こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
お店をやっていると、『上手く行くこと』と、『上手く行かないこと』があります。
売上げを上げて行くには、『上手く行くこと』をやり続けて、『上手く行かないこと』を止めればいいのです。
しかし、これが、口で言うほど簡単でないのが現実でしょう。
では、なぜ簡単でないのでしょうか?
それは、『上手く行くこと』ほど、それぞれのスタッフさんが、それぞれのやり方を身に付いていることが多いからです。
この場合、お店の仕組みとなっていませんので、『上手く行くこと』を一部のスタッフさんは知っていても、ほとんどのスタッフさんは知らないことが多いでしょう。
同じ店舗の中でも、このようなことが起こるのですから、複数店舗ある別のお店では、全く知らないことになるのです。
これって、実にもったいないと思いませんか?
知らないことには何も始まりませんので、知らないスタッフさんにも、『上手く行っていること』を教えたとします。
そうすると、どうなるでしょうか?
多くの場合、教えられたことを、自分がやりやすいように『自分流にアレンジ』してしまいます。
本当は、『教えられたそのままを真似すればいい』のですが、どうしても大なり小なり変えたくなるようです。
そうすると、上手く行きません。
上手く行かないから、『教えられたこと』に不満を持つのです。
最悪の場合は、『自分には合わない』と言って、『教えられたこと』をやらなくなります。
では、どうして上手く行かないのでしょうか?
原因は、『教えられたこと』を、『自分流にアレンジ』したからです。
おそらく、教えられたそのままを真似すると、上手く行ったことでしょう。
これは、『上手く行ったやり方』を教える場合、ある程度、要点をまとめて教えることが多いからです。
説明する時に、一部、具体例を示して伝えますが、全てを伝えることはできません。
そうすると、要点だけで分かったつもりになって、自分流にアレンジしてしまうので、微妙にポイントがズレて再現できないのです。
なので、『上手く行ったこと』を生かすコツは、『そのまま真似をすること』になります。
では、なぜ、自分流にアレンジすると微妙にポイントがズレて、上手く行かないのでしょうか?
それは、『上手く行くやり方』は、最初から上手く行った訳ではないからです。
通常、『行動する→失敗する→改善する』、また、『行動する→失敗する→改善する』、この繰り返しを行って、やっと『上手く行くやり方』を見つけます。
だから、『上手い行くやり方』を自分流にアレンジすると、ほぼ失敗するのです。
これは、当然の流れになります。
先程の流れのように、失敗した後に、改善すればいいのです。
しかし、教えられた人は、『上手く行くやり方』を行えば、上手く行くと思っています。
ここに、勘違いがあるのです。
行動すれば、上手く行くのは、教えられたことをそのまま真似した時だけになります。
もちろん、自分流にアレンジして、自分流の上手く行くやり方を見つけることはとても大切です。
つまり、『行動する→失敗する→改善する』、また、『行動する→失敗する→改善する』、この繰り返しを行って、『上手く行くやり方』を見つけ出すことができるスタッフさんが増えると、さらに売上げが上がって行きます。
とはいえ、最初からそこを望むのは難しいので、自分流にアレンジせず、『そのまま真似ること』から始めてもらいましょう。
これが、『上手く行った事例を生かすコツ』です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則