おじいさんは、愛を確かめる儀式がおすき
では、カワイイもの順に・・
初級① 「なにがあっても離れません」と書いたメモの交換。
初級② ナミコの髪を小さなツボに入れて携帯する(どこの髪かは謎)。
ここまでは良いのですが・・・
「血の杯しよ♪
」
」いきなりエスカレートして、グロく上級になります。
ある日温泉で。
「なぁ～なぁ～ ナミコ♪ 血の杯をかわそ♪ 強い強い愛や・・」
」「痛めるのは好きだけど、ナミコが痛いのはイヤだわ・・」
「よっしゃ♪ わしが見本を見せてやろう
」
」おじいさん、ぷっちりと指を針でつつき、ぽつっと一滴、
杯にたらしました。
「まぁ～～～～♪ もう献血もできない年齢の血にしては、綺麗だわ♪」
「ナミコはこんな儀式にまで失礼なこと言うし、かなわん!!
」
」うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪
「さぁ・・ナミコの番や・・」
浴衣を整え
正座をしているおじいさんは
真剣です!
「あら♪それは、見本だと聞いたけど
」
」「 ・・・・・ 
」
」その日、おじいさんは
指に絆創膏を巻いて、
ふてくされて寝てしまいました。
次の朝♪
「血の杯で裏社会ゴッコするより、これにしましょ♪」
「わ♪ エエな! 絶対やろ♪いこいこ♪」
」そう。おじいさんが、やたらに興味を持ったのはこれ!!
江ノ島の「龍恋の鐘」
こんな鍵に二人の名前を書いて
こんな風にかけて鐘を鳴らし・・・
永遠の愛を誓うというもの♪
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪
「錠前で結ばれるなんて、一心同体、逃げられない愛やな♪」
」錠前・・・(^^;
さて、いざ、江ノ島へ
「なぁなぁ、ナミコ、湘南って、夏は恋のメッカになるんやろ?」
」(^^;
・・・どこでそんな情報、仕入れてきたのかしら?(笑)
青い海を眼下にみおろす、恋人の丘「瀧恋の鐘」では、
大勢の10代、20代のカップルが、次々に鐘を鳴らしています。
将来に希望が満ち溢れた、幸せそうな光景。。
「ナ・・ナミコ。。えらい若い人ばっかりやな。。。わし、恥ずかしい・・」
「いいじゃない♪ あなたはHは負けてないって言ってるんだから、気にしなくても♪」
「・・・・・
」
」「みんな永遠の愛と、将来を誓い合うために来るのよ♪」
「わしの将来やて・・ もうあらへん・・・・」
「まぁ♪ あなたらしくなく、ネガティブね。」
でも、冷静に見れば見るほど
若者が間違って落ちないように、
高齢者のボディガードがひとり、監視している感じだわ♪
おじいさんが声をかけられています。
「すみません。写真撮ってもらえますか?」
一人が言えば、他のカップルも次々に頼んできます。
断れないおじいさん。
顔を梅干のようにして必死です(笑)
どうやら、愛を誓いに来たお客と思われていないご様子。
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪
「さあ、私たちの番よ♪」
おじいさん、鐘を鳴らします。
チーン
「ナミコ! なんか、いまの音
りん(仏壇の鐘)みたいな音やな!」
(本当にそんな音なの♪)
「あなたらしくていいわ♪」
クスクス笑う声や、
プッと吹き出す音。
これぞ
将来を物語る
鐘!虐待♪
「ナミコ・・わしの将来って、そういうことなんやな・・・・わかった」
「まぁ♪ せっかく儀式をしたんだから、シラス丼でも食べて帰りましょう♪」
「・・・うん・・・・ 若い男は線が細くてシラスみたいやな(←負け惜しみ)」
「そうね♪ ガッツリ食べてやりましょうよ
」
」
おじいさんとナミコ、
仲良く、名物の「生シラス丼」を食べて帰りました♪
朝採れシラスはとてもおいしいので、お試しあれ。(季節と数は限定)
・・・・楽しかった夏の思い出です。
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