iphoneを使って無料でパソコンを遠隔操作[TeamViewerとRemoteBoot] | ipon3gsのブログ

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最近AppStoreに登場したアプリ「TeamViewer」。
このアプリは、パソコンを遠隔操作できるアプリです。
iphoneとそのパソコンにTeamViewerをインストールしてマッチングを行うと、
iphone上に遠隔操作対象パソコンのデスクトップが表示され、マウス操作やキーボード操作が自由に行えます。
今のところは音声や動画再生などは再現できませんが、結構さくさく動くので感動します。

なんだか危険な匂いのするアプリですが、早速導入。

まずデスクトップパソコンの方にTeamViewerをインストール。
インストール自体は簡単で、起動させると「セッション待ち」「セッションの作成」などの表示がある画面が出ます。
これでデスクトップパソコンの方の準備はOK。
次にiphoneですが、ここで注意。
iphoneにインストールしたTeamViewerは起動に時間がかかります(20~30秒くらい)
アプリ起動してからなんの動きも無いですが、少し待ちましょう。
すると
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こんな画面がでるので、デスクトップパソコンの「セッション待ち」のところに表示されている
TeamViewerIDとPasswordを入力します。
(PasswordはデスクトップPCの「その他」→「オプション」→「セキュリティ」から
マスターパスワードが設定できるので、同じパスワードでログインしたい人は設定しときましょう)
TeamViewerIDとPasswordを入力したあと、Connect to partnerをタップするのですが
下の「Not ready. Waiting for internet connection」に注目してください。
これが「Ready to connect (secure connected)」になったら
Connect to partnerがタップできるようになります。
一度入力したTeamViewerIDとPasswordは下の「Recents」に登録されるので
次からはわざわざ入力しなくてもよくなります。
以上で接続完了。あとは自由に操作できます。
電源をOFFにすることもできます。
一応操作方法を書いておくと・・・

タップ・・・クリック
ダブルタップ・・・ダブルクリック
2本指でタップ・・・右クリック
2本指でフリック・・・マウスホイール上下(スクロール)
ダブルタップの2回目のタップで指を離さずにフリック・・・ドラッグ

です。

で、これは素晴らしい技術なんですが、これを何に活用するのかとなると悩みどころです。
私はデスクトップPCに置き忘れたファイルなどを遠隔操作でアップローダーなどに上げ
iphoneで回収するというような使い方をしています。

しかしそこで不便なのが、外出時にいちいちPCの電源をつけてTeamViewerを起動させておく必要があることです。
そこで登場するのがWOLという技術。
これは遠隔操作でパソコンの電源すらもOFF状態からON状態にかえてやろうというものです。
仕組みはパソコンの電源を落としたときに、パソコン内のインターネットにつながっている部分のみ電源を落とさず、
そこにインターネットを介して外部から信号を送ることで、パソコンを起動してやるというものです。
(当然モデムなどは電源ONにしておかなければならないので
パソコン周辺すべてを電源OFFにするような節電家の方々には無理です。)

で、その信号を送るアプリが実はiphoneには前から存在していて、しかも無料。
RemoteBootというアプリです。
それらの設定の仕方を説明します。

ここから少し難しいので、わからないところは調べるか諦めてください。
まずデスクトップPCの設定からです。
私のパソコンは
OSがWindowsXP、
マザーボードはASUS P5K、
ネットワークアダプタはMarvell Yukon 88E8056 PCI-E Gigabit Ethernet Controller
ですので、その設定方法で説明していきます。

1.マイコンピュータ→システムの情報を表示→ハードウェア→デバイスマネージャ→ネットワークアダプタから、
自分の使っているネットワークアダプタを右クリックしプロパティ。
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2.詳細設定タブ→プロパティから「ウェイクアップ機能」を選択し、値をマジックパケットにする。
3.同じく、シャットダウンからの起動を選択し、値をオンにする。
4.電源の管理タブ→「電源の節約のために・・・」と「このデバイスで、コンピュータの・・・」にチェックし、
デバイスマネージャを閉じる。
5.デスクトップPCを再起動し、Bios設定画面でPCI DevicesおよびPCIE DevicesをEnableに設定する。
(Powerの項目の中にあるはず。これで電源切ってもネットワークアダプタは通電状態になる)
(OSが起動する前にDeleteキーをおしているとBios設定画面に入れる)

以上でデスクトップPCの方の設定は終わり。

http://yamatyuunet.bne.jp/pc/WakeOnLAN/index.htm
上のアドレスのサイトにも詳しく書かれているので参考になると思います。

次にiphone側の設定です。
RemoteBootを起動すると

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こんな画面が出ます。
一番上の12345の数字は、5個分の設定を保存できる枠です。
Nameは適当に入力してOK。
次に、デスクトップPCのMAC AddressとIP Addressを調べます。
調べ方・・・
1.デスクトップPCでコマンドプロンプトを起動
2.ipconfig /allと入力してEnterキー
3.イーサネット アダプタ ローカルエリア接続の項目の
Physical Address(物理アドレス)
IP Address
のところがそれです。(OSの種類などによって表示の仕方が若干違います)
それをRemoteBootの項目に入力。
ちなみに、真ん中のBroadcastがオンになっているとIP Addressが書き換えられないのでオフにしてください。
Target Portはそのままでいいと思います。
ここでBOOTを押すと電源OFFになっていたパソコンが起動します。

以上で、外出先からiphoneで自宅のパソコンを電源ONからOFFまで操れるようになります。
いい忘れましたが、デスクトップPCのTeamViewerはスタートアップに登録しとかないとだめですよ。

(無線LANで接続されているパソコンを遠隔起動させるにはRemoteBootでは無理みたいです。
iWOLという別のアプリなら可能みたいです。)

追記(2010/08/26):
ちょっと追記しようと思うので、今文章作成中。