空自F‐4戦闘機の後継候補に欧州製戦闘機が浮上 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

空自F‐4戦闘機の後継候補に欧州製戦闘機が浮上

【情報元】
東京新聞7月5日


防衛省がF‐4ファントム戦闘機の後継として選定を進めている次期戦闘機(F‐X)に、欧州共同開発のユーロファイターが急浮上してきた。アメリカ製(戦闘機)は技術を公開しない“ブラックボックス化”が進み、「日本の国益につながらない」との反発の広がりが背景にある。
前例のない欧州機への傾斜に米政府がどう出るか不透明なことから、機種決定は2010年度にずれ込む見通しだ。(以降の本文は紙面掲載なので、ここまで)
【コメント】
防衛省は現在、F‐4戦闘機の後継機として米ロッキードマーチン社製F‐35A、米ボーイング社製F‐15E&F/A‐18E/F、欧州ユーロファイター・タイフーンの4機種を候補に上げています。
防衛省は今日まで、世界最強と唄われた米ロッキード社製ステルス戦闘機「F‐22Aラプター」の導入に固執していましたが、米政府や議会が輸出禁止政策を続行させてしまったため、導入は事実上不可能となりました。
現在のところ、防衛省が有力視しているのは、ステルス性ではF‐22より劣るが驚異的な電子戦能力を持つF‐35Aと、欧州ユーロファイターの2機種に絞られているようです。
ただ、防衛省と三菱、川崎といった重工業各社は日本国内でのライセンス生産に固執している側面もあることから、最有力候補として欧州ユーロファイターが浮上したというわけです。
その他のF‐15EやF/A‐18Eはライセンス生産こそ可能なようですが、設計が古過ぎる上に、一部ブラックボックス化で米メーカーから部品を定期的に調達しなければならないこともあり、候補機としては敬遠されているようです。