Solid Converter PDF v6 | DTPやってるサラリーマンのブログ

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Solid Converter PDF v6 とは、PDFを、レイアウトをほぼ維持した状態でWORDに変換するソフトです。

で、これを使ってみた感想です。

 

・そもそもインターフェイスがすべて英語

けっこう、コレはつらいです。

サイトに簡単な説明があるのですが、それだけではちょっと…。

いろいろなところで、いろいろ設定できるみたいなんですが、さっぱりわからない。

ちなみにパッケージ版を買ったのですが、取説はついてきませんでした。

 

・変換時間は、だいたい300ページほどで10~15分程度(たぶんパソコンのスペックによる)

 

・何度も作業をするとパソコンの動作が不安定になっていく(たぶん、これもパソコンのスペックによる)

 

・レイアウトの再現性はけっこう高い

ただし、

・タブで送ったものでも、WORDではインデント長+スペースで調整される

・均等割付で文字スペースが空いていると、WORDでは文字幅調整+半角スペースで再現される

あくまでも見た目は、けっこうPDFどおりになっています。

でも、データとしてきちんと再現しているわけではないので、これをWORDでデータを流用するとかは厳しそうです。

むしろ、英文のPDFを元に日本語の翻訳手配をする場合なんかに良さそうです。

PDFのレイアウトそのままにWORDで原文を手配できるので、こういう使い方が有効そうな気がします。

 

・PageMakerやIllustratorのように表の概念がないものでも、WORDでは表として再現できる

これは思わぬ収穫でした。

おかげで表選択してコピペという作業が可能になります。

当社のように、いまだにPageMakerのデータを引っ張り出してきてあれこれしたり、MacのIllustratorで作っていたものをInDesignで作り直す、なんてときは、かなり重宝しそうです。

 

・日本語の再現性は使い物にならない

外国のソフトだからなのか、それとも元としたPDFがヘボだったのか日本語の処理はいまいちでした。

無理矢理、レイアウトを再現しようとするためか、フォントに長体・平体がかかることが多々。

それと半角カタカナが消滅することがあるのは痛かった…。

 

・PDFfactoryで作ったPDFは使えない

なんででしょうね?

 

・PageMakerのように、2バイト文字のフォント埋め込みができないPDFでは使えない

当たり前といえば当たり前なんですが。2バイト文字が全てイメージになってしまいます。

その代わりというわけでもないのですが、Solid Converter PDF v6からPDFを作る機能があります。

なので、元データがあるのなら、これでPDFを作り直せばいいでしょう。

和文フォントを使っていてもフォント埋め込みPDFが作れます。

 

とまあ、これが私の環境で使ってみたカンジです。