P&Rmemo

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矢崎広くんとラーメンズ関連メインのあまり動かないブログ

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募集は終了させていただきました。
本当にたくさんのご参加ありがとうございました!


4/27からサンシャイン劇場で初日を迎えるミュージカル薄桜鬼ですが、先日主催側に問い合わせた所残念ながら劇場の都合により祝い花、楽屋花共に受け付けられないという回答でした。
お花の代わりに何か無いだろうかと考えた末、わりと長丁場な舞台であり尚かつ和ものということで矢崎君宛に楽屋のれんをプレゼント出来ればと考えています。

現在複数ののれん屋さんに見積りを依頼している段階ですが、ある程度の相場が分かったのでお願いするお店を決定する前に今回の企画にご賛同頂ける有志の方を募集させていただこうと思います。

のれんの大きさはポピュラーな90cm×150cmの物を予定しています。
デザインに関しては薄桜鬼に因んだものにしつつそれ以降も使っていただけるデザインをと考え、先日Twitterで好きな色は紫と緑と答えていた事から、今回の土方さんの着物のような紫色をベースとして桜の花をあしらった物にさせていただこうかと思います。
右上に『矢崎広さん江』左下に『オトモアイルー一同』又は『ひいきオトモアイルー一同』と白抜き文字で入る予定です。

発注するデザインが決まり次第追ってお知らせ致します。

又、今回今迄企画させていただいたお花より単価が少々お高めとなっておりますので、申し訳有りませんが
1口1,000円から、上限を5口までとさせていただきます。
ご無理の無い範囲でご参加頂ければ嬉しいです。

完成したのれんは公演初日に合わせて発送、又は手持ちでプレゼント受付に預けさせていただこうと思っています(プレゼントに関する情報が公式サイトに上がり次第問い合わせます)
ご参加頂く皆様のお名前をカードに記入して、そちらも受付に預けさせて頂く予定です。

お花が無理な以上のれんしか思い浮かばなかったのですが、何か目に見える形で応援できればと思い企画させていただきました。
ご参加頂ける方は下記フォームより必定事項を入力し送って頂ければと思います。
これまで同様ご入金方法は銀行振込、又はゆうちょ送金で。それに加えて5月3日ソワレ、4日マチソワ共に私自身観劇するのでその際の手渡しでも構いませんが必ずお会い出来るお時間のある方に限らせて頂きます。

◆楽屋のれん企画参加フォーム◆
ミュージカル薄桜鬼に合わせての、矢崎広くんへののれんプレゼント企画に沢山のご参加ありがとうございます。

募集詳細はこちら

昨日お願いするのれん屋さんを決定し、発注、データの入稿を致しました。
のれんのデザインは募集記事にもありましたように薄桜鬼のイメージと、矢崎君の好きな色である紫を取り入れたものにさせていただきました。
複数の候補から主にTwitterで色々な方にご意見を頂きこちらのデザインで入稿させていただきました。

$P&Rmemo-のれん


揺れるのれんにぴったりの枝垂れ桜のデザインかと思います。
こちらの桜のデザインは著作権フリーのデザイン素材集から使っています。
染め物ですので、画面で見る色より若干色が沈む可能性があります。一応それを考慮して、完成予想の色よりやや明るめの色でデータを作ってあります。

今回お願いしましたのれん屋さんはのれん染卸工場さんです。
のれんの発注が初めてで分からない事が多かったのですが、合計5社程に見積りを依頼した所こちらのお店に細かな所まで丁寧にアドバイスを頂きました。何度もやりとりを行った上で発注させていただけたので安心してお任せ出来ると思います。
公演に合わせたのれんの場合、その役者さんの役所によってはベテランの役者さんが主演であったりする場合あまり高級かつ立派なのれんを贈っても気を使ってのれんを飾れない場合もありますので、と言われ目から鱗でした。楽屋のれんの世界も奥が深いようです。

染め方法は反応染め。生地に関してはのれん屋さんと何度もやりとりを重ねていくうちに、2色染めでも綺麗な色が出て、尚かつ予算内で最も良い生地ということでシャークスキンという生地にさせていただきました。
光沢があり、高級感がありつつ軽い生地なのだそうです。
主に関東でのお仕事が多いので、のれんの棒を通す部分は関東風のチチ付き。
サイズは募集生地にも書きましたが、楽屋のれんで最も一般的とされる横90×縦150で2巾(中央に1本スリット)となります。

右側に大きく「矢崎広さんへ」と入れ、左下にやや小さく「オトモアイルー一同より」と入れてあります。
長く使って頂こうと考えるとオトモアイルーと入れない方が良いのかな、とも思ったのですが三銃士の時のお花を見て是非オトモアイルーの仲間に入れてください、と参加してくださる方が何人もいらっしゃったのでしっかりと入れさせて頂く事にしました。

完成は20日頃という事なので、初日から飾って頂けるように早めに事務所宛にお送りしようと考えています。
そのため〆切を若干早めに設定し直させて頂きました。20日〆切で、土日のうちにカードと一緒に発送出来たらと考えていますのでご了承ください。
発注後も何度ものれん屋さんと電話やメールでやり取りをさせていただいておりますので、丁寧なお仕事をして頂けると思います。素敵なのれんをお贈りできそうで楽しみです。
もし不明な点等ありましたらお気軽にご連絡ください。宜しくお願い致します。
4/1サンリオピューロランドで行われた、ミュージカル薄桜鬼ファン感謝イベントのレポです。
1回目のオープンイベントは間に合わず、2回目と閉館後のメインイベントに参加しました。
相変わらず物凄く長い上に、自分の記憶力にあまり自信が無いので抜け落ちていたり勘違いしている部分があるかと思いますがご了承ください。
ぴろしに全力で偏った見方をしています。

午後2時過ぎからの2回目オープンイベント
開始直前に到着したにも関わらず、知恵の木ステージ前1階上手側で観覧。思ったよりも混んでいなかった気がする。
司会のマーベラスの方(いつもTwitter更新される方。お名前忘れてしまいました申し訳有りません)に呼ばれて1人ずつ登場。黒髪のぴろしはやっぱり凄く若返った印象。可愛い服を着ている。
登場早々、「ニューヨークへ行きたいかー!」と叫び、お客さんが「おー!」と返すと力いっぱい「あっそ!」と言う。やっぱりテンションが高い(笑)
全員がステージに登場し終わるまで、隅で片膝をついて待ちながら会場全体を見渡す。手を振ったら手を振り返してくれた。ご機嫌なようで何よりです。
千鶴役のあの方が駆けつけてくれました、と言われざわつく観客。そこへピンク色の着物を着たキティちゃん登場。
そんなキティ千鶴を狙って怪しい輩が登場。刀で襲いかかろうとするも、斉藤役松田君が殺陣を披露して撃退しキティ千鶴を救う。
救出されたキティちゃんに清水さんが怖かった?と尋ねれば小さく頷くキティちゃん。でも楽しかった?と尋ねれば大きく頷くキティちゃん(笑)
チケット即売会が開始されてもあまり人が来ない。ぴろし君がステージから降りてお客さんに近寄り手招き。その間に松田君と廣瀬君が清水さんの携帯でキティちゃんとステージ上で記念撮影していて、それを羨ましそうに見るぴろし。結局我慢できなかったようで、「俺も撮りたいです」と言って小野君、キティちゃん、ぴろしで無事に記念撮影できたようでした。
後ほど清水さんがご自分のブログにその写真を上げるそうです。
司会の方に「矢崎さんて年齢不詳ですよね」と言われるぴろし。24歳ですと言うと、清水さんに「24歳にしては…言う事がおっさんくさい」と言われる。小野君とぴろし君からは昭和の匂いがするそうです(笑)
捌ける時、服の裾を摘んでスカートみたいに広げて丁寧におじぎをするぴろしがやたらと可愛かった。
この後、メインイベントまでの時間でワンピース3D観に行ったみたいですね。ピューロランドを満喫しているw


夕方からのメインイベント
ステージはまさかの知恵の木ステージ。集合したホールみたいな所で良かったのでは…ときっと誰もが思ったはず…。椅子も何もなく、前の方の人は床に座り後ろの人は立って見ているので正直見難い。
最初は松田君、廣瀬君、天野さん、森さん、清水さんで殺陣を披露。松田君の殺陣がとても美しい。清水さんの殺陣は安定感が凄い。そして笑いもとる。
司会はオープンイベントと同じ。清水さんもサブ司会的なポジションでキャストが1人ずつ登場。この回のみ参加の池田純矢君が出て来た時には一際大きな声援が飛んだ。
全員椅子に座りトーク開始。最初はぴろしにふられる。
「土方歳三役っていうと、おーってなるじゃないですか」キャスト陣頷くが満足しないぴろし君はキョロキョロしながら、「貴方は土方歳三です!はい!」と煽りキャスト&客席に「お~!」と言わせる。
「これ気持ちいい」と満足げぴろし。話を戻して、おーってなったんですよ、そういう人じゃないですか。薄桜鬼って、新撰組が京都である程度形になってから話が始まるでしょ?でも僕はバックボーンから埋めていきたかった。土方歳三の生家ってピューロランドの近くなんですよ。ピューロランドの近くって言うとなんか一気にメルヘンになっちゃう(笑)
そこで清水さんが、矢崎さんはすごく土方を調べてきてるんですよ。こないだも殺陣の稽古してたら急に「ちょっといいっすか」って、上から目線で(違う違う、とぴろし)「ちょっと提案なんすけど」と言い出して、
普段言い方は悪いけど役者が演出に口だすのはあんまり使えるものが無いんだけど(笑)彼は土方のことをとてもよく調べてて、戦うときにわりと卑怯なやり方もけっこうやってた、それを入れたらどうかと。「うーん…採用!」ってなったので、鞘を面白い使い方してるから楽しみにしててほしいとのこと。
褒められて遠目でもわかるほど、耳から全身真っ赤になるぴろし。いやいや、とか首を振りながらガチで照れる。
なんだかいちいち森さんの言動にツボって、口押さえながら爆笑するぴろし。松田くんの番になると、松田くんは天然だという話に食いつく。「ダンスとか教えるでしょ?腰の動きを教えるとそこばっかり練習する。クイッて」と立ち上がって腰をクイッとさせる。「そこまでいくと、別物だよ?って(笑)」
天野さんの番になると、天野さんがアップ隊長なんですよ、という話に。和田アキ子の「あの頃は~ハッ!」の、ハッ!のところで膝をぐっと持ち上げる動作をアップでやる。真ん中は松田くんとか廣瀬くんなんだけど、端でやってるぴろしがやたらと目立つ。一人思いっきり勢いよくその動作をする。
せっかくだからやってもらいましょうよ!という流れに。ぴろし椅子から崩れ落ちて、勘弁してよーと項垂れる。
「あの頃は~ハッ!」実演と言われて渋々ステージから降りて来るぴろし。どうせなら皆でやろうよ、と全員巻き添えにする。客の手拍子の中和田アキ子の「あの頃は~ハッ!」に合わせて全員で膝を突き上げるアップ。確かにぴろしだけ異様にフリが大きくて激しいw勢いが良過ぎるww
続いて小野君。苦労している事は?と聞かれ筋トレに苦労していますと答える。筋肉がつきにくい体質で、頑張っているんだけどなかなかつかない。ぴろしも「ほんとに頑張ってるんですよ」とフォロー。
池田君が「僕に良いプロテイン知らない?って聞いて来るんだけど、なんで筋肉キャラにされてるの?」
だって綺麗に筋肉ついてるじゃん、と言われて嬉しそうな池田君。そんな池田君は原作の声優さんを研究している、と安定のオタクっぷり。キャラクターの半分かそれ以上は声のイメージじゃないですか、とのこと。その声優さんが演じている他のアニメとかも見て、ここまで幅のある声を出せる人なら、自分がこういう声で言っても大丈夫かな。こういう時に少し掠れるんだな、と声を近づけようとしてるらしい。
それを聞いて清水さん、とても19歳とは思えない喋り方をするでしょう?と。19歳だけど芸歴は7年。初めて台詞のある役はイケパラ。
それを聞いて清水さん、隣りの森さんに「聞いたか、メジャー作品だぞ」とふって森さん苦笑い。
前後しちゃったけど廣瀬君は沖田役ということで、清水さん曰く主役の斉藤と同じくらい歌、殺陣、ダンスが激しいとのこと。特に殺陣はものすごく動く、まるでテニミュでラケットを振るようにw
そう言われて、ラケットとは違いますよと慌てて訂正する廣瀬君。確かに動きは凄く激しいんだけど、その太刀の一振りは人を殺めるもの。沖田は人を斬ることに快感を感じる人だけど、その一振り一振りに何を思い、感じているかを大切にしたい。真面目でごめんなさい、と言ってたけど熱い人だ。
森さんは井上源三郎記念館へ行ったらしい。地元で凄く慕われていて、井上源三郎をやるんですって言ったらとても喜んでもらえたとのこと。ああこのへんあんまり覚えて無い申し訳ない…。
清水さんは、今年で30DELUXが10周年という話。マーベラスさんに今回薄桜鬼でチャンスを頂いた。これまで殺陣とコメディがメインのお芝居をしてきたけれどミュージカルは初挑戦。今回は若いキャストを積極的に起用して、和物のミュージカルとして世界にだって通用出来る作品になると信じている。
ここで稽古場の映像を上映。キャスト陣も見たい、と言うので全員ステージから降りて、お客さんが見えなくならないようにまるで自宅のリビングみたいに床に寝転びはじめる(笑)
稽古場映像はぴろしの髪が黒かったので、つい最近のものみたい。稽古場で複数人入り乱れての殺陣稽古。流れていた音楽はおそらく今回の楽曲だと思う。
その日初めてつけられた殺陣だったらしいけど、本当にみんな綺麗にこなす。スピードが凄く早い。廣瀬くんの歌だけなんとなく先行公開みたいになった。
シンケングリーンとゴセイブルーが!とか清水さんが言うので1人テンションが上がる私。シンケンもゴセイもゴーカイも大好きです!
映像の上映が終わり、ついたばかりの殺陣だからまだ見せられる段階じゃないのに、と言っていたけど1回目であのクオリティとか、本番ではどうなってるんだと期待が膨らむ。殺陣だけだったけど、本番は更に歌もダンスも加わるんだと思うと素直にわくわくする。
上映が終わってから、唐突に始まる薄桜鬼ウルトラ問答。ウルトラって、ウルトラマンじゃないの?とか言っちゃう池田くんがやたらと可愛い。
最初こそキャストに易しい問題だったのが、だんだん「そんなもん分かるわけないだろ!」って問題になっていく(笑)
因みに不正解になると、変若水という名の真っ赤なニッキ水を飲まされて更にサンリオキャラクターの耳つきカチューシャをつけられる。
1問目は全員正解、2問目でぴろしと廣瀬君と小野君、清水さん不正解。
ニッキ水を飲んでみんなうぇーっとなる中廣瀬君だけ一気。飲み終わったあと、嫌いじゃないかもとのこと。ぴろしがポムポムプリンの耳がついたカチューシャ、小野君がキティ、廣瀬君がマイメロで清水さんが何だったかな…プリンちゃんぴろしが動く度に耳が揺れてひたすら可愛い。プリンちゃんの耳が似合う24歳…。
最終的には松田君以外全員が1度不正解になって耳をつけることに。池田君が「キャラじゃないんで」って逃げようとするのをぴろしがおもむろに肩を組んで「こっち来いよ。こっちの世界来いよ」と無駄に良い声で誘う。
副長命令に逆らえず耳をつける池田君可愛い。
松田君だけ耳つけてないのもなー…皆さん見たいですよね?!という流れになり結局松田君もキティの耳をつけることに。
全員耳をつけて、ぴろしが「やっとピューロランドっぽくなりましたね!」と妙にご機嫌。
クイズ後はマスコミのスチール撮影。5社くらいのカメラマンがいた。耳を取って並ぶんだけど、耳つけてたせいで髪型が乱れている。名指しで「矢崎さん、裏で鏡見て髪型直してきてください」と言われて「はいっ!」と凄く良い返事をする。
再び全員揃ってスチール撮影。パシャパシャいう中観客はそれを眺めてる。するとぴろしが「皆の事忘れてないからね!」とすかさずフォロー。ナイスひろし!言われる。
池田君も「談笑してていいですよ、喋っちゃいけないって事ないんで」とフォロー。更にぴろしが被せて「あっち向いてホイとかやってなよ!」って言うと司会の方に「それはしない」とつっこまれる。
スチール撮影でだんだん悪のりしてくる大人組。カメラマンさんに「あの、もっと薄桜鬼っぽくなりませんか」とか怒られる大人組。
スチール撮影が終わると抽選会。
抽選会が終わり最後の挨拶。
みんな本当に熱かった。松田君の「演技経験が殆ど無くて、初ミュージカルで初座長というプレッシャーが大きいけど、必ず良い作品になると保証します」という力強い言葉。廣瀬君も松田君と同じく舞台経験が少ないけど本当に頑張っている。
ぴろしは「今松田君と廣瀬君が舞台経験が少ないって言ってたけど、そういうの関係ねぇなって。こういう場でいつも言ってるんだけど、本当に熱い面子が集っているので絶対に良い舞台になる」彼のTwitterでの呟きを見た後だと、本当に熱い言葉だなーと思った。
こういう熱い想いが集っている舞台を観る事が出来るというのは本当に幸せな事だと思った。
キャストを見送ってからチケット即売会と、松田君と廣瀬君との3ショットチェキ撮影、ぴろし、小野君、池田君、森さん、天野さん、清水さんの握手でのお見送り。
この辺りはあまりにミーハー的なレポになるので割愛します(笑)

イベントが終わってからの、ぴろしの土方歳三という役に対する熱いTwitterでの呟きを見て、なんだか私は無性に泣けてきてしまった。
それほどまでに彼にとって、土方歳三という役は大きなものだったのか、という事を知れたのが嬉しかったし、なにより怖いとすら思える程に大事に想う役を演じるぴろしを、舞台でこの目で、耳で、肌で感じる事が出来るのかと思うとその幸せに泣けてきた。
もがいて、迷って、怖がって、それでも挑もうとしている矢崎広という役者は間違いなくこのミュージカル薄桜鬼という舞台でまた新たな顔を見せてくれるのだと思う。彼本人でさえ未だ知らない顔を見せてくれるのかもしれない。そう思うと武者震いすらしてくる。

矢崎広という役者と、ミュージカル薄桜鬼という舞台、両方が本当に楽しみになった1日だった。
ようやく色々と落ち着いたので、三銃士の感想などをつらつら書こうと思います。
記憶があいまいで、台詞が若干間違っているかもしれませんがご容赦ください。
それにしてもアメブロって長文書くのに向いてないな…



アクサル13回公演『三銃士~仮面の男~』神奈川公演の3/10マチソワと3/11千秋楽を観てきました。
初めてKAATへ行ったのですが、大ホールは凄く観やすい劇場でした。傾斜がわりときつめについていて、ひじ掛けの無い席が窮屈感が無くて良かった。
個人的には、前から3列目下手だった時が一番観やすかったかなと思いました。
でもどこから観ても、観にくいってことはなかったと思います。
3/10はマチソワどちらもカメラが入っていたので、DVDに入るのはこの日の公演なのかなと。
個人的には大阪のも観てみたかった…。

開場アナウンスは悪役のジュサック(やまけんさん)、ミレディ(古川さん)、ロシュフォール(柄谷さん)、リシュリュー(武原さん)の4人。
雷鳴から始まるオープニング。とにかく、ダンスが素晴らしくかっこいい。
チェスの盤に見立てた舞台で激しいダンスを繰り広げる男性ばかり20人弱というのは圧巻でした。風が届く。
三銃士とダルタニアンの殺陣が美しい。風のように舞う剣先。
捕えられたフィリップが仮面をつけられるシーンは公開稽古で観たことがあったのですが、その時の叫びが凄く耳に残っていて、それを実際に舞台で正面から観た時はぞくぞくと鳥肌が立ちました。
「僕が何をしたっていうんだ!」と叫ぶ声が会場の空気を震わせる。
この時フィリップに仮面をかぶせたのは若アラミス。3回観て気付いたのは、牢獄に入れたフィリップを後ろめたそうに振り返り眺めてから立ち去っていたこと。この後を予感させる演出。

ルイとフィリップは、もちろん矢崎広が2役を演じているのだから同じ顔をしているはずなんだけれど、どうしてここまで別人に見えるのだろうかと不思議でならなかった。
フィリップは猫背気味に背中を丸め、小さな声でか細く喋る。ルイは逆に傲慢な態度で常に胸を張り、肩をいからせて上から物事を喋る。大きな身振りのルイと、繊細な指先の動きをするフィリップ。とても似ていない双子。
衣装と前髪で区別されているけど、どちらなのかは衣装を着ていなくても目で分かる。とにかくルイの目が怖い。常に見開き血走った目。でもどこか泣きそうな目。

アトスが自分の息子、ラウルの死を知った時が素晴らしいと思った。
「私の全てだったんだ…」と声を震わせるアトスに目頭が熱くなる。静かな雨音の中の震える声は、辛い。

アトスとダルタニアンの戦いが、若き日の三銃士とダルタニアンがロシュフォールと戦った時にクロスしてゆく演出は凄く良かった。
喧嘩をしながら徐々に仲間と認められてゆくダルタニアン、そのダルタニアンとアトスが今剣を交えている悲しさ。

アダルト四銃士の悪役は凄く楽しそうだった。ロシュフォール柄谷さんとか、ミレディ古川さんとかめちゃくちゃ生き生きしていた。
ジュサックやまけんさんの槍術が!ものすごくかっこよくて!長物を軽々と振り回し、ぴたっと止める見せ方がひたすらかっこよくて!

若四銃士たちは、ほんとに若いなーそして馬鹿だなーと微笑ましさすら感じながら観る。
でもその彼らがアダルト組と対比した瞬間、アダルト組がものすごくかっこよく見えるあの演出はやられる。

パスティーユに捕えられた仮面の男、フィリップを救出に行くシーンは面白かった。
地味にデブ、そして無駄に双子ww
ポルトスが身代わりを連れてくるシーンでのフィリップの演技は大阪では無かった部分らしく、マントの中から登場した身代わりの仮面の男に対して「う、生まれた…立ち会って、立ち会っちゃった…こ、このたびはおめでとうございます」っておびえた声で言うフィリップが可愛いやら面白いやら。
そのあとの「迷える小ネズミ」「ひつじ…」「小ネズミ」「ひつ…はい、それでいいです」もとにかく可愛い。なよなよとしたフィリップは声が高めで実に愛らしい。

仮面を外されて、自分の顔をぐしゃぐしゃと触りながら鏡を見るフィリップ。わけのわからない混乱と怯えが入り混じったぼんやりとした表情から徐々に目に光を宿してゆく。
「僕は、自分を貶めたひとを許せません」と語ったフィリップは、もしかしたらこの時点では本当に兄を恨んでいたのかもしれない。
思い切り背中を叩かれて、一瞬我慢するんだけどやはり痛みに耐えられなくて崩れるのがひ弱で可愛い。フィリップに対してはとにかく可愛い。
でも確かに、大柄なポルトスに思いっきり叩かれて大声出されたら怯えるよ誰だってw

一方王宮ではダルタニアンがアトスの逮捕命令を取り下げるようルイに嘆願する。
しかしダルタニアンの声は固い氷で覆われてしまったルイの心には届かず、ただただ跳ね返るばかり。
近衛兵の中から飛び出してくる暗殺者に逆上して、逆に暗殺者を自ら殺してしまうルイ。
目を見開き、夢遊病患者のようにふらふらと歩き、近衛兵を恫喝する姿はまるで狂人のよう。
ダルタニアンを銃士隊長から退かせる命令に反発され、ついに「なぜ余の言う事が聞けない!」と声を荒げる姿は痛々しさすら感じる。
傲慢で、不遜で、我儘な王であるはずなのに全てが思い通りにならない不自由さ。窮屈さ。そして誰もが自分の命を狙っているのではないかという恐怖。ルイがどんどん壊れてゆく。

三銃士たちの特訓により徐々に剣の腕を上げてゆくフィリップ。話し方にも自信が出てくる。
若四銃士達とその姿が重なり、アトスと若アトス、若アトスからラウルへ。息子に剣を教えたことを悔やむアトスに、ラウルは幸せだったはずだと言うフィリップ。心の優しい王に見える。
『One for all,all for one.』若き三銃士と、大人になった三銃士たちの声が重なる。言葉は同じでも、年月でその言葉の重みが変わってくると言うアトスの台詞は重い。

王の衣装を仕立てる為仕立て屋へ向かう三銃士とフィリップ。
モリエール役蔡さんがとにかく美しい。この人に重力というものはないんだろうか…
ルイの衣装を着るフィリップ。同じ顔で、同じ衣装のはずなのにやはり別人の顔。このあたりはとにかく見てとしか言いようが無いのだけど、とにかく顔が違う。
仕立て屋のシーンで、ライトが当たっていない時にずっとぴろしがやまけんさん、古川さん、武原さんにいじられていて可愛らしいwアクサルの中で弟分みたいな感じなのだろうか。

ルイの衣装を着て不安げなフィリップが踵を返して背中を向ける。
舞台の中央を歩いてゆく。
真ん中あたりで、おもむろに前髪を掻き上げる。
すると、歩き方が大股に変わる。
振り返り、ダンスの合図をする姿はもうルイになっている。
このシーンでとにかく鳥肌が立った。目の前で、衣装のチェンジもなく、ただ前髪を上げただけで振り返る前と後では全く顔が違った。
顔どころか、一回り大きくなったようにすら感じた。
上手く表現できないのがもどかしいのだけど、凄いとしか言いようがない。
「あっ」と声が出そうになった。

仮面舞踏会。白い仮面をつけた男たちの剣舞。そこに紛れ込む、鉄仮面をつけた男。
確かめる為、ダンスの中心へ入ってゆくルイの目に写ったのは重々しい仮面をつけた男。
仮面をつけた蔡さん(というか、このシーンはモリエールではなく、あれはきっと誰でも無い抽象的な存在)が文字通り飛び出してくるシーンは物凄いインパクトで今でも目に焼き付いている。
恐れていた仮面の男との対峙。鏡合わせという演出。思わず、自分の顔に仮面が無いことを確認するルイ。
混乱と、恐怖と、ついに来たのだという確信に怯えてえずく姿は痛々しい。
もしかしたら演出ではないのかもしれないけれど、私はルイが苦しみの中天に掲げた腕と、オープニングで牢獄に入れられたフィリップが助けを求め掲げた腕が同じように見えた。
三銃士達に眠らされ、明転した時にそこに立っているのはフィリップが扮したルイ。

ルイとフィリップの入れ替えが失敗に終わり追われる三銃士達。
怒号が飛び交い、剣の交わる音や銃声が響く中今や仮面の男となったルイと、豪奢な衣装に身を包んだフィリップが対峙する。
そこで明かされる衝撃の事実。
「兄さんさへ死ねばお前だって、とずっと聞かされてきた。今ではもう、僕の方が立派な王かもしれないね。影武者は貴方の方だったんだ、兄さん!」
殺されるはずだったフィリップを生かし、そして牢獄に入れた張本人であるアラミスはその言葉に動揺する。
自分が自分の意思でしたと思っていたことは、全てフランス政府のたくらみだったのか。自分はただの、駒にすぎなかったのか。
混乱の中、再び若四銃士とロシュフォール達の戦いとクロスしてゆく。
ジュサックを倒し、ミレディを倒し、しかしアトスがロシュフォールの剣に倒れる。
それに対し、現在では銃士隊が放った銃弾がフィリップを貫く。
「三銃士にはもう一人仲間がいた。しかし死んでしまった。だからこそダルタニアンを仲間にすることに反対していたんだ」
アトスの想いを聞かされるダルタニアン。
「貴方の人生をもてあそんでしまった」
「ありがとうございます、生かしてくれて」
「こんなところにまで連れてきてしまった」
「ありがとうございます、兄に合わせてくれて、王宮の夢をみせてくれて」
アラミスの懺悔を許すフィリップ。

「あの男が撃たれたか!」
と笑うルイにダルタニアンが弟君ですよ!と噛みつく。
どんどん壊れてゆくルイは、目を見開き、歯を見せて、泣きそうな目でにらみつけて笑う。そのアンバランスな笑顔がとにかく怖い。そして痛々しい。
しかしその場に現れたダルタニアンの従者プランシェにより、牢獄の中でのフィリップの言葉を知る。
「僕にも双子の兄がいます、僕を殺そうとした兄が」から始まるプランシェの台詞は徐々にフィリップの声に重なり、同化し、そして再びプランシェの独白で終わる。ここの演出はとても綺麗だった。
なにより、ルイが背中を向けフィリップになる瞬間、一瞬だけ本当に泣きそうな表情をしていたと聞いて胸がいっぱいになった。
「きっと誰よりも辛い兄と、代わってあげたい」と願う弟の言葉につに心うたれるルイ。しかし残酷なことに乱入してきたフーケの「騙されてはいけません陛下!こいつらも三銃士の仲間です!」の一言に溶けようとしていたルイの心が再び凍ってしまう。それも、より固く。
「貴様も余を謀るのか!」と叫ぶルイはただ切なくてたまらない。どれだけの謀の中にたった一人身を置いてきたのか。もう、誰の言葉も届かなくなってしまった。
「もう誰も信じない!奴を殺せ!」と悲鳴のような声。フィリップを殺してはいけない、彼と貴方は合わせ鏡なんだと訴えるダルタニアンの声も全てはじかれる。
「奴は違う!奴は影だ、太陽の光を奪う月だ!」ルイの言葉に違うんだと首を横に振りたくなった。
「なぜ一人も殺せない!銃士隊は王の精鋭部隊だぞ」の言葉にダルタニアンが悲痛に叫ぶ「その礎を築いたのは、彼らです!」に毎回涙腺が決壊する。
特に千秋楽が、迫力というか熱気がものすごくて、このあたりですでにぼろぼろと泣いていたような気がする。息をするのも忘れるほどのとがった言葉のやり取りにもうやめてと叫びたくなる衝動。

フィリップが撃たれ満身創痍となった三銃士と若四銃士。そして迷い続けるダルタニアン。
現四銃士と、若四銃士の刃が交える。
若四銃士達の希望の言葉を、絶望した四銃士達が否定する戦いはとにかく見ていてつらい。あの頃は良かった、でも、子供だった。
身も心も傷つき、疲れ切って膝を折る彼らの前に現れたのはフィリップ。
「諦めないでください」と静かに語りだす言葉は、千秋楽はもう枯れた声ではあったけど、だからこそ真摯に聞こえて涙が止まらない。
「光と影は優劣ではありません、ともにこの大地に広がっているではありませんか」ルイの台詞を聞いた後にこの台詞は、はっと目を覚ましてくれる。
「僕は田舎でもパスティーユでも守られて生きてきました、沢山傷ついた兄さんのほうが王にはふさわしい」沢山傷つけられ、虐げられてきたフィリップの言葉。そう言える君だからこそ、王になってほしい。
「兄を助けてください。この国を助けてください!」最後には絞り出すような懇願の叫び。思わず、彼らが膝をつく大地を見る。
その言葉からの四銃士たちの再生。ダルタニアンが迷いを振り切った瞬間。目の前に光が差す。

「たとえこの大地に我らの屍が横たわろうとも、せめて思いを残して死のう」

彼らの踏みしめる大地に眠る、たくさんの者の為にもこの国を守る。そう聞こえた。

結局四銃士達はどうなったのか、ルイは、フィリップはどうなったのか結論を出さないままラストのダンスへ。
ただ、その演出が色々とその後を想像させてとてもいいと思った。
最後衣装を脱ぎ、シャツとスラックスだけの姿となった矢崎広へスポットライトが当たる。
後に太陽王と呼ばれる王。
衣装が無いとどちらかわからない、うつむく表情でもやはりどちらかわからない。それが良い。
でもどうか、フィリップがその暖かい心でルイを抱きしめてやれる日が来ますようにと思ってしまった。


千秋楽後、最初の放送でもあった通り出演者、客席全員で黙祷。
3月11日という日にこの舞台が観られて本当に良かったと思った。
やりきったというすがすがしい笑顔に心からの拍手を贈れて良かったと思った。
強く握った拳を天に突き上げた矢崎広という役者に心の底から感謝とエールを。


とにかく素晴らしい舞台だった!というのを伝えようとしたらものすごく長くなりました。失礼しました。
メモ帳で打ってから流しているのに削れなかった…
ぴろしファンになったのはほんの最近なので、彼の生の演技を観るのは三銃士が2作目です。
彼の演技は全力投球で思いっきりぶつかってくるなという印象。強い衝撃を受ける。そんな印象。
素晴らしい2役の演じ分けだったと思います。ルイの強さと悲しさ、フィリップの悲しさと強さ、三銃士という舞台での役者矢崎広を観れた事が幸せでした。
千秋楽後急いで池袋の30-DELUXのイベントへ行ったのですが、そっちのイベントはまた機会があったら書こうかなと思います。こんなに長くはならないはずw

8月に初の単独主演舞台も決定して楽しみで楽しみで仕方がありません。
こんなに途切れなくぴろしの演技を生で観られるなんて本当に幸せ。
劇場に若干の不安はありつつ、8月までびっしりの予定に節約生活をしようと思います…