第五回ナハナハ「永井カイジのシネマジック」 | The Imaginary Label Staff blog

第五回ナハナハ「永井カイジのシネマジック」

時の流れに身を任せ、映画というのはこんなにも素敵なのはなぜ?


そんな素敵な映画を紹介するTIL Blogのワンコーナー


その名は「永井カイジのシネマジック」!


さぁ今日は第五回ということでゴレンジャー世代の私、永井カイジが紹介する


映画はこちら!


「ボウリング・フォー・コロンバイン」


マイケル・ムーア監督で2002年カンヌ映画祭記念特別賞を受賞したこの作品。


テーマは1999年4月20日、コロラド州はリトルトンのコロンバイン高校で起きた


高校生2人が12人の生徒と1人の教師を殺害したのち、自殺したコロンバイン事件や


アメリカの銃社会、そしてなぜアメリカが銃社会となったのかを描いたドキュメンタリー映画。


さらに、マリリン・マンソンやチャールトン・ヘストン(元全米ライフル協会会長)や


アメリカの白人を扱き下ろしたアニメ「サウスパーク」の原作者の登場したのも


話題となりましたね。


で、私の見解を先に述べると…


内容は素晴らしいんだけど一定のテンポをずっと保っていて、急な変化が見られない。


それが私の率直な感想ですね。


ドキュメンタリー映画ってとかく一定のテンポを保ったまま変わらないことが多いと思うんですよ。


「チェ・ゲバラ 28歳の革命」でもそうだったけど、正直ウトウト眠くなることが


ありました、正直言ってね。


それでもやっぱりこの映画はクラシックだなって思うのは体当たり取材なんですよ。


アポなしでチャールトン・ヘストンの自宅へ行ったり、


マリリン・マンソンのインタビューだったり色々と随所随所でアクセントがあります。


やっぱりアメリカの銃社会って何ぞやって考えると


KKK(人種差別主義結社)や全米ライフル協会にハリウッドスターが


所属してるってことも無視できないんですよ。


KKKは一時100万人所属してた大組織だし、ハリウッドスターがライフル協会に所属って


自分の影響力の重みを知れって話じゃん。


じゃあなんで銃社会になったのかっていったら黒人の力


いわゆるブラック・パワーと呼ばれる目に見えない力に白人が圧倒され


その力の抑止力として銃というものが生まれた。


まぁ銃が生まれた理由は数多くあるんだけど上記で上げたのも理由のひとつ。


あと、個人的な意見だけどメディアの力や銃の魔力、スーパーとかで簡単に買えるっていうのも


銃社会を作り上げた原因なのかなって思います。


殺人やエイズ、その他多くの恐怖が多い国アメリカ。


その恐怖が銃の消費につながるのではないでしょうか。

この映画を見て思ったのはやっぱり映画の力ってすごいなって思うんですよ。


スターかどうかはわからないけど、チャールトン・ヘストンって有名な方なんでしょ?


猿の惑星、トゥルーライズ、十戒っていう作品に出てたの見たし


そんな奴がコロンバイン事件直後に全米ライフル協会の会議を開いたのは


批判されて当然だし、ムーア監督はそれを体現してるんですよ。


だって時期が時期じゃん。宗教とかポリシーとか関係なく亡くなった命たちへ


冥福を祈るのであれば事件直後に集会を開くのは決して善ではないでしょ。


この映画の影響でなのか、ヘストン氏は会長の座から降りたからね。


この映画はポリティカルコレクトネスの一種だと思います。


あと映画内でマリリン・マンソンが登場するのでファンの方はぜひ見た方がいいですよ。


素晴らしい人間だし、この映画を機にマリリン・マンソンを聴き始めたからね。


この映画で彼の知られざる側面が見れます、一見さんもぜひ!


今日はドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」を紹介しました。


私はこの映画を愛しています。


K. Ngai