このブログでは、たびたび「紙版で印刷屋さんに持っていく」と書いています。
確かに、現在勤めている会社では大半が紙版なのですが。
かつて勤めていた会社ではPDFで入稿していたこともありました。
というわけで、今回は昔話でも。
(なにぶん、記憶が頼りなので多少事実関係が誤ってる可能性がありますが、その辺はご了承ください)
時は2001年。
WindowsXPが出始めで、まだまだWindows2000とかWindows98が主流だった頃です(Meは不思議と見かけなかった…)。
新卒で入社した会社ではWindowsのWord 2000(あるいは98)でパソコン用アプリケーションの取扱説明書を内製しており、私も仕様書から記事を起こして執筆するテクニカルライター的なことをやっていました。
当時の私が勤めていた会社はあくまでもソフトウェア会社で、DTP的な設備やノウハウは、きちんと整備されていませんでした。
(この話はまたいずれ)
そういう環境で作られたWordのデータを印刷屋さんへ渡して、それを製本していました。
でも、上記のような環境で作っているWordのデータなので、なかなか思うようにいかなくて…。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、Wordって環境に影響されて、勝手にいろいろ調整しちゃうのですよ。
この「勝手に」っていうのがくせ者で。
こちらの環境で出力したものを見本につけて、印刷屋さんでそれを再現するという段取りだったのですが。
Wordがブラックボックスで勝手にやってるものだから、長文・大ページの印刷物を人間の目で追いかけるのは、なかなかにしんどい作業です。
こういう状況を改善しようと考えられた方法の一つが、こちらと印刷会社のプリンタドライバをAcrobatに統一しよう、というもの。
当時のPDFとかAcrobatを取り巻く環境がどうだったのかハッキリと覚えてないのですが、使っていたのはAcrobat4とか5でした。
これで、とりあえずプリンタドライバは共通になったのですが。
それでもWordから印刷しているので、根本的解決にならないよな~……ということで次の改善策として、PDF入稿をやってみようということでした。
……と話が長くなったので、この続きはまた別の日に。