時事通信によると、児童生徒の暴力行為が
最多の6万件になったようだ。
『全国の小中高校が2008年度に把握した児童生徒の暴力行為は
前年度比13.0%増の5万9618件で、過去最多だったことが30日、
文部科学省の問題行動調査で分かった。
いじめの認知件数は16.3%減の8万4648件。
自殺者は14.5%減の136人で、いずれも中高生だった。
文科省児童生徒課は、暴力増加の背景を
「子供の規範意識、コミュニケーション能力が低下したようだ」と分析。
いじめに関しては「学校がすべて把握できているとは限らない。
どの子にも起こり得るので、早期の発見、
対応に努めてほしい」と注意喚起した。
調査では、各校からの届け出を教育委員会などを通じて集計。
06年度から、国私立校も対象となった。
暴力行為については、同省が同年度から警察への被害届、
病院の診断書がない事例まで報告を徹底するよう促しており、
3年連続で増加。
小学生が24.4%増の6484件、
中学生が16.2%増の4万2754件、
高校生が3.3%減の1万380件で低年齢化が進んだ。
このうち児童生徒間の暴力が3万2445件で過半数を占めた。
教職員への暴力は8120件、
ほかの人への暴力は1724件、
器物損壊は1万7329件。
対人暴力のうち、被害者が病院で治療を受けた件数を
今回初めてまとめたところ、1万664件で25.2%だった。
いじめは特別支援学校を含めた件数。
いじめ自殺が相次いで発覚し、
調査範囲といじめの定義を広げた06年度は
12万4898件に達したが、その後減少が続く。
自殺者のうち学校がいじめを背景に挙げた人数は3人で、
6人だった06、07年度に比べ半減した。』
文科省は、
「感情をコントロールできない児童生徒の増加」の他に
「規範意識やコミュニケーション能力の低下」
などを増加の背景にあげている。