民間航空機メーカーも正念場!減産か、資金調達か。 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

民間航空機メーカーも正念場!減産か、資金調達か。

【News Source】
Fujisankei Business i/Bloomberg Global Finance
配信日時/3月26日
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903260010a.nwc
日本と海外の航空情報を配信!「Flight Blogger's」-index.jpg米シアトルのボーイング社生産ラインで組み立て中の次期中型双発旅客機「B787」。

民間航空機製造大手の欧州エアバスと米ボーイングの両社は、金融機関の貸し渋りが発生している現状では、さらなる減産を行うか、航空機販売の資金調達を自力で行わざるを得ない状況に追い込まれているという。米航空機リース業のインターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)が事情を明かした。
エアバスは現在3715機、ボーイングも3633機の受注残を抱え、向こう8年間の両社の業務予定は埋まっているという。昨年9月のリーマン・ブラザーズの経営破綻で旅行需要は減退しているが、航空機生産のペースは低下していない。
iLFCのスティーヴ・ウドヴァーヘイジCEO(最高経営責任者)は航空機業界の現状を、『爆弾が破裂する際、閃光の速度は爆音の速度より速い。閃光は昨年の9月に発生したが、爆音(航空機生産の低迷)はシアトル(ボーイングの本拠地)やトゥールーズ(エアバスの本拠地)には到達していない』と例え話で説明した。同CEOは、2010年半ばから航空機の減産が35%に達すると予想している。
エアバスは先月19日、同社が今年10月から中型機A320シリーズの月産36機態勢を34機態勢に縮小、大型機も8.5%減産することを明らかにした。ボーイングも同様に、来年から10%の減産を実施する予定だ。
ドバイの航空機関連会社、ドバイ・エアロスペースのリース部門DAEキャピタルのロバート・ジェニスCEOは、リース機を20~25%削減する必要があると語った。アジアの航空機リース最大手、BOCエビエーションのロバート・マーティンCEOもリース事業の15%縮小を計画していると明らかにした。
マーティンCEOは『資金不足は航空機メーカーの負担となる。メーカーには2つの選択肢がある。航空機納入のための資金調達をするか、減産をするかだ』と語った。
エアバスのリース・マーケティング部門責任者、マーク・ピアマンライト氏は16日、同社がこれ以上減産しないよう状況が好転することを望むと述べた。
ボーイングの航空金融サービス部門のスコット・シェラー副社長は、今年のボーイングの生産計画は既に確定し、『今から何かの措置を取ることはできない。2010、11年、それ以降の需給バランスを非常に注意深く観察している』と語った。
ボーイングは2008年、シアトルの生産工場で月産40機ペースで航空機を製造していたが、ストライキが発生したため、年産台数は15%減の375機にとどまった。2009年には同社は年間480~485機を納入する予定だ。(By.Susanna Ray)