9月7日(水)會津風雅堂 18:30開演

風を打つ

【作・演出】ふたくちつよし
【出演】音無美紀子 太川陽介 髙橋洋介 いわいのふ健 岸田茜

 

治らんもんには、慣れるしかない。
ばってん、治せるもんに、慣れる訳にはいかんのじゃ、わしらは...。

 

1993年水俣。あの忌まわしい事件から時を経て蘇った不知火海。
かつて、その美しい海で漁を営み、多くの網子を抱える網元であった杉坂家は、その集落で初めて水俣病患者が出た家でもあった。...長く続いた差別や偏見の嵐の時代...。
やがて、杉坂家の人々はその嵐が通り過ぎるのを待つように、チリメン漁の再開を決意する。
長く地元を離れていた長男も戻ってきた。しかし...本当に嵐は過ぎ去ったのか?
家族のさまざまな思いを風に乗せて、今、船が動き出す...。
生きとし生けるものすべてに捧ぐ、ある家族の物語。

文学座公演 「ガラスの動物園」

6/22(水)18:30~ 會津風雅堂

 

劇作家テネシー・ウィリアムズの出世作であり、1945年のブロードウェイでの初演以降、国や時代を超えて愛され続けてきた名作戯曲のひとつです。

 

あらすじ

父親が家を出て以来、母子家庭として暮らしてきたウィングフィールド家の物語。 かつては上流社会にいたという記憶から逃れられない母アマンダ。不自由な足を気にして現実から引きこもり、 ガラス細工の動物たちにだけ心を許す姉ローラ。現実と乖離した母と姉を捨て去れず、 一家を支えるためこの町で働くトム。そんな出口の見えない生活がジムという青年の来訪により変化していく。 それはこの家族にとって希望の光に見えた。しかしガラス細工の動物たちが永遠の存在でないことを証明する光でもあった。 トムが奏でる追憶の調べが、二度とは戻れない過去へと導いてゆく。

 

出 演

 

       

 塩田朋子   永宝千晶   亀田佳明    池田倫太朗

 

スタッフ
美術:乘峯雅寛 照明:阪口美和 音響:原島正治 衣裳:宮本宣子 振付:神崎由布子 
舞台監督:寺田 修 演出補:小原まどか 制作:白田 聡、最首志麻子
宣伝デザイン:三木俊一(文京図案室) 宣伝写真:中山晃子

 

9月22日(水)18:30~ 會津風雅堂

 

※上演時間2時間40分 (休憩15分)

作=デビッド・アベアー  演出=鵜山仁
出演=戸田恵子  長谷川初範  サヘル・ローズ
木村由里   阿知波悟美  小泉駿也

◆作品について

「グッドピープル」は、2011年に2月に初演されました。この上演でマーギー役のフランシス・マクドーマンは、トニー賞の主演女優賞他、各賞を受賞。また「グッドピープル」は、作品賞として、ニューヨークドラマ批評家協会賞を授賞し、その他の様々な各賞にノミネートされました。
舞台はマサチューセッツ州ボストンの郊外、サウスボストン。物語は、この町の中流階級の、善良と考えられる人たちを描きますが、高校時代の恋人が中年となり、再び出会う中、お互いの生活の格差が激しく、今のアメリカの矛盾を感じることになる展開です。この作品では、その差は僅かな違いであったはずが、30年後には考えられない差になるという、人生の分かれ道を、等身大の人間ドラマで描きます。
 しかし、スティーヴィーという青年の行動に一筋の光を感じさせ、またコメディの要素もあり、現代演劇として手応えがある作品です。
 

 
ストーリー
マーギーは、マサチューセッツ州の平凡な町に住む中年女性、娘と二人暮らしである。娘ジョイスは、早産により障害を持つ20代の無職。いつも部屋に引きこもっている。
マーギーは1ドルショップのパート勤めだが、遅刻の多さから幼なじみの息子である、年下の社員スティーヴィーからクビを宣告されてしまう。彼女は、収入が絶たれてしまい途方にくれて、ジョイスの面倒を見てもらっているアパートの大家ドッティーと、高校の同級生ジーンに相談を持ちかける。
するとジーンは、マイクが医師としてこの町に帰ってきたことを漏らす。マーギーとマイクは、高校時代、一時付き合っていたのだ・・・。

7月例会 7/16(金)

毒薬と老嬢…劇団NLT

風雅堂18:30開演!

時は第二次世界大戦の火蓋が切って落とされた頃。ニューヨークの閑静な住宅街にアビィとマーサ、二人の老姉妹が一寸頭のおかしい甥のテディと同居していた。二人は町では評判の慈善家で、屋敷を訪ねてくる身寄りのない寂しいお年寄りに、手作りの美味しい“ボケ酒”をもてなしていた。テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母達を愛している。しかし、応接間のチェストの中で彼は見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう……。そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰って来た。しかも彼は、殺した男の死体と共に帰ってきたのだ。ハラハラ、ドキドキ、スリルたっぷりのストーリー。果たしてこのおばちゃま二人の秘密とは…?安楽死、老人問題をも問うブロードウェイの大ヒットコメディの傑作。

 

作    ジョセフ・ケッセルリング
翻  訳 黒田絵美子
演  出 賀原夏子/グレッグ・デール
美  術 皿田圭作
照  明 皿田圭作/古宮俊昭
音  響 八幡泰彦
衣  裳 伊藤早苗
舞台監督  竹内一貴
イラスト 北谷しげひさ
宣伝美術 高橋潤子
制  作 小川 浩(劇団NLT)
出  演

木村有里 阿知波悟美
川端槇二 永田博丈
加納健次 海宝弘之
山田敦彦 渡辺 力
小林勇樹 池田俊彦
桑原一明 川﨑敬一郎
山本行平 松岡 翔
小泉駿也 𠮷越千帆

劇団文化座    しゃぼん玉

1月24日(日) 13:00 開場 13:30 開演 (會津風雅堂)

※上演時間 2時間30分(休憩15分)

 当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗いを心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。

 

原作=乃南アサ  演出=西川信廣
出演=佐々木愛、藤原章寛、津田二朗、高村尚枝、姫地実加、小川沙織、ほか

 

◆作品について
生きる力が弱まっている現代人。人間の可能性と生きて行く希望と勇気を感じ、「人間は捨てたもんじゃない」と人生を励ましてくれる人間再生のドラマ。
直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説「しゃぼん玉」を舞台化。
作品の舞台は壇ノ浦の合戦で敗れた平家の武士たちが、追手を逃れるため流れついた宮崎県の辺境にある椎葉村。あまりに貧しい平家の没落を見た源氏は追討をやめ、椎葉に住み着くことになる。敵同士の源氏と平家が互いに許し合い共存したという伝説を持つ実在の村。
そんな悠久の時間が流れる村に流れ着いた心の闇を持つ少年が、これまで経験したことのない、温かく大きな村人たちの愛に包まれ、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。

◆あらすじ
伊豆見翔人は、毎日のようにひったくりやコンビニ強盗を繰り返し、荒んだ生活をしていた。
ある日、前を歩く女のバッグを奪うつもりが、揉み合いになりはずみで刺してしまう。長距離トラックをヒッチハイクして、どこまでも遠くへ逃げようとするが、真夜中の山道で突き落とされてしまった。
夜が明けるころ、「ぼう、ぼう」という老婆(スマ)の弱々しい声が聞こえてくる。バイクで転んでケガをしているスマが助けを求めているのだ。翔人は放っておけなかった。スマをバイクの後ろに乗せ、病院に付き添う。「ぼうはええ子じゃ」としきりに感謝される翔人はなぜか素性も聞かれぬまま、スマの家に居候することになった。宮崎県の辺境にある椎葉村でスマと翔人の不思議な共同生活が始まった……。
心に闇を持つ少年が、純朴な村人たちとの心の交流によって、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。
人間って、なんて愛おしいのだろうと思わせてくれる必見の舞台!

 

無名塾 公演

朗読劇 「人間失格」

12月17日(木) 18:30開演 會津風雅堂

原作=太宰治  上演台本・演出=岡山 矢
出演=仲代達矢 他、無名塾

◆作品について
『人間失格』は、太宰治の自伝的要素を色濃く反映した作品ですが、最初の「はしがき」の部分で、「大庭葉蔵」の幼少・学生・成人と三枚の写真のことが語られ、「第一の手記」でその幼少時代のこと、「第二の手記」で旧制中学・旧制高校時代、そして、「第三の手記」では成人してからのことが話されます。これに「あとがき」が付いて、それらの写真と手記を、京橋のスタンド・バアのマダム(「第三の手記」で登場する)を通じて貰った小説家が、この作品を世に出した経緯が明らかにされる構造になっています。
こうした作品の構造を活用し、仲代がその小説化を演ずる形で全体の構成をして行きます。つまり、「写真」のことについて最初に仲代が読み、そのあとに続けて「手記」の部分は無名塾メンバーが朗読、そして、「幼少」「学生」「成人」と辿った最後に、小説家役の仲代の「あとがき」が加わるという形態です。

◆上演にあたって
仲代は、十代の若い頃に、太宰治の文学に憧れました。敗戦後一夜にして「鬼畜米英」から「親米」へと寝返った大人たちや世間への不信感から、自分というものの拠って立つ根拠を探し求めるうちに、偽りなく自分の中にある悪や醜さをも表出した太宰の文学に巡り合ったものと思われます。価値観の混乱や甚だしい喪失感から、誰もが生きていく精神的足場をなくしている時期です。当時の青年たちにとっては、干上がった地面に水が染みこむように、太宰の文学は彼らの心を潤していったものと思われます。仲代もその一人でした。青春に特有の瑞々しい感受性を、激しく揺さぶったのです。爾来、太宰の作品は、仲代の最も愛好するものとなりました。
いま、私たちの社会にも、太宰が敗戦後に捉えた人間のエゴイズムは、変わりなく権力の中枢を覆っている感があります。嘘や偽りや隠蔽の蔓延する時代だからこそ、こうした朗読劇を上演する意味があるように思えます。                 (東北演鑑連2020年例会企画作品資料集より抜粋)

 

劇団 昴 公演

アルジャーノンに花束を

11月27日(金) 18:30~ 會津風雅堂

第59回会津若松市民文化祭参加行事

 

『アルジャーノンに花束を』(アルジャーノンにはなたばを、Flowers for Algernon)は、米作家ダニエル・キイスによるSF小説。1959年に中編小説 として発表され、翌年ヒューゴー賞短編小説部門を受賞 。2016年実施された、中高生に読んでほしい本を全国の先生が選ぶ、読売中高生新聞の文学賞「君に贈る本大賞(キミ本大賞)」で第1位を獲得。日本語版が刊行され40年余り、中高生はじめ各世代の読者を魅了し続けてきました。


人並みの知能は持たないけれどお人好しで心優しいチャーリーは、人類初の手術によって天才に生まれ変わる。
夢にまでみた人生、そして直面する現実。その果てに待っていたものは……
嵐の運命を生きたチャーリーの人生にあなたは何を見つけますか。―

 

※ 會津風雅堂、鶴ヶ城体育館東側の駐車場が満杯の場合は、「有料駐車場」をご利用ください。路上駐車は警察へ通報されます。絶対にしないようにお願いいたします。

女の一生(文学座)

2020年9月29日(火)18:30~  會津風雅堂

※感染症予防対策のためマスク着用をお願い申し上げます。

 

日本演劇史に残る文学座の財産演目

作:森本 薫

補訂・演出:戌井市郎による 

演出補: 鵜山 仁

出演:山本郁子・赤司まりこ・石川 武・大滝 寛・上川路啓志 他

 

 

劇団俳優座公演

「八月に乾杯」

7月3日(金)18:30~ 

會津風雅堂です!

(文化センターから変更になりました)

 

新型コロナ騒ぎで半年ぶりの例会開催となりました。

 

名優二人が創り出す最高の叙情劇


  

脚本:A・アルブーゾフ
  訳・演出:袋正
    出演者:岩崎加根子
        小笠原良知

 

 
【あらすじ】
 1968年、北国の夏の海辺に突然出現した正体不明の女、煙に巻かれてしまう保養所の医師。
二人が相手のことが気になりだして言葉を交わすようになったのは、しばらくたった音楽会の帰り道のことだった。二人は若くない。それが惹れあった。普通の幸せをあまり貰っていなかった二人。ひとりぼっちだった二人。他の何百万人の男と女のように戦争で手ひどい仕打ちを受けた二人の慎ましいお話し。そして、二人が別れる時がおとずれ、八月に乾杯と…。
 
解 説】
様々な過去を持つ男女…ひと夏を舞台に、老いてなお生きる喜び、人生の輝きを求める二人の恋物語。
観劇後、「人生って捨てたもんじゃないなぁ」と温かい気持ちになれるおしゃれなお芝居です。
本作は、ロシアの劇作家アルブーゾフによる二人芝居。これまでにもこの脚本に魅了された杉村春子さんや越路吹雪さんらが『古風なコメディ』『ターリン行きの船』として、それぞれ別のタイトルで上演されました。俳優座では1981年に、村瀬幸子、松本克平で『八月に乾杯』として上演され、全国各地で好評を博しました。
俳優座の財産として、後世に残すべきこの作品を岩崎加根子、小笠原良知という二人の名優が作り出します。最高の叙情劇をご期待ください。
 
 

お正月ボケでお知らせが遅れてしまいました。

 

第342回例会

鳥獣戯画公演 狂言ミュージカル 柿山伏+ぶす

1月18日(土)14:00開演 会津若松市文化センター

※昼間の公演になります。

※会場は文化センターです。 

お間違えのないようにお誘いあわせの上ご来場ください!

 

【概要】

貴重な砂糖を食べられたくない主人と、砂糖を食べたくてしょうがない太郎冠者と次郎冠者の一生懸命バトル「ぶす」
幕間に狂言についてのミニ解説を挟んで「柿山伏」
お腹ぺこぺこの修行中の山伏は、柿の木に登って食べ放題。そこに柿の持ち主が現れて、盗んでいるのはきっと猿だ、鳥だと云うので、山伏は仕方なく猿や鳥の真似をして木から落ちてしまいます。
おおらかで人間味あふれる狂言を楽しいミュージカルで親しみやすく、テンポよくお目にかけます。

 

【劇団鳥獣戯画について】

劇団鳥獣戯画 とは・・・
1975年結成。
早稲田大学在学中につかこうへい氏らと一緒に劇団「暫」で活動していた、知念正文を座長として立ち上げ、俳優には毎日の稽古が必要であるという考えのもと、中野坂上に最初のアトリエを置き、芝居創りを始めました。 また、美内すずえさんのコミック『ガラスの仮面』にたびたび登場する『劇団一角獣』は、当時の劇団鳥獣戯画がモデルになったものです。 

(劇団鳥獣戯画HPより:http://www.chojugiga.co.jp/