めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

GrassRoots のエレキベースです。オクにて2900円(送料手数料込み実質3898円)。レスポール型のシルエットに惚れ込んで、get。

でも結論から先に言うと、これ、買って失敗でしたダウン
つーか実は内容をよく見ないで、「これカッコエエなぁ・・」って勢いだけでポチっちゃったんですよねぇむっ

届いてから今更ながらにチェックしてみたら、ボディは擦り傷だらけ、打痕傷、塗装ハゲ数カ所あり。ネックは順反り、ペグは全てグラグラ、指板は白い汚れが浮き、金属パーツは錆びが浮き、トラスロッドカバーとサドルとノブが欠品ショック!

ううぅ・・ボロボロじゃん!!

 

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さらに電装系にも改造がされていて、リアのPUとボリュームだけの配線になっています。しかもシールドジャックが側面から正面に位置が変更されており、そのために本来コントロールのつまみが收まるべき穴が削って広げられているというオマケつき。

 

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しょうがないなぁむっ
とりあえず、分解してみるか。

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ああっ!! 線がないビックリマーク叫び
分解してさらに驚き困ったのは、何と!フロントPU(写真手前)の配線が何と根元から引きちぎられています。ついでにPUを支えるスプリングも欠品。

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多分、前所有者は音にこだわってこういう改造をしたんだと思うんですけど、それにしても何もPUのコードを根本からちぎることはないでしょうパンチ! スプリングまで捨てることはないでしょうメラメラ 
これにはかなりガッカリしょぼん

まさにジャンクと呼ぶにふさわしい奴です。てか、そもそもこういうものをジャンク品と呼ぶのかあせる


というわけで、これはとんでもないものを掴んじまったナァ、参った、まいっちんぐマチコ先生だ、とおののきつつも、まずはアイスを食べて心を鎮め、気を取り直してから、配線を元どおりに戻すところから手を付けようと、調査開始。

ネットでいろいろ情報収集してみると、これはどうやらG-LB-48Cという型番のベースらしく、コントロールは2ボリューム1トーンとセレクターSWといった構成のようです。

ふむ、こりゃ元どおりにするにはパーツが足りないぞ。追加投資が必要みたいです。
で、コントロールポットその他諸々の欠品部品を購入。


配線については、セイモア・ダンカンのホームページを参考にしました。

http://www.seymourduncan.com/support/wiring-diagrams/

ここの配線図がG-LB-48Cの配線と全く同じかはわかりませんが、違っていたとしてもまぁ遠からずってとこなんじゃないかな、たぶんべーっだ!

実際にやってみたのはこんな感じです。

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配線材は、手持ちの不用なACアダプターを壊してその線を流用しました。本当は音質にも影響するから楽器専用の配線材を使うべきところですが、なるべく投資額を抑えたかったし、この際音が出りゃとりあえずいいや、って感じで、ほとんど投げやりあせる


ボディ側の大きく広げられた穴は、穴のサイズを元に戻さないとポットが固定できないので、黒いパテで補修。
 

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次にPU。
 

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フロントPUは、配線が根元から抜かれてしまっていて、一応分解してみましたがコイルの終端を探し出すことができず、修理を断念。そこでFERNANDESの中古ハムを入手し、交換するハメにしょぼん


ブリッジはメーカー不明のジャンク品を入手し、コマだけを部品取り。

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ボルトとスプリングは、長さが足りなかったのでホームセンターで買い直し。




次はネック。

今回からフレット磨きの新兵器が登場ですひらめき電球
 


これはフレットボードプロテクターという商品で、指板を傷つけずにフレットが磨けるという便利なアイテムです。


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コイツをフレットにあわせて乗せ、前回と同じく100円ショップのさびとりゼリーで磨きます。
ゴシゴシ・・・、おぉ、すぐに終わっちゃったニコニコ
時は金なりかぁ・・マスキングテープでいちいち指板を養生する手間が省けるから確かに作業が早くなりますニコニコ これは便利!オススメです合格


で、指板のほうは、いつものようにワトコを塗って、少し放置した後、800番のサンドペーパーで研いでから布で拭き取り。これを3回くらい繰り返します。


最後にボディ。
何しろ傷だらけなんで、全体を800~1000番のペーパーで軽く砥ぎ、1500番のペーパーで仕上げて、その後コンパウンドで研磨。
打痕の凹みはパテ埋めした後、400番のペーパーで平面を出し、アクリルで部分塗装。
(実はこのペーパーがけと研磨が一番手間なんですよねぇプンプン で、いくら時間かけてがんばっても目立たない程度に回復させるのが精一杯で新品同様レベルまではいかないから、苦労の割にあまり報われないところがツラい・・ダウン



で、最後に組み立てて、トラスロッドを回して順反りを修正し、弦を張り、チューニングを施して作業完了クラッカー
 

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試奏した感じでは、PUがハムバッカーなのでやはり音が太いです。
しかしオリジナルのG-LB-48CとはPUも配線材も違うから、音色はきっと別物になっちゃってんだろうなぁあせる

ボディ形状のせいか、座って弾くには少し弾きづらい感じがします。でもネックが幅広のかまぼこ型で、弦の間隔が広く、スラップはやりやすい印象です。


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うん、こうして眺めて見ると、やっぱカッコいいよ、これニコニコ
金属パーツのサビを落とそうとしてさびとりゼリーを使ったら金メッキが落ちて色が薄くなってしまったのが残念。ここは反省です汗


で、最終的な投資額はこんな感じになりました。
 

本体 ¥2,900
ジャックプレート ¥105
スピードタイプノブ ×2個 ¥420
24mmコントロールポット500KΩAカーブ ¥105
フィルムコンデンサ0.022μF ¥22
ブリッジ(メーカー不明ジャンク) ¥500
ハムバッカーPU(FELNANDES製ジャンク) ¥500
スプリング×2個(PU用) ¥150
スプリング×4個(ブリッジ用) \300
ボルト×4本(ブリッジ用) ¥148
送料・手数料 ¥1,716
合計 ¥6,866



やれやれ、中古品として売られているモノよりはたぶん安いと思いますけれど、元がボロだしジャンクとして見れば、結局のところやっぱ割高なのかもなぁガーン

今回は配線のことやら塗装のことやらで、いろいろ勉強をさせられました。
でも一番の収穫というか教訓は、ギターはやっぱオクで買うよりHOで現物をじっくり見て納得してから買ったほうが余分な苦労をしなくて済む、と悟ったことですあせる

 


※今回投資額:6,866円
※難易度レベル:中