東村山って言うと、僕の産まれた町の隣町です。
そこで保健の授業が10年にもわたって行われていなかったとのこと。
2006年4月に着任した男性教諭(61歳)が「体育実技の方が生活指導に効果的」と判断していたそうだ。

なぜこういう判断になるのか、色々理由があると思います。
市教委の調べに「教室で授業をしても生徒が落ち着かず、問題行動に苦慮した。体育の授業をして保健の指導もすれば、保健の代わりになると思った」と釈明したそうだ。

こういうのは仕事をする上でよく起こることだが、原因は単純である。

基本ができていない。

この事によって改善したつもりで『手抜き』をしているのです。

仕事を教える上で言われるのが、「納得できません」って言われることがありますが、教わる側が納得しようがしまいがやり続けることによって本質がみえるので、能書きはいいから言われた通りにやりなさいって指示しなければなりません。

仕事の基本は『守・破・離』であって、納得できないから『守』をせずに『破・離』をするから基本が身に付かないのです。

僕が技術者として仕事していたときは、基本を教えて自分は別のやり方をしていました。
その際、「基本は教えた通りなので基本通りやりなさい。僕は基本を身に付けて理解した上でやるので、真似はしないで」って指示してました。
何が問題になるのか身に付けているから工程を省くことができて、省けない工程は何かを理解しているからできること、なんです。
これを理解するには基本を身に付けないとできません。
そのためには反復練習を繰り返し、自分で基礎を理解するしかありません。

若いうちの苦労は買ってでもしろ、ってのはそういう基礎を身に付けるためのものであって、無駄なことと思われることをすることによって、その人の知識や技術の厚みになるんです。

基礎が身に付いていないからこのような手抜きをしてしまうのです。

ここを理解できている人が少なくなっているので、日本の仕事ぶりが劣化していくのです。