三蹟」

小野道風、藤原佐理、藤原行成の書を見ることができるのが4期の醍醐味だとか

三蹟の覚え方としては、有職読みを使った「サリー(サリ)ちゃんのパパが豆腐(トウフウ)を買うぜい(コウゼイ)」が有名

Wikipediaで読んで笑った・・・これなら覚えれそう

何かの機会で三蹟を言えたらかっこいいかも!!

ちなみに小野道風は野跡(やせき)、藤原佐理は佐跡(させき)、藤原行成は権跡(ごんせき)と呼ぶそうです

 

no,151 三体白氏詩巻  小野道風筆

no.152 詩懐紙 藤原佐里筆  現在で最古の若い時の佐里の筆、道風の影響を与えたものだとか

no.153 白氏詩巻 藤原行成筆 『枕草子』で僧侶が土下座までしてお手紙を欲しがったという行成の達筆

no.156伝藤原行成筆仮名消息 鳩居堂←日本最古の文房具店が国宝所有

 

三蹟そろうのは私の来た3日以降だったみたいです

 

正直、書は興味がなく(わからない・・・)ありがたみがわからない

書となると前に方に行かないと見れないので

へぇ~とみてからスルー

押し合い、へし合い

小さいおじいちゃんやおばあちゃんが可哀そうだった

赤ちゃん抱えている人もいて

誘導をうまいことできたらなぁと思った私

 

書跡で見たかったのはやはり

空海の「聾瞽指帰(ろうこしいき)」がみたかった

弘法大師空海が24歳のときに書いた著作

「聾瞽指帰(ろうこしいき)」という題名には「仏の教えに暗く、聞く耳を持たない者に教えを示す」という意味が込められており、

儒教、道教、仏教の3つの教えについて、3人の架空の人物に託して戯曲風に語られています。

弘法大師の青年時代の自筆と認められ、入唐前の弘法大師の文才が遺憾なく発揮された作品となっています。

 

空海も筆が上手で有名で三筆と呼ばれています

三筆とは、日本の書道史上の能書のうちで最も優れた3人の並称であり、

平安時代初期の橘逸勢・嵯峨天皇・空海の3人

のちの時代にもいるらしいですが三蹟はそれ以上だそうです

 

考古

ここでは縄文時代から平安時代後期のものが展示されていました

縄文時代の独自豊かな土器や土偶、弥生時代の銅鐸、古墳時代の金銅製の馬具、

飛鳥時代派仏教文化伝来のため 舎利容器などの仏具 平安時代の貴族文化のものが展示

正直、興味がない。生まれたところがそういうものにあふれているところなので逆に苦手になっているが

それを覆された

それは縄文のビーナスなどの存在だ!可愛い素直にそう思えた

no.189土偶(縄文のビーナス)

no.191土偶(仮面の女神)

お腹が出っ張っているので子孫繁栄のためにつくられたものだろうか

no.190土偶(縄文の女神)を見ることができませんでしたがまたの機会ですね

 

no.188深鉢型土器(火焔型土器)no.6

どうやらno,1が有名なものだそうだがこれでも充分でしたよ

 

no.196 桜ヶ丘遺跡出土品のうち袈裟襷文銅鐸 5号

人だかりで肝心なところがみれなかった

日本最古の絵画が描かれているそうで

日本美術的価値が大ありです

神戸博物館にあるそうなので機会があれば細かいところを見ておきたいです

3期では金印が展示されており(教科書にのってたやつだ!!)かなりの混雑だったであろうに

一生に一度は見てみたいもんだ

仏画

仏画は私にドンピシャだったのかも!!

私好みの展示になっていました!!

no.2 両界曼荼羅(伝・真言院曼荼羅)  東寺

現存最古の彩色曼荼羅

確かにきれいに色彩が残っている

no.3 十二天のうち帝釈天 西大寺

最近よくお目見えする十二天シリーズ・日本最古のもの

no.9 不動明王(黄不動) 曼殊院

地味な仏画の中,私が今までの中、一番興奮した

近年の研究の結果、腹部に、約10分の1サイズの不動明王像が薄墨で描かれていたことがわかり、

仏画を描く前に清めた水で仏像の姿を描く儀式「御衣絹加持(みそぎぬかじ)」のための下絵とみられる。

御衣絹加持の痕跡が実物で確認されたのは初めてのことだとか

これを知ったのは見に行った後

普通に単純にめったに見れないお不動さんに興奮しました

本家の三井寺の黄不動の摸本有名

この迫力あるお不動さんに梅は泣くだろうな

 

肖像画

3・4期に一番のメインになっているのではないのか肖像画コーナー

no.41・41・42左より『伝源頼朝像』『伝平重盛像』『伝藤原光能像』 神護寺

教科書の一部でしかみたことなかったので大きさにびっくりと

真っ黒と思われた着物も柄があり

新たな発見が多かった

これは近くで見るというよりも離れて3体一斉に見るのがよかったかも(^^♪

1・2期では六道絵 滋賀・聖衆来迎寺が展示されていたようで大好評だったようですね

年に1回虫干しの際に寺院で披露されるようなのでその時に見ようかと思います

(NHK日曜美術館で特集で紹介されていました)

 

中世絵画

 

no.43 瓢鮎図 如拙筆 大岳周崇等三十一僧賛 退蔵院 

 

no.45 伝・周文 「水色巒光図」  奈良国立博物館蔵
no.46 伝・周文 「竹斎読書図」 東京国立博物館蔵

 

夢の雪舟ワールドが10月3日~22日限定で行われたわけですが4期は残念ながら雪舟に会うこともなく

伝ですが雪舟の師匠・周文の作品を見ることができました☆

 

no.53 周茂叔愛蓮図 狩野正信筆

正直、このコーナーはメモに書かれていたのをみてもあまりぴんと来ていない残念だ

近世絵画

派手な絵画の方がわかりやすい、印象に残る4期のメインはこの絵画

no.62 尾形光琳 燕子花図屏風  根津美術館

大正時代に西本願寺から売りに出されており、今回、京都に戻ってくるのは約100年ぶり

 同屏風は、光琳が「伊勢物語」の一場面をモチーフに描いたとされいます

さすがにいい!! みんな遠くから見た方がいいよと思いつつ

前に人だかり

no.55 花鳥襖絵図 聚光院

no.63 円山応挙 「雪松図屏風 」 三井記念美術館

どれも名前がわかる画家ばかり

豪快な筆づかい、その中に細かい表現

見ていても飽きません

こんなお部屋があったら

落ち着いて寝転べませんね

1・2期には俵屋宗達 風神雷神図屏風 建仁寺 が

2期の一部と3基にて長谷川等伯と久蔵親子の競演もされていたそうですが

近所の智積院にいけばほぼ貸し切りでみれるのですがそれは言わない約束ですね 

等伯の松林図屏風はみたかったかも

中国絵画

no.73秋野牧牛図 伝閻次平筆 泉古博古館 

派手なものを見たお口直しなんでしょうか可愛らしい牛を見て癒される

no.63 孔雀明王 仁和寺 

日本にはない厳しいお顔の孔雀明王

彫刻

国宝のほとんどの彫刻は仏像をしめします

全体的に変更がないところのようです

まず目に入るのはno.96.大日如来 no.97不動明王 金剛寺

大阪・河内長野に金剛寺は大改修中でこの京都国立博物館にいます

今は新しくなったお堂にもどったそうです

今月の3月27日には『落慶法要』が予定されております

機会ある方はぜひ!!

平成29年に国宝になったばっかりの2体

河内長野にこんなに厳かな美し仏様がいたなんて信じられません

大日如来の光輪には小さな仏様がおもしろい(失礼な)ポーズでいたのが笑いそうになりました

お堂に入ってどのようにいるのかわかりませんが

ライトがしっかり当たった状態で見られるのはしばらくないと思うのでしっかり見ました

不動明王は快慶の高弟・行快だそうです

迫力のあるお顔、青い色彩がきれいに残っており

大事にされていたのがよくわかります

奈良国立博物館には降三世明王

いれて故郷にて3体そろってみるのが楽しみです

 

仏像の教科書を見ているかのように有名な仏様がそろいます

no.85 四天王立像のうち広目天立像 法隆寺

no.95 四天王立像のうち多聞天像 浄瑠璃寺

no.90八幡三神坐像のうち僧形八幡神坐像・神功皇后坐像

no.91兜跋毘沙門天 東寺

no.93雲中供養菩薩像 平等院

2期のみno.92釈迦如来立像 清凉寺 

そして・・・納入品が!!!!!内臓!!!!見たかった!!!

 

幸せに空間にメロメロ

人が多すぎですがここだけ吹き抜けになっていて窮屈ではなかったです

 

陶磁

これも楽しみにしていました

no.116 油滴天目

2期のみno.115曜変天目

世界にたった3つしか存在しない神秘の曜変天目茶碗だそうです

お茶がわからない私もこれは見とれました

 

染織

3・4期では神様に捧げた織物や化粧道具・扇が展示されていました

神様も人間と同じように暮らしているという考えがあり

ごはんも毎日食べるし、その際食器もつかうし、

服も着るし、着物着て化粧するという考えがあって

その都度新調しいているそうです

no.127古神宝類(熊野速玉神社伝来)no.128(阿須賀神社伝来)

興味深い展示でした

おばちゃんがこんな豪華にする?って言うてましたがその通り

かというてボロボロの服着ている神様はちょっとと思ったりして

no.126 懸守 四天王寺

高貴なお姫さんがクビにぶら下げているあれです

中には仏様がいるそうですよ

2期では天寿刺繍帳 法隆寺が来ていたそうです

聖徳太子の妻が夫を弔うためにつくった宝

飛鳥時代のものが残っているというのが不思議な品

 

絵巻物

4期でラインアップですごい中のすごい

no.21 源氏物語 柏木(三)・竹河(一

これはすごい人だかり・・・身動きできずあきらめた(´;ω;`)

みんな見たいよね。前の人も見たから出たいけど出れずに

学芸員さんも立ち止まらないでくださいっていうだけ・・

仕方ないけどうまいこと誘導をうまいことできないかな??

no.17 平家納経

これはバッチリみれました。豪華な細工を施した紙に写経したもの

これは失敗できませんね

no.22扇面法華経冊子 四天王寺 扇に書かれた法華経も素晴らしい

no.18 一字一仏法華序品 善通寺 

法華経序品の1字ずつを弘法大師が書き

その行間に菩薩を1体ずつ弘法大師の母・玉依御前が描いたといわれています

可愛い菩薩様に母の愛が伝わりました

見ていた人の顔がほころぶ瞬間がみれた

1・2・3期では信貴山縁起絵巻が展示されていたようです

奈良国立博物館にて信貴山縁起絵巻展でたっぷり見せていただいたのでこれはよかった

 

金工

金はもちろん、兜や刀が展示されていました

記憶にない・・・・メモもない

どうした私疲れたか

国宝の兜覚えてない・・・

漆工

このエリアは女子率が高かったです

うまいこと前にねじりこんでじっくり見ました

no.134 梅蒔絵手箱

北条政子が三島大社に奉納したと伝えられる手箱。この手箱には化粧道具一式34点が納められいます

no.135 籬菊蒔絵螺鈿硯箱

社伝によると、源頼朝公が後白河法皇より下賜されたものを、鶴岡八幡宮に奉納したとされている

もったいなくって使えないから神社にというのがよくわかる

no.137 婚礼調度類(徳川光友夫人千代姫所用)

日本一の嫁入り道具

一部の展示でしたがその素晴らしさに絶句

no.138琉球国王尚家関係資料のうち金工・漆工

最後に琉球王国がでてきて、すごくうれしかった

日本は和人だけはない

琉球も日本の宝です

 

所要時間待ち時間入れて4時間

あ~疲れたというのが本音

国宝は少し見るのがええのかもね

贅沢すぎる

しばらく、展覧会のことを忘れて

振り返り、消化できました

今やっと、かった!やったたぞ!という達成感です