韓国、大型の大統領専用機調達で100億円超を投入? | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

韓国、大型の大統領専用機調達で100億円超を投入?

朝鮮日報(韓国)8月30日AM9:03/ペ・ソンギュ記者

▲韓国空軍が運用する大統領専用機。米ボーイング社製B737‐300型旅客機をベースにした古い機体で、航続距離は僅か3000Km。ミサイル接近警報装置やミサイル撹乱装置が搭載されているとも言われている。1985年7月から1機のみで運用を開始したが、老朽化の問題で退役の日もそう遠くはない。

韓国大統領府(青瓦台)が現行の大統領専用機をボーイング747やエアバスA380など大型機種に変更する方向で検討していることが、29日までに分かった。計画通りに進めば、李明博(イ・ミョンバク)大統領の任期末の2012年頃に新しい専用機が導入される。大統領府の担当者は『定期国会に関係官庁が専用機の予算を計上することを検討している』と述べた。
現在運航している大統領専用機は1985年に導入されたボーイング737で、定員がわずか40人に過ぎず、航続距離も短い。このため、政府は最大数百人の政府関係者や取材陣が同行する大統領の外国訪問のたびに大韓航空やアシアナ航空の民間機を借りて、内部を改造した上で使用している。
韓国政府は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の2006年に新専用機導入に向けた初年度予算として約300億ウォン(約30億円)を編成し国会に提出したが、当時野党だったハンナラ党の反対で全額が削減された。大統領府の関係者は『景気が低迷する状況で、1000億ウォン(約100億円)以上かかる専用機の導入は負担が大きいのも事実だが、韓国も世界10位圏内の経済大国であり、前向きに検討する必要がある』と述べた。
ただ、導入が決まっても、引き渡しは2012年以降となるため、李大統領が新専用機を利用できるのは長くても半年程度になる見通しだ。
【コメント】
韓国政府が次期大統領専用機調達のためにどの程度の予算を確保するのかは分かりませんが、大型旅客機で知られるB747‐400は240~280億円、さらに世界最大級の旅客機A380に至っては300億円を軽く越える代物です。
李明博が大統領に就任して以来、韓国財政は回復の兆しどころか益々悪化しつつあることから、盧武鉉政権時代の3倍を越える100億円超の概算要求が国会に提出されれば、再び審議が紛糾する可能性もありそうです。