店長のための「言える化」推進計画(その5) | 「繁盛店は本気で相手の立場に立っている」相手軸コンサルタント:松下雅憲のブログ

「繁盛店は本気で相手の立場に立っている」相手軸コンサルタント:松下雅憲のブログ

「相手の立場」に立つのは当たり前。繁盛店は「本気で相手の立場」に立っています。では「本気で相手の立場に立つ」にはどうすれば良いのか?ブログではそこんところをもっと詳しく、ほぼ毎日書いております。どうぞ、宜しくお願い致します。




「他人の話に喜んで耳を傾ける」
「意見を述べる場合、威圧をするような態度を見せるようなことはしない」
「対立を恐れず、自分の意見を述べるように促している」
「言行が一致している」

これが、私の実施している「360度評価」の第2のブロックの質問です。このブロックの評価テーマは「効果的に伝える」です。昨日ご紹介した「責任」も同様ですが、自分の考えや想いを部下に誤解なく正確に伝えることが出来なければ、部下は上司が何を考えているのかがわかりません。そう言う状態では、仕事の成果を出すことが非常に難しくなります。

上司は部下に対して「部下がやりたくなるように正確にミッション等を伝え」て成果を出させることが仕事です。実は、これが出来ていない上司ってもの凄く多いですよね。多くの上司は「自分が言いたいことを言う」ことが「効果的に伝える」ことだと思っています。これは、半分はあっていますが、半分は完全に間違いです。

さて、このブロックでは「効果的に伝える」ためにリーダーが行うべきリーダーシップについて尋ねています。この4問を見ればおわかりの通り、「効果的に伝える」ためには、まず「相手の話に耳を傾ける」事が重要としています。上司という立場は多くのひとが「伝えたい」、「伝えれば何とかなる」と思っています。しかしその方法は、「話す」ことばかりに注力されています。しかし、「相手軸視点」をしっかり持てば、「聴く」ことが、伝える前に如何に重要なのかがわかるはずです。だって、自分の話を聴いてくれない人の話なんか聴きたくないですもんね。(多くの上司はこの部下心理をわかっていない!!)

この店で行った360度評価では、Aさんに対する部下評価は、このブロックの評価が最も厳しい評価となりました。自己評価が「2.5点」だったのに対して、部下評価は「1.67点」だったのです。自己評価の低さもビックリしますが、部下評価のあまりの低さに、分析をしていた私もしばし唖然としたくらいです。

しかし、スタッフリーダーのAさんのリーダーシップの問題点は、昨日お話しした「責任」と会わせて、ここに大きなポイントがあったのです。部下は「厳しい」だけでは、それ自体を大きな不満にはしないものです。しかし、そこに「責任」「愛情」「公平」「自由」などが含まれていないと、上司に対する「人間味」を感じなくなるのです。人間味があれば、厳しくても付いて行きますよね。

部下も、仕事の厳しさや業績を上げることの厳しさはわかっています。しかし、いつもそれを要求されるだけ、出来ていないことに対して追求されるだけでは「やる気」「やりたい」「がんばろう」という気持ちなど湧くはずがありません。人は追い詰められたら仕方なく動きます。しかし、それでは本来持っている力の半分も出せないのです。高いモチベーションを持ち、さらに鍛え抜かれたパワー、スキル、経験を持っているプロ中のプロでも、マインド、テンションが低下しているときは、良い成績は出せないのです。

ところが、上司は「させねばならない」「するべきだ」「してもらわないと困る」と考えて、無理矢理にさせようとします。当然のことながらそれでは部下は上手く動けません。上司はさらに目くじらを立てて部下を追い詰めます。そして・・・

自分がそうされるとやる気なんて出ないのに、部下にしてしまうのが上司の悲しい性です。この360度評価では、そのことについて改めて自覚をすることを求める仕組みになっています。そして、「上司のやり方・伝え方」を変えてもらうのです。

「部下に伝えるときに威圧する」様な上司は世の中にはごまんといます。そう言う上司は、自分でもそのことはわかっているのです。Aさんも同様です。だからこそ、同じような悩みを持つ上司達には「どうすれば効果的に伝わり、部下が気持ちよく動けるか」を必死で会得して欲しいですね。

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