G8各国下院議長の国内移送に政府専用機を使用 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

G8各国下院議長の国内移送に政府専用機を使用

【情報元】
MSN産経ニュース8月15日AM1:38

9月1、2の両日、広島市で開かれるG8(主要8ヵ国)下院議長会議の際、河野洋平衆院議長ら各国議長の国内輸送の手段として政府専用機を使用することが14日、分かった。天皇、皇后両陛下や首相の海外訪問で主として利用される政府専用機を議長が国内移動で使用するのは初めて。
原油高による燃費高騰のあおりで、政府専用機を運用する航空自衛隊が燃料節減を進める中、行政経費のかさむ今回の使用には疑問の声も上がっている。
G8下院議長会議は、毎年行われるサミット(主要国首脳会議)関連行事の一つ。9月1日に東京で河野議長主催昼食会、天皇陛下拝謁を行った後、河野氏ら各国議長を乗せて政府専用機で広島へ移動し、会議終了後の3日に再び議長らを乗せて帰京する。
政府専用機は、空自が運航する客席約150席のボーイング社製ジャンボ機(B747‐400)で計2機。利用の際には通常、危機管理上の理由で乗務員だけを乗せたもう一機を同時運航する。また、同一経路を飛行する事前確認訓練を一機が実施する。
空自によると、東京‐広島間の往復の燃費は約465万円かかるため、事前確認の465万円に、会議当日に2機がそれぞれ1往復した場合の経費を単純に合計すれば、計1395万円かかる計算だ。
一方、民間航空会社によると、110人が搭乗できる民間機を3日間チャーターした場合の費用は最大でも約1000万円。隊員の人件費や空港使用経費などを含めると民間機に比べかなり割高になる。
衆院事務局は民間チャーター機や定期便の使用も検討したが、あえて政府専用機を使用する理由について「河野議長の決定による(国際会議課)」としか説明していない。
議長による政府専用機の使用は、国賓などの輸送を定めた自衛隊法上問題はなく、防衛相の許可があれば使用できる。ただ、国内輸送に政府専用機が使われたのは過去9回だけで、両陛下、首相の利用に限られてきた。今回、政府専用機の運航費用はすべて空自予算で賄われるため、各国議長の搭乗代も空自持ちだ。
空自は平成20年度予算に438億円の燃料費を計上しているが、燃費高騰の影響で、基地と訓練空域間の飛行速度を抑えるなどの節約に取り組んでいる。政府関係者の一人は「空自が訓練時間の短縮に悩まされている実態を河野議長は知らないようだ」と語っている。
【コメント】
そもそもG8各国の下院議長が一度は東京に集まるのに、わざわざ広島まで移動して会議を行うという手間暇のかかる計画自体がおかしいのではないでしょうか。
政府専用機は本来、総理大臣や閣僚、天皇一家の公務移動で使用されるための物ですが、河野議長の“鶴の一声”で政府専用機の使用を決めるという仕組み自体も、税金の浪費を助長するもので好ましくないと思います。