![めざせ!ジャンク王 ・・・ってか](https://stat.ameba.jp/user_images/20100328/22/akame9/a6/f8/j/t02200165_0640048010471323577.jpg?caw=800)
FUJIFILM FinePix1200。1999年発売の131万画素機です。付属品なしで100円。
先日、デジカメ5台をまとめ買いしたなかの3台目。
キズやヒビがあり、外観は良いとは言えませんが、単3電池とスマメを入れてテストしてみたら、普通に撮影・再生ができました。全然問題なしです。ハハ、またしても不戦勝だわ
画質は、日立の500万画素機よりこっちの131万画素のほうが格段に優れています 室内・屋外ともに失敗せずに無難に撮影できます。
操作性も良好です
しかし、不満な点も多々あります。
図体がデカい。単3電池が4本もいる。撮影された画像がモニターで見た場合とパソコンで見た場合とでは色あいが異なる場合がある(パソコンで見たほうが実際の色に近い)。オートフォーカスが無いのでマクロ撮影のピント合わせが難しい。131万画素はWebやフォトフレームには充分だけど2Lサイズ以上のプリント用途にはちと厳しい。
う~ん、いろいろ注文はあるけれど、ま、100円だからあまり文句は言えないか
で、そういった諸般の事情によりまして、こいつは普段使いの地位を獲得するには至らず、でもこのままお蔵にするのはもったいないから、結局、改造路線へ走ることになり、丁度IR76フィルタが余っていることだし、赤外線カメラに改造して遊ぶことにしました
赤外線カメラなら風景写真が主になるからパンフォーカスで全然構わないし、モノクロの世界だから色合いは無視できるし、カメラの特性から考えてもピッタリかな
デジカメの赤外線化は、中の赤外線カットフィルタを取り、代わりにIRフィルタ(可視光カットフィルタ)を埋め込むことで実現できます。
(赤外線写真のことは過去のこちらの記事
で詳しく解説していますので参考にしてください。)
というわけで、早速改造作業に入りましょう。
1.見えるネジを全部外します。
2.裏蓋を取ります。裏蓋と本体基板がフレキシブルケーブルでつながれているからこれに注意します。
3.コネクタ類を全部外し、見えるネジを全部外します。ネジは液晶モニターの裏にもあります。
ははっ、これまでいろんなデジカメをバラしてきましたが、こいつはやっぱ中身まで古典的な雰囲気が漂っていますねぇ。
4.ネジ2本を取り、レンズユニットを外します。
5.CCD側についている透明な板がピンク色に反射していますが、おそらくこれが赤外線カットフィルタでしょう。
これをマイナスドライバーを隙間に突っ込んで慎重に剥がし取ります。
6.普通、赤外線カットフィルタを外すとピントがズレます。アクリル板を代わりに埋め込むとピントが狂うのを防ぐことができるらしいので、今回は1ミリ厚のアクリル板をレンズの後ろにセットする作戦に出ました。
ここでちょっと試写。
う~む、これは何だろう
モニター上ではやや赤っぽく普通に映るのですが、屋外の場合、シャッターを切ったとたん全部白トビしてしまいました。屋内ではやや赤みがかったふつうのカラー写真です。ピントは一応合っているようです。
どうして屋外だとこうなってしまうのだろうCCDの感度が良すぎるのだろうか。
ともかく、その辺のところは良く分からないけれど、とりあえず作業は続行しましょう。
で、ここでIR76フィルタを装着(↓↓↓これ)。
![]() 【ポイント3倍】富士フイルム光吸収・赤外透過フィルター IR-76 7.5×7.5 [IR767.5X7.5]
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IR76フィルタはレンズの前に装着してもいいけれど、この機種の場合はレンズとCCDの間に挟みこんだほうが接着作業が不要で楽だから、さっきのアクリル板の後ろへ重ねることにしました。
で、完成
外へ繰り出して試写してきました。
左が300円のFinePix2700で撮影した普通の写真、右がFinePix1200で撮影した赤外線写真です。
こりゃイイわ
IRフィルタの装着により、白トビは何故か解消されていました。
そして前作の日立HDC-303X改
よりも高画質で、充分鑑賞に値する画が撮れました
赤外線カメラですから例によって空の青は暗く、草木の緑は明るく映ります。これは葉っぱは赤外線をより強く反射し、空は吸収してしまうことによります。ゴツゴツした山の尾根なんか最高に見ごたえがあって、この高コントラストが赤外線写真の魅力のひとつですね。
いやぁ、これがせめて300万画素くらいあれば良かったのになぁ。そしたらクオリティそのままにA4サイズプリントもできたのに、惜しいなぁ・・・なんてつい欲が出ちゃったりして
IR76フィルタ、まだ余っているな。この調子ならあと40台は赤外線カメラが作れそう
赤外線化への改造にも慣れてきたし、こうなりゃ片っ端からじゃんじゃん改造カメラを製造しちゃおうかな
またいい写真が撮れたらブログへUPしたいと思います。
※今回投資額:100円
※難易度レベル:中
※注意:感電の危険があり、かつ、強い赤外線を直接見ると目を傷める恐れがありますので、良い子は絶対にマネしないでください。
2010.4.3追記:
このカメラで撮影した赤外線画像をUPしました。
http://ameblo.jp/akame9/entry-10499041222.html
2010.10.19追記
今思えば、白トビの原因は、単に絞りのメカの配線が接触不良だっただけのような気がしてきました
![レンチ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/292.gif)
![レンチ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/292.gif)
![]() 【ポイント3倍】富士フイルム光吸収・赤外透過フィルター IR-76 7.5×7.5 [IR767.5X7.5]
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