3月の思い出 | Born in New York

3月の思い出

ちょっと思い出してみる。



3月のニューヨークは激サブやった。サッブ~い真夜中のハーレムを彼と歩いた。

ハーレムは昔は犯罪が耐えなかった黒人の街。

「真夜中のハーレムを歩いてる」事がサブさに拍車をかけていたかもしれない。

一緒に旅行に行ってた女友達とでは、経験出来なかった。

彼は私に貴重な経験をくれた人。



出来るだけ、笑って、出来るだけ、微笑みあって、お互いを探り合った。

いつの間にか、手を繋いでサブさを凌ぎ合った。

手に手をゆっくりと沿わせてみた。

感触に、触れてみた。

感覚を覚えようとした。

地下鉄に乗ってから、ホテルに着くまでの道は短かった。

ホテルの前で、暖かい顔に触れてみた。


背中を見たら幻の様な気がした。

”ニューヨークで、初めて会った日本人の男の子と作った思い出”


友達に話す?「らしい事してきたねー」って言うかもしれない。


ただのちょっと素敵だった「思い出」になるかもしれない。

もしかしたら、「思い出」だけでは終わらないかもしれない。



最初は色んな思いを持っていた私たち。

今はその存在を確かめる事が出来る。


それは、二人で話せる思い出になった。