めざせ!ジャンク王  ・・・ってか めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

Nintendo DS。オクにて送料無料1600円。付属品はバッテリーとストラップのみ。ヒンジ部分が折れてグラグラしており、上画面はバックライトは点くものの何も表示しません。かなりの使用感あり。


しかしこの内容でこの価格は相場的にはまずまずで、だいぶ安いほうではないかと思います。


DSってこの手のジャンクがかなり出てますねぇ。ヒンジは構造的にはどうしても弱いのはよく分かりますが、子どもが乱暴に扱って、ついへし折ってしまうのでしょう。


これを修理するには、新しい外装とケーブルを入手する必要があります。

早速通販で「訳あり」の社外品交換シェル、バルク品のスクリーンコネクトケーブル、特殊ドライバーを注文。送料手数料込みで総額2580円。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

うむ、ボタンもネジも付属していて訳ありシェルの割にはちゃんとしているぞグッド!


で、分解過程です。まずは下面から。(順番は多少前後しているかもしれませんので「参考」ということにしてください)


1.バッテリーカバーを外し、バッテリーを取ります。

2.見えるネジを全部取ります。これはY字の特殊ネジです。ドライバーはホームセンターでも売っていますが、上記の通販でも扱っていたので一緒に購入しました。

3.カバーを開けます。これは素直に取れると思います。
めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


4.ボリュームつまみのカバー、LRボタン、細いケーブル、そして2つのフレキシブルケーブルを外します。フレキはノッチを上へ跳ね上げて外します。右下のは外すとさらにその下に2つあります。これはノッチをずらして外します。LRボタンはバネに注意。

5.見えるネジを全部外し、基板を取り出します。
めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

6.液晶についているスポンジを途中まで丁寧に剥がし、両面テープでくっついているフレキを液晶から剥がします。

7.液晶を外します。

8.フレキが出ている穴の付近にネジがあります。これを外し、線を切らないように注意しながらヒンジのカバーを外します。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

9.ボタン類を全部取ります。



次に上面いきます。


1.上画面の両サイドにゴムが4箇所埋まっています。ここにとがったものを突っ込んでゴムを取ります。

2.中のネジを外します。

3.いったん上面を閉じます。

4.上面のカバーはハメコミになっています。隙間にマイナスドライバーを突っ込んでハメコミを外していきます。側面の下(ヒンジ側)から順に外していくと良いでしょう。

5.上面カバーを取ります。
めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

6.液晶の両サイドについている基板を外します。ネジ1本で外れます。

7.フレキを全部外します。下のフレキは外すとまたさらに1本出てきます(ったくおまえはマトリョーシカか!?)。

8.L字に曲がったフレキを取ります。このフレキは両面テープで液晶にくっついています。

9.2つの基板、スピーカーを取ります。

10.液晶の上についている細い板と液晶を外します。軽く接着されているので、隙間にマイナスドライバーを突っ込んで、液晶を割らないよう慎重に行います。

11.ヒンジ金具を取ります。

以上で分解できました。
あとは逆の順番で部品を交換しつつ組み立てるだけです。



さて、組み立て時に難所が2箇所あります。


ひとつは新品のフレキです。馴染んでいないのできれいに曲げて配線できないかもしれません。断線させないように注意しながら上手に処理します。


上面への配線は、親切にも「ここに配置してね」というガイドの線が液晶に記されてありますから、そのとおりに配置し、上からテープで固定してやれば良いでしょう。
めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

ヒンジ部の処理は、穴へ細い線とフレキを通し、くるっと巻いてヒンジ部カバーへ収納します。いったん上面液晶をセットし、長さの配分を決めてから改めてヒンジ部カバーを閉めます。


下面のほうが実は厄介で、小さく畳まねばなりません。うまく畳めたら元に戻らないようにテープで固定してしまいましょう。フレキのちょっとした出っ張りが目印になりますから、その出っ張りがシェルのネジ穴よりもやや左に来るくらいが適正だと思います。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


もうひとつの難所はヒンジです。


ヒンジは横から棒で押し出してあげれば取れますが、ハメる時が厄介です。
ヒンジの回転をキチンと合わせ、シェルのヒンジ穴に彫られたミゾに沿って押し込むのですが、今回購入した交換シェルの場合、穴の径が微妙に小さいのか、バリがあるのか、とにかくしまりが良すぎてなかなかうまく挿入できず、大変苦労しましたあせる



この交換シェル、三流プラモよろしく工作精度に多少の問題がありました。 

  • ネジ穴が大きくて空回りしてしまう箇所が数箇所ありました。その部分はネジ留めをあきらめました。 
  • ボタン類が一緒に付属していますが、彫りが浅く見にくいためオリジナルのものを移植しようとしましたが、LRボタンがオリジナル部品をはめると動きが渋く、LRだけ付属のものを使用しました。
  • ヒンジ穴が狭くて最初はまりませんでした。穴の内側を少しゴリゴリして穴を広げ無理やり突っ込みようやく入れました(今思えばCRCを使えばよかったのかな!?) 
  • 「Nintendo」のロゴがチープです。オリジナルを剥がして付け替えました。
  • 塗装の質感がオリジナルに比べると少しチープな感じです。
  • 上画面を閉じたとき、向かって右側が浮いて少し隙間ができました。

4時間後、完成クラッカー

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

ビューティーですアップ

結局、今回は総額4180円を投資してしまいました。完動中古品の相場は4000円~6000円くらい。割安感はいまひとつながら、ピカピカでほぼ新品同様に近いDSはかなり魅力的で満足ですニコニコ


これを使って、子どもが持っているDSと無線通信を使った対戦ゲームをやってみました。
お互いに違う部屋にいてもしっかり無線が届き、対戦ができます。


すごいぞ、DSビックリマーク

DSが2台あると遊びの幅が広がりますね音譜



※今回投資額:4180円
※難易度レベル:高



レンチ 他の記事の目次はこちら  レンチ