菅直人首相の“女房役”に選ばれた仙谷由人官房長官は、民主党政調会長などを歴任した政策通として知られるが、公務員制度改革担当相のポストはあっさりと玄葉光一郎政調会長に移譲してしまった。熱心に取り組んできた公務員制度改革関連法案は会期延長がなければ廃案となる運命で、このままでは“放り出し長官”の汚名を着ることになりかねない。

 幹部人事を一元管理する内閣人事局創設を柱とする改革法案は「脱官僚依存」を掲げる民主党の存在意義が問われる法案だ。仙谷氏は昨年暮れ、旧政権で登用された国家公務員制度改革推進本部の幹部10人を更迭し、改革姿勢をアピール。「私の世代で労働基本権問題に決着をつけなければならない」と述べ、早期成立に熱意を燃やしてきた。

 ところが、官房長官就任が決まると玄葉氏にあっさりとバトンタッチ。玄葉氏は公務員制度に関する知識は「素人に近い」(政府高官)。「政調会長を兼務するので無任所の方がいい」と公務員制度改革の引き継ぎに難色を示していたが、仙谷氏はその辺は考慮しなかったようだ。

 「とことんガバナンス(統治)の効いた政府を作りたいとの思いで選任されたと思う」。仙谷氏は8日、自らの官房長官就任についてこう胸を張った。だが、公務員制度改革こそがガバナンス確立の第一歩ではなかったか。これをなおざりにしては大言壮語と言われても仕方あるまい。(比護義則)

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