2018年8月 山口県 嶽山の石鎚大権現・若山城跡の石鎚神社 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

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 山口県・石鎚山の旅

山口県周南市に嶽山若山というお山があり石鎚山が祭られてある ! !

この2つの山に石鎚山が祭られていることは有名であるが、祭られた経緯については

まったく分からない。

まずは嶽山 (360m) の石鎚山へ ! ! ここは国道2号線の北側に登山口があり富田西小

学校の北側辺りである、登山口には嶽山登山口の看板があるが自動車で隠れている

ことが多いよう、踏み跡はしっかりあり迷う事は無いが、この時期は藪蚊の嵐である事

を付け加えておく(>_<) ! !

そして登山口から約40分で嶽山山頂手前に祭られる石鎚山の祠へ着く、ここは広場に

なっていて石鎚山の祠は大小2つが南向きに祭られてある。

大きい方が元々あった祠のようで小さい方は後に再建されたよう、そして祠側面には

「平野石鎚講」と記され、この嶽山から南に見下ろす位置にある平野地区の石鎚山で

ある事も分かった、しかしなぜ山頂ではなくこの場所なのか?大岩がある訳でもなく

これだけは作り上げた先人にしか分からない。

続いてすぐ隣にある若山 (210m) の石鎚神社へ ! ! 若山は嶽山のすぐ西の山で山頂

まで車道が続いている、ここは元々お城があった所であり今までもお城跡に石鎚山が

勧請された地は数多く見てきた、それだけ地元の方にとっては特別な地であることも

分かる、そして山頂には立派な石鎚神社の祠が南向きに鎮座し「福川村講中」と記さ

れていた、嶽山と同じくこの若山のすぐ南にある小さな町である ! !

ここは明治時代に勧請されたようで、1人の大先達の名がいくつも記されている、先の

嶽山、そしてこの若山、すぐ隣でありながら自分たちの町を見下ろす位置に石鎚山を

勧請し遥拝した事を考えると下松から防府市の瀬戸内海側を探せばまだまだこのよう

に石鎚山を勧請した地があるだろう。

 

 

 

 

 

 

周南市の嶽山と若山はここにある ! !

 

右側は国道2号線

左の道を登った所が嶽山登山口

 

電柱の所が登山口

 

この登山口の看板はいつも車に隠れているよう

 

最初はあぜ道のようだが分岐はない

 

山に入ると看板が現れる

 

登山道は昼間でも薄暗く藪蚊の嵐だ(>_<) ! !

 

左に幾つかため池跡を見ながら登っていく

 

傾斜はきつくないがずっと登りが続く

 

登っていくほど明るくなる

しかし藪蚊のスクランブルは続く ! !

 

登山口から約40分で正面に反射板が現れる

これが現れると山頂は近い

 

反射板へ入る分岐を過ぎて尾根に乗ると手すりがある

 

階段を登った所が石鎚山が祭られてある広場

ここは嶽山山頂のすぐ手前である

 

大小2つの石鎚山の祠は南向きに祭られてある

 

大きい祠は古そうである、こちらが元々あった祠のよう

 

祠の屋根正面には「石鎚」と読める

 

扉の内側には「正月・・七日」と読める
の側面には「世話人 〇〇講中」

状態からして明治時代と思われるが定かではない

 

祠内には石槌と彫られた石碑と石鎚神社のお札

 

右側の小さい祠は石鎚蔵王大権現が鎮座

後ろの石板にも「石鎚大権現」とある

 

側面には奉賛者名

 

「平野石鎚講 平成六年二月吉日」

登山口の南に平野という地名があるのでこの町の石鎚山のようだ

そして静かに手を合わしここを後にしたm( _  _ )m

 

続いてすぐ西にある若山へ

このお山は若山城跡である

 

山頂すぐ近くまで車道が続いている

 

駐車場から遊歩道へ入ると

 

登り入り口に鳥居がある

 

鳥居には「石鎚神社」とある ! !

 

「明治三十三年」

 

反対側には「大先達 半田嘉吉」

 

そして山頂に登ると石鎚神社が祭られてある ! !

灯篭には「明治丗十年四月建之」

 

「若山城跡」の碑

 

石柱には「石鎚神社」

南向きに祭られ今も管理されている様子

 

石鎚神社の柱に側面には

鳥居と同じ氏名と「大正十四年丑四月一日」

 

祠の右に立つ不動明王

 

祠内の石碑は大変興味深い内容である

右から「法弥坊四十六天狗」「石鎚山内神社」

「魔王大僧正四十六天狗」「鞍馬山大天狗」

かなり修験道の要素が強い ! !

 

祠の側面には「明治廿六年巳旧十月」

「大先達 半田嘉吉」「福川村講中」

この若山の南側には福川という地名がある

 

素晴らしい内容の石碑が3基並ぶ

 

いちばん古い石碑には「明治丗三年四月」とある

 

祠は南向きに祭られ福川地区を見下ろしている

「やはり石鎚山はすばらしい~」という事である

 

 

 

 

 

 

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