【梅雨はサイコー!?】ソース創りの「光と影」 | 至高のソースを創る!! 千日前はつせ 三代目 長谷川明男

【梅雨はサイコー!?】ソース創りの「光と影」

こんにちは。じめじめとした天気が続く中、雨が止んだ一瞬の隙をついて仕入れに出かける毎日を過ごす、千日前はつせの長谷川です。至高のソース創りも着々と進み、完成が近付いているという実感が少しずつ出てきました。


先日、社内での会話の中で「梅雨っていつまで続くの?」という会話になりました。1週間や10日というせっかちな声もありましたが、長い予想でも1ヶ月でした。そこで調べてみると、近畿地方の梅雨の平均期間はなんと44日もありました。今年は6月13日に梅雨入りしたばっかりなので、まだまだ先は長い・・・。ちょっとブルーになってしまいます。でも改めて考えてみると、梅雨って結構長いものですね。



梅雨に関する豆知識


wikipediaを使って調べてみると、梅雨に関して色々と知らない事が出てきました。個人的に興味があったものを以下に挙げていきたいと思います。


・梅雨はいつ終わる?

近畿地方の梅雨明けの平均は7月19日です。しかし今年の梅雨入りが平年より7日も遅かったので、もしかすると7月26日ぐらいまで伸びるかも!? 夏好きとしては、早く梅雨明けが来てほしい気持ちです。梅雨入りが遅れた年は冷夏になる事が多く、作物の収穫量にも大きな影響を及ぼすそうです。


・梅雨明け十日

梅雨が終わった直後から10日ほどは、天気が安定する傾向にあるようで、いわゆる猛暑日が多いそうです。その後にまた雨が続く「戻り梅雨」いう言葉もあります。また、梅雨末期は雷雨が多く「送り梅雨」と呼ばれます。


・梅雨の中休み

梅雨の半ば辺りに、天気が回復する時期を「梅雨の中休み」と言います。この時期は湿度、温度共に高いため、熱中症に気を付ける必要があるようです。逆に長雨が続く時期は肌寒くなるので、風邪に気を付けましょう。


・「陰性の梅雨と」「陽性の梅雨」

強い雨ではないが長く続く梅雨は「陰性の梅雨」と呼ばれ、降る時は集中するが、降らない時は晴れ間が広がる梅雨を「陽性の梅雨」と呼ぶそうです。私の仕事上では陽性の方が都合は良いですが、あまり短期間で豪雨になる洪水などの災害が心配です。今年は陽性っぽいですね。


・梅雨時期以外の梅雨

春の終わりの「菜種梅雨」、秋の長雨とも呼ばれる「すすき梅雨」、本梅雨の前に起こる「走り梅雨」、11月終わり頃の「さざんか梅雨」など、色々な種類の梅雨があります。



梅雨入り宣言はこんなに重要!!


以上、興味深く感じた情報を独断で羅列しましたが、私が梅雨と言って毎年心配するのが「冷害」「カラ梅雨」「災害」の三つです。これらがニュースに出る時は「梅雨はジメジメするから嫌だ」なんて言ってる場合ではありません。冷害による米や野菜の生産量は、自店の仕入価格にも直結しますし、カラ梅雨では水不足が心配され、土砂崩れや洪水などの災害は、人命に関わる事も多くあります。これらは地球温暖化から引き起こされる異常気象の影響もあると言われており、現代人としては率先して環境保全に努める必要があると思います。


そもそも梅雨入りを「報道機関へのお知らせ」として公表され始めたのが1955年頃で、気象情報として一般公開されたのが1986年からです。理由は通勤・通学路や排水路などの点検を促し、洪水などの災害をできるだけ防いでほしいからでだそうです。気症情報に興味を持ち、身の回りの安全をチェックするキッカケとなれるように、梅雨入り宣言は始まったのです。


それから24年が経ちました。私達はその情報を有益に役立てる事ができているでしょうか?その情報を元にして災害を回避できているでしょうか?私なりの答えは「YES」です。私はここ5年ほどミナミの防災委員を務めており、研修や訓練を続けています。地震や洪水の災害が起こった時に避難所を設営し、トランシーバーで警察や消防と連絡を取り合うのは私の役目でもあります。今回は防災の話がメインではないので割愛させて頂きますが、梅雨入り・梅雨明け宣言は暫定的なものではあるものの、こういった気象庁からの情報を元に様々な決断が下されているのは事実です。これからもっと情報技術が進歩し、さらに多くの被害を食い止められる可能性があると期待しています。



「影」があってこその「光」


「梅雨がなければもっと快適なのに」という考えは、この時期になればより強く思ってしまいがちになりますが、そんな事が実際に起こってしまうと、私達は生きていく事ができません。今の時期に雨が多く降るからこそ、渇水を回避する事ができ、一年を通して問題なく過ごす事ができるのです。梅雨というものは「種蒔き」と似ていると思います。今は何の生産性もないように見え、ひどい時には損になる事もあるけれども、これがあるからこそ将来何かが実る。まさに「光と影」の「影」の部分ですね。


ソース創りに関しても「なぜそこまでこだわる必要がある?」という意見や「そこそこの商品で手を打てば?」という声も、たまにですが耳にする事があります。しかし私が近い未来に創るであろう「至高のソース」は、店が続く限りずっとに残るものであり、店の看板であり続けるものです。正直、手を抜こうと思えばすぐにでも完成するものですが、私の中にそんな気は毛頭ありません。今でなくてもいつか光を手にする、自分でなくても将来的において店舗が高く評価されるソースを創りたいと思った次第です。





至高のソースを創るためのヒント その7

今は自らが「影」を担え!! きっちり種を蒔いて「語り継がれるソース」を創るんや!!



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