宝塚に医療系大学 2010年に開学計画

 大阪市や横浜市などで医療系専門学校四校を経営する学校法人平成医療学園(本部・大阪市、岸野雅方理事長)が、川西市と宝塚市の境にある同市切畑に、四年制の医療系大学「宝塚医療大学(仮称)」の設立を計画している。二〇一〇年四月の開学を目指している。

 二〇〇〇年創立の同学園が大学を設立するのは初めて。同学園大学設立準備室によると、大学は保健医療学部の一学部で、理学療法学科(定員四十人)と東洋伝統医療学科(同百二十人)を設ける。東洋伝統医療学科には柔道整復学専攻コースと鍼灸(しんきゅう)学専攻コースを置く予定。

 大学の敷地は約五ヘクタール。来年三月に文部科学省に設置を申請する予定。

 大学の用地を含む周辺の約三十三ヘクタールは、旧住宅・都市整備公団(現都市再生機構)が一九七四年に取得。同機構と両市などの協議で二〇〇七年三月に競争入札し、うち五ヘクタールを同学園が落札した。残る二十八ヘクタールは〇六年九月、宝塚市に売却された。(切貫滋巨)

(9月13日 神戸新聞)


 いまいち、どのあたりに開設予定か判らないので調べたところ、この周辺 らしい(川西明峰高校南の宝塚市側から伊藤忠グラウンド北の区域)。ってほぼ川西市だ。宝塚造形芸術大学と同じで学生が主に使う駅はJR川西池田駅、阪急川西能勢口駅になりそうだから宝塚市への学生が起す経済効果は限定的と予想します。宝塚造形芸術大学はまだ下宿などで雲雀丘周辺に経済効果が考えられたけど・・・。

 おまけに宝塚市が取得した二十八ヘクタールは市議会議事録によると「東端に、民有地にまたがる形で、国土交通省の所管する急傾斜地崩壊危険箇所が1カ所、同じ場所に重複して農林水産省の山腹崩壊危険箇所が1カ所、さらに西端部分の渓流に土石流危険渓流2カ所の指定がされている。また、国土地理院の断層分布図によれば、北端に沿って位置がやや不明確な活断層が存在する。」(東の南側の一部:松が丘の住宅地に被害を及ぼすというおそれのある区域が急傾斜地崩壊危険箇所及び山腹崩壊危険区域に指定されている。・西側:危険渓流の看板が川西市によって設置されている。)と維持管理にお金が掛かるだけでなく、MapFanWebで表示されている伊藤忠グラウンド横から川西明峰高校に抜ける道は「ただ、これも当該地の特性でございますが、権利関係はたいへん複雑になっているということで、こういった道路の形であっても権原でいろいろな係争が起きてるといったことも聞いておりますので、現在どこまで(市道の)認定がかかっているか確認していただいていますが、いろんな方とお話をすると、そういったこと、非常に権利関係難しいいうことは聞いております。」と宝塚市にはあんまりいい材料がない場所のようです。財政難だからね宝塚市も。

※いずれも平成18年6月・9月の委員会・定例会議事録より