おじいさんは、酸いも甘いも辛いも苦いも・・・すべて経験しているぶん、
強い刺激がお好き♪
良い刺激に満ち満ちたライフスタイルは、高齢者元気のヒ・ケ・ツ♪
おじいさんの夏の楽しみは・・・
もしかしたら、海の中でHができるかもしれないという期待。
春・秋の楽しみは・・・・
桜や紅葉にかこつけて、野外Hができるかもしれないという期待。
さて、冬は・・?
毎年、おじいさんの知恵はくるくるとまわります。
「冬山に行ったら、失楽園やな♪ 失楽園ごっこはどうや?」
「ナミコは、まだ本当には死にたくないわ♪」
「・・・・・」
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪
「失楽園は別にして、とにかく、車でどこか行きましょうよ♪」
「よっしゃ♪」
おじいさんが、おかしな刺激♪を考えている日は、
車の中で、必ず、昭和30年代の歌を収録したカセットが流れます。
青春時代に戻るためよ♪
見合いの時代のおじいさんたちには、
大恋愛の末、結ばれなかったという
悲恋の過去もあるようです。
(みなさんそう仰るので、真偽のほどは別にして・笑)
女は次に好きな人ができたら、割と過去を忘れることができますが、
男は、「自分の生きてきた証」として
過去の女性のことは、ず~っといい意味で引きずります。
女性のみなさん、この男心にヤキモチ妬かぬように・・(^_-)♪
この時点で、顔つきまで若返り、おじいさんは、ひとり盛り上がってきています。
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪
「そうだわ♪ このホテルの前に車を止めて
車の中で寝ましょう♪
こんなホテルには絶対に泊まれない、遭難者というシチュエーションで」
そこは、おじいさんがいつも利用する、
地元の県では、一番と言われるホテルの前。
「よっしゃ♪ おもろい!! 遭難した中で愛し合う、遭難ゴッコやな」
「しかも、毛布は一枚よ♪
一枚でくるまるの。二人の体温だけで温め合うのよ♪」
おじいさんは、近くのお店で一枚の毛布を買いました。
「泊まっている人を羨むように、できるだけホテルの前で寝ましょう♪」
さて、ナミコとおじいさん、一枚の毛布にくるまりたいんだけど、
前のシートでは毛布が足りず、後ろのシートでは、一人が足元に落ちてしまいます。
車内の明かりをつけて、一番寝やすいポーズをあれこれ模索
「寝にくいけど、ホテルにも泊まれないかわいそうな2人が、
遭難して愛し合うやて・・・・
深い深い、底なし沼のような愛やな♪(うっとり)」
おじいさんは、めちゃくちゃ盛り上がっています。
しばらくして・・・・
トントン・・・
軽く窓を叩く音が。
見ると・・
いつも外に立っている
ベルボーイさんの姿が
窓の画面いっぱいに!
飛び起きる
おじいさん
目がいつもの10倍くらいの大きさになっています(笑)
「車のライトが点いていて、
一向にこちらにいらっしゃらないので。。
大変、失礼いたしました。
どうされましたか? お部屋も、ご用意できますが・・・」
「あ・・
今日は全館満室な気がしてたんやけど・・
・・・光がぎょうさん、点いとるし・・
満室やったら、悪い思て・・・」
しどろもどろだわ♪(笑)
「こんなにお寒いですし。
大丈夫ですよ。ご用意しますので、車を玄関前におつけくださいませ」
「・・・・」
決まりわるく、ノロノロ車を移動させるおじいさん♪
おじいさんの車は、その地域では2台しかなく、目立ちます。
しかも、地元ではおじいさんをわかる人がそれなりにいるわけで・・・。
ベルボーイは、ホスピタリティを貫き、ご満悦です。
一枚の毛布にくるまって
遭難ゴッコをしようとしていた
おじいさん♪
「きゃはは!! 残念だわ。
知人に見られてさあタイヘン♪
ボーイが出てきてコンニチハ♪」←どんぐりコロコロの歌で。
「・・・・・カカカカ・・・(乾いた笑い)
・・なぁ・・ナミコ・・人の記憶を消す方法を知らんか?」
その日は異常な盛り上がりから、
一気に、突き落とされたおじいさん。
今までの中で一番、口数が少なかったのは、
言うまでもなかったわ(笑)
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