めざせ!ジャンク王  ・・・ってか
UNIDEN UDC-7M。本体のみで付属品は一切無し。カメラのキタムラにて500円。


レンズが出っぱなしでちょっとあやしいなと思いましたが、ほとんどキズがなくきれいだったことと、デザインが気に入ったので、購入。


ユニデンといえばトランシーバーか電話機かという印象でしたがデジカメも出していたんですねぇ。


しかし私の見たところ、これの中身はおそらくSANYO Xacti DSC-E7です。
NikonのCOOLPIXにしてもPENTAXのOptioにしても、中の基板はSANYO製。SANYOってデジカメ界ではかなりのシェアを誇っているみたいですね目


さて、家へ連れ帰り調べてみると、うれしことにバッテリーはやっぱりというか手持ちのxactiと共通ではありませんかラブラブ!

で、早速、バッテリーを挿入し、電源ON。・・・すると、レンズがちょっとウィィンと動いて画面にシステムエラーの表示が。
めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


取扱説明書のシステムエラーの項を調べてみると、

下記の項目をそれぞれ確認してください
① カードをカメラから取り出し、再度カードを入れる
② 電池を取り出し、再度電池を入れる
③ 他のカードと交換し、確認する
上記を確認いただいても[システムエラー]表示が出る場合は、<ユニデンダイレクト>お客様センターにご相談ください

とある。

一応説明書どおりに試したけど、エラーが消えません。なんかまずい展開の予感むっ



他にもいろいろいじって分かったのは、
・ 再生ボタン長押しで電源を入れた場合は、システムエラーが出ない。
・ このとき、SDカード内の画像が表示でき、設定メニューも開ける。


というわけなので、これはもしかして、カードとバッテリー以外の部分で何か問題があるのではと考えました。

おそらくレンズかなぁと予想を立て、とりあえず分解してみることに。




1.見えるネジを全部外します。
ただし液晶側の側面上部の2本と底面のボタン側の1本はチョット短めの違うネジですから間違えないように注意します。



2.裏蓋を外します。これは素直に取れます。

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3.前面カバーと本体を分離します。
特にネジで固定されているわけではありませんが、上部に2箇所のツメがありますので、ここに注意しながら慎重に外します。

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4.金属の板を外します。

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この時点で念のため基板にテスターをいろいろあててみたものの、特に異常は発見できず。



次にいよいよレンズの取り出しです。


5.レンズユニットのフレキシブルケーブルを基板から外します。



6.基板上のネジ2本(画像の赤マルのやつ)を外します。

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7.表側のネジ1本を外し、レンズの下についているプラスチックの部品を少しずらします。


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8.レンズを外します。
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これはレンズの筒を動かすギヤの部分です。特に異常は見当たりません。このギヤを1つ外し、手で鏡筒を引っ込めます。



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こちらはフォーカスのギヤとレンズ。こちらも動きがスムーズだし、分解状態で電源を入れたとき、ギヤが回転したことを確認したので、とりあえず問題なしと見た。



さらにレンズを細かく分解。


めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


鏡筒も動きは至ってスムーズ。

いろいろいじくり回しましたがレンズには特に悪そうな雰囲気はなく、正常のように見えます。



参ったなぁむっシステムエラーの原因が全然つかめませんしょぼん


ということは、あと原因として残るはシャッター?CCD??それとも、やっぱり基板かなぁ???


しかし「システムエラー」とはずいぶん漠然とした言い方ですね。
例えば「レンズエラー」とかさ、もっとはっきり言ってくれれば修理のしようもあるんですけどねぇ。

もうちょっとエラー箇所が特定できる言い方に変えてくれないかなぁ。


念のため、修理事例をネットで検索して調べてもみましたが、台数が出ていないせいかUDC-7MもDSC-E7も情報が非常に少なく、有意義な情報は何もなしダウン

あとは、サービスマンだけが知っている「メンテナンスモード」なる裏メニューに診断ツールがあればいいんですけど、それはユーザーの立場からは確かめようもないし・・


もう手は尽くしました。故障原因が特定できない以上、残念ながら今回は試合放棄、お蔵入りですしょぼん




めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

最後の悪あがきに、ボタン二次電池を完全放電させ、エラーが解除できるか試してみました。

こいつのために電気の延長コードのオスの部分をバラしてカメラに繋ぎ、メスのほうにはハンダごてを接続しただけの即席放電器(名づけて「あ放電器」)を製作。

このまま数時間放置し、ボタン電池が完全に空になるのを待ちます。


結果は、単に日付がリセットされただけ。
何の成果もありませんガーン


気に入ったデザインなだけに、お蔵入りとはまことに残念です。
やれやれ汗



※今回投資額:500円
※難易度レベル:高
※注意:感電の危険がありますので良い子は絶対にマネしないでください

2009.11.22追記

偶然にも手持ちのPENTAX Optio M20のレンズのフレキの端子が、この機種に合いそうだったので、試しにそのレンズを接続して電源を入れてみたところ、見事に起動成功ビックリマーク「システムエラー」の原因はやはりレンズユニットにあるようです。原因が特定できたので、また再挑戦してみますグッド!

また、M20のフレキの端子の仕様がこの機種にぴったり来たというのも意外でした。

そうするとこの機種はレンズがペンタ、基板がサンヨー、デザインと販売がユニデンという各社合作製品である可能性が高いですね。


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